2020年の東京オリンピックの新種目として選ばれた、BMXフリースタイルが話題です。世界で活躍している日本人も多く、オリンピックでも注目されること間違いありません。そこで今回は、BMXフリースタイルの魅力や有名選手について解説していきます。
BMXフリースタイル・パークとは
BMXとは、Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)と呼ばれる自転車競技と、その競技に使用する自転車を意味します。
そのなかでもBMXフリースタイル・パークとは、パークに設置されたジャンプ台などを使って、自転車に乗ったマン繰り出すダイナミックなトリックを魅せる競技です。2020年の東京オリンピックから正式競技に採用されることになりました。
信じられないほど難易度の高いトリックを矢継ぎ早に魅せてくれるこの競技は、観戦初心者であっても心を鷲掴みにされること間違いなしです。
オリンピックのBMX競技は2種類ある
オリンピックにて行われるBMX競技には2種類あり、その一つがBMXフリースタイル・パークになります。
採点基準としては技の難易度や完成度、ジャンプしたときの高さ、トリックの組み合わせや構成などといった採点項目から総合的に判断されます。
もうひとつのBMX競技のレースとは
もう1つのBMX競技として、BMXレースがあります。フリースタイル・パークは、主にテクニックの華麗さを競うのに対し、BMXレースは約300~400mの土やアスファルトで作られたコースを走り順位を競います。
こちらは2008年の北京オリンピックから正式種目として採用されています。
BMXフリースタイルのオリンピックルール
BMXフリースタイルはダイナミックなトリックを繰り出していきながら、そのトリックに対する採点をもとに順位を競います。まず1分間・2回の持ち時間を設けられ、時間内にどれだけのトリックを魅せられるかがポイントです。
トリックの組み合わせによる「コンボ」や、技ごとの難易度・完成度などをもとにして、各パフォーマンスの採点が行われます。このあたりはフィギュアスケートなどと似ていますね。
BMXフリースタイルの魅力
オリンピックに選ばれたことで有名になったBMXですが、BMXフリースタイルの魅力とはいったい何なのでしょうか?順番にBMXフリースタイルの魅力を見ていきましょう。
自転車とは思えない動き
最大の魅力として挙げられるのが、「自転車とは思えない」ほどのダイナミックなトリックでしょう。
BMXフリースタイルの競技をひとたび見れば、その信じられない技術に驚愕すること間違いなしです。たとえば『バニーホップ・テールウィップ』という技がありますが、これは「ジャンプ台もないただの平地から自転車ごとジャンプし、空中で自転車を横に一回転させる」というