バーベキューはアウトドアで開催されることが多いイベントです。スポーツのような激しい動きをするわけではありませんが、ある程度は身体を動かすことになります。そんな時に適している季節別・服装コーディネートやおすすめブランドをまとめました。
バーベキューの服装を決めるポイント
友人や仕事仲間との親睦を深めたり、新しい人と知り合ったりするチャンスが多いバーベキューには、どんな服装が適しているのでしょうか?
まずは、気をつけたいポイントを紹介します。
カジュアルでさわやかな服装がおすすめ
バーベキューは、ワイワイとみんなで一緒に食べたり飲んだりするイベントです。
仕事時のような固いコーディネートは浮いてしまいます。かといって、ラフ過ぎるタンクトップや短パンのような格好では、マナーがないと見られてしまう場合もあります。
『固すぎず、ラフ過ぎない』というバランスを考えましょう。異性の目も考慮してのバーベキューでは、カジュアルスタイルで、さわやかさのある服装が好印象です。
動きやすさをチェック
バーベキューでは、準備で機材を運んだり火をおこしたり、日常生活とは違った動作が多くなります。
また、異性とのバ―ベキューであれば、積極的に肉を焼いていいところを見せたいものです。そのほか、足りなくなった飲み物を調達に行く、最後の片づけなど、動くことが非常に多くなります。
そのため、まずは『動きやすい』服装を心がけましょう。靴も動きやすく脱げにくいスポ―ツ系ブランドのスニーカーや、キャンパス地のカジュアルスニーカーなどがよいでしょう。
汚れや汗が目立たないこと
バーベキューでは、炭や食べ物、ソースなどで服が汚れることが考えられます。また、汗で服が肌に張り付いた様子は暑苦しく、流れる汗も食事の場では、清潔感がありません。
そのため、真っ白なアイテムは避けた方が無難でしょう。さわやかな色合いではありますが、同時に汚れや汗が目立つ色でもあります。バーベキューでのコーディネートは、全体に『中間~濃いめ』のトーンでまとめましょう。
モノトーン系やネイビー・ベージュや茶系・グリーン系といった落ち着いた色に、白などの明るい色や鮮やかな色をポイントで入れるのがおすすめです。
NGなファッションは?
バーベキューでの服装で気をつけたい点を紹介しましたが、ここでは、特に注意したいNGポイントを見ていきましょう。
素肌が出すぎるアイテム
腕も足も『露出しすぎ』は、火の粉が飛ぶなど『やけど』のリスクがあります。また、炎天下の下では、日焼けし過ぎてしまうことや、熱中症の恐れも考えられます。
タンクトップに短パンというスタイルは涼しいのですが、肌が露出し過ぎているので、実は女性にも、あまり受けがよくありません。
火のそばで大量に汗をかくと、汗臭いイメージがありますし、露出過多ですと目のやり場に困ることがあります。
TPOに合わない服装
どんな場合にもTPOは大切です。戸外でみんな一緒に楽しむようなイベントの時には、『カジュアル』で少しだけラフな雰囲気、かつ『自分らしさ』をアピールできるようなスタイルがおすすめです。
秋口のバーベキューは少し肌寒いこともありますが、コートやビジネスにも使えるテーラードジャケットはTPOには合わないので避けましょう。デニムジャケットやブルゾン、パーカーなどが向いています。
仕事の場ではないので、いくら上司がいてもビジネスファッションは避けましょう。かといって、家でリラックスする時のような、ゆったり過ぎるファッションもNGです。
ガチガチのアウトドアスタイル
戸外でのバーベキューにワイルドさを求めるがあまり、タフなサバイバル系のスタイルでは、回りから浮いてしまいます。
これから山に登りますというようなスタイルはハード過ぎてしまいますから、気合いの入れすぎにも注意しましょう。
動きやすい服装をメインに、程よく『スマートなおしゃれカジュアル』を目指すようにしましょう。
春におすすめのメンズコーデ
春は日差しがあると暖かく感じますが、風の強い日も多く、特に夕方からシンシンと冷え込む日もあります。
春のバーベキューでは、ジャケットやカーディガンなどの羽織りものを忘れずに持参しましょう。また、暖かい日には、カットソーやTシャツの上に、軽い長袖シャツを羽織るのも素敵です。
デニムジャケットでカジュアルに
『デニムジャケット』は、活動的に見えるだけでなく、襟やボタンがあるためラフすぎる印象を与えません。バーベキューにはぴったりのアイテムです。
そんなデニムジャケットには、ジョガーパンツを合わせるとリラックスしたカジュアル感を醸し出せます。厚手でしっかりしたジャケットに、少し空気を含ませたような、やわらかなジョガーパンツの組み合わせはおすすめです。
また、インナーに薄手のヨットパーカーを合わせたスタイルであれば、ジャケットから出たパーカーのフードがアクティブ感を演出し、防寒にもなります。
この場合、上半身にボリュームが出るので、パンツはスキニーパンツなど細身のパンツにすることでバランスがよくなります。
七分丈カーディガンで動きやすく
『カーディガン』は、身体にやわらかくフィットするので動きやすいのが特徴です。さらに、七分丈なら袖口を汚す心配もないので、べ―ベキューなどのアウトドアイベントにぴったりです。
襟のついたショールカラーのカーディガンであれば、適度なきちんと感も添えてくれます。
カーディガンにチノパンを合わせれば、アメカジ風のファッションになり、好感度が高い清潔感のあるスタイルがつくれます。
ストライプシャツで爽やかに
『細いストライプシャツ』は、さわやかで誰にでも印象よく見せることのできるアイテムです。洗練された上品なイメージがあるので、デニムのパンツを合わせることで適度なカジュアル感を演出できます。
ストライプシャツの裾は、パンツの外側に出して『羽織りもの感覚』で着こなしましょう。シャツに使われたストライプの1色と同じ色のTシャツやタンクトップを下に着ると、上手にまとまります。
夏におすすめのメンズコーデ
バーベキューの定番季節は夏です。暑い太陽の下で、冷たい飲み物と焼きたての肉や魚介を仲間と食べる楽しさは、思い出に残るものになるでしょう。
暑さの中で火を使うので、なるべく涼しいスタイルでいたいのはうなずけますが、肌の露出のし過ぎは、火や太陽光による危険性が増すので気をつけましょう。
おすすめの夏コーディネートを紹介します。
ポロシャツで軽やかに
『ポロシャツ』は、襟とボタンがあるのできちんと感を出しつつ、Tシャツ感覚で着やすく動きやすいアイテムです。
近年は、風通しのよい素材も販売されており、夏場でも快適に着用できます。色の展開も多いので、個性を出しやすい点もポイントです。
ポロシャツは、襟があるため少し固めの雰囲気になります。ボトムスに合わせるアイテムは、カジュアル感の強いハーフ丈パンツや6~7分丈のクロップドパンツスタイルはいかがでしょうか?
ハーフ丈のパンツには、軽くて涼しいメッシュ素材のものも人気があります。膝上ギリギリくらいの短すぎないものを選び、ポロシャツは、少しゆとりのあるサイズを選ぶとバランスが取れます。
クロップドパンツは、腰回りは緩めで下に向かうほど細くなっているスタイルが多いので、ボロシャツは身体にフィットするサイズを選ぶのがおすすめです。
ボーダーカットソーでマリンテイスト
ボーダーのトップスは、洗練されたさわやかさを演出するのにぴったりのアイテムです。2~3色のボーダーのカットソーを、ジーンズに合わせればマリンテイストのできあがりです。
ハーフパンツやクロップドのチノパンを合わせても、ちょっとひねったマリンテイストに仕上がります。トートバッグなどを組み合わせると、よりさわやかです。
また、黒のボーダー柄に黒のハーフパンツのモノトーンコーデであれば、洗練された雰囲気がつくれます。ハンチングを合わるとフレンチ風、デザイン性の高いキャップを合わせるアメカジ風にもなるので、小物使いにも意識を向けるとよいでしょう。
定番Tシャツをおしゃれに着こなす
Tシャツは、サイズ感によりさまざまな着こなしが可能になる便利アイテムです。着こなし上で目指すシルエットは、3種類あります。
ロング丈でビッグシルエットのTシャツには、細みや丈が短いボトムスを選びましょう。
上半身にフィットしたTシャツであれば、ボトムスにボリュームを持たせます。カーゴパンツやワイドパンツなどを取り入れましょう。
普通サイズのTシャツは、大小のバランスをつくらず、ストレートのボトムスにスニーカーを合わせて細長いシルエットをつくります。
この3種類のなかからバランスを選び、手持ちのもので組み合わせてみましょう。
秋におすすめのメンズコーデ
夏の暑さも少し落ち着き、比較的さわやかな季節が到来する秋ですが、急に暑い日が続いたり、突然寒くなったりとなかなか気候予測が難しい季節です。
そんな秋のバーベキューは、防寒しながらも着脱がしやすい、温度調整が可能なスタイルを意識しましょう。
ミリタリーシャツで季節感を
『ミリタリーシャツ』は、軍隊のようなシンボルマークがポイントに入っているため、サマになり男っぽくかっこよく着こなせます。
そんなミリタリーシャツは、カーディガンやジャケット代わりに活用しましょう。パンツを柄物にする、大きめのミリタリーシャツの下に薄手のパーカーを着てみるなど、普通のシャツっぽくならないように工夫するのがおすすめです。
ミリタリーシャツの多くは、オリーブのようなカーキ色で、秋にぴったりの色です。どこかに、黄色系のマスタードや深みのあるオレンジ色、渋いボルドーなどをアクセントにするとより秋らしさが演出できます。
コーチジャケットで軽やかに
『コーチジャケット』とは、スポーツのコーチがフィールドで着ているような襟付き・前開きのナイロン生地のブルゾンのことです。
シンプルで風を通しにくいので、戸外での着用に向いています。裏起毛になっているものも多いので意外に暖かく、動きやすいジャケットです。
オーソドックスなタイプは、暗めの色が多いので、明るい色や鮮やかな色を全身のどこかに持ってくるとバランスがよくなります。
ジョガーパンツや洗いざらしのジーンズなどに合わせて、個性的に軽やかに着こなすのがおすすめです。
デニムジャケットでワイルドに
『デニムジャケット』は、春や秋といった季節に大活躍するアイテムです。
ストーンウォッシュ風や、ブラックに近いデニムジャケットなど、その種類はさまざまです。キャメルなどのカラーデニムジャケットも一つあると重宝します。
デニムジャケットの下に薄手のカーディガンを取り入れた着こなしも相性がよく、暑さを感じたらどちらかを脱ぐこともできます。
カーゴパンツなどと合わせて、全体をワイルドに着こなしましょう。秋らしい色や迷彩柄などのジョガーパンツもおすすめです。
冬におすすめのメンズコーデ
一般的にはオフシーズンとされている冬ですが、近年では真冬にバーベキューを楽しむ人もいます。特に、バケーションレンタルなどで家を1軒ごと借りてテラスで行うなど、半戸外で行うのが流行中です。
寒い中、火で暖を取りながら、仲間と楽しむのも思い出になることでしょう。そんな冬のバーベキューでの、服装の最重点ポイントは防寒です。おすすめの着こなしコーデネートを紹介していきます。
ダウンジャケットで防寒対策
軽くて動きやすい『ダウンジャケット』は、ビジネスシーン以外のどんな場所でも活躍します。暖かくて軽いので、寒い冬の戸外でも大いに役立つでしょう。
そんなダウンジャケットには、ライン入りのトラックパンツやジョガーパンツなど、スポーティーなアイテムと合わせると、トレンドを取り入れたカッコよい着こなしにまとまります。
スキニーパンツや、ほどよい加減のダメージデニムとの組み合わせもおしゃれです。ダウンジャケットがベーシックな色なら、カラフルなスキニージーンズもメリハリが出ておしゃれにきまるでしょう。
モッズコートで色味を出す
米軍の野戦用コートから派生した『モッズコート』は、デザインバリエーションが多く、フードやファー使い、ボア付き裏地ライナー、撥水加工など多種多様にそろいます。
モッズコートは地味な色が多く、前を開けて着ることが多いため、インナーにはぱっと目を引く鮮やかな色を選びましょう。
ゆったりめで、やや丈が長めなので、逆三角形スタイルのシルエットがバランスよく、ストレートやスリムタイプのパンツが似合います。
ストレートジーンズをロールアップする、スキニーパンツの足元に厚手ソックスをかぶせて、デザートブーツなどを履くスタイルもこなれ感が出ます。
また、ゆったりしているデザインを生かし、デニムジャケットや薄いダウンベストを合わせても、トレンド感のある防寒コーデに仕上がります。
ベストは少し暑い室内でも使える
中綿・グースダウン・起毛のボア使いなどの『ベスト』は、袖がないため着膨れせず動きやすいアイテムです。戸外では、セーターなどを取り入れることで、防寒にもつながります。
袖の色とベストの色が一緒に目に映るので、思い切って、コントラストのある色を組み合わせても、楽しさが表現できる組み合わせです。
また、室内に移っての談笑時などに、ダウンジャケットですと暑すぎることがありますが、ベストの場合は、体温調節もしやすく使い勝手がよいでしょう。
おしゃれと機能性を兼ね備えたブランド
ここからは、おしゃれでかつ機能性のあるブランドを紹介します。アウトドアブランドならではの抜群の機能性は、デイリーコーデでもきっと役立つことでしょう。
スノーピーク
新潟県で生まれた『スノーピーク(snow peak)』は、過酷な自然環境の中での使用を想定したキャンプや登山用品を製作しており、海外でも人気があります。
アパレル関係は、スタートしてから数年にしかなりませんが、高い機能性を持ちながらタウンユースに向くファッション性に定評があります。
特に人気なのは『Flexible Insulation(フレキシブル・インサレーション)』で、3方向に対応するストレッチ素材を使い、動きやすく快適な着心地のうえ、軽量で暖かいのが魅力です。
また、バーベキューなど火を使うのにピッタリの『タキビ(焚火)シリーズ』は、燃えにくく強靭な繊維『アラミド』が使われ、火の粉も怖くありません。
そのほかにも機能性に優れたおしゃれなアイテムがたくさんそろう国内ブランドです。
ザ ノース フェース
米国・カリフォルニア創業の『ザ ノース フェース(THE NORTH FACE)』は、誰もが知るアウトドアの定番ブランドです。
機能性を追求し、自然とのコラボレーションをテーマにしたブランドで、世界中で人気があります。
有名なのが、ダウンジャケットの『ヌプシジャケット』で、暖かさを増強させるための世界初のテクノロジーが使われています。
また、完全防水素材のゴアテックスを採用し、内部の蒸れを効率的に取り除く設計の『マウンテンジャケット』や、ブランド内で1番人気のパーカー『リアビューフルジップフーディー』も評判がよい製品です。
小物でのベストセラーは、紫外線を85%以上カットする『ホライズンハット』です。ベーシックデザインで、コンパクトに折りたたみも可能です。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) 公式サイト
チャムス
『チャムス(CHUMS)』は、前述の2つのブランドより少々知名度が劣るかもしれませんが、知っておいて損のないおすすめブランドです。
アメリカのユタ州に生まれたチャムスは、『楽しさ・高品質・シンプル』がコンセプトのブランドでアパレル製品から小物まで展開しています。
着心地のよいアパレル群は、色展開のバリエーションも多く、細かな部分のちょっとしたカラーデザインも秀逸なブランドです。
本格的なアウトドアブランドというよりもカジュアルテイストが強く、野外フェス向きの印象なので、バーベキューなどにはぴったりではないでしょうか?
『ハリケーントップ』と呼ばれる、スナップボタンがついたスエットシャツを始め、ゴアテックスを使ってのフィールドコレクションにも力を注いでいます。
バーベキューに合ったオシャレな服装を
バーベキューは、安全性・機能性を考慮にいれながらも、さり気なくおしゃれなカジュアルで決めましょう。
仲間や同僚、そして初めて知り合う人とも、和気あいあいと楽しい時間が過ごせるように、季節ごとのコーディネートを意識して参加しましょう。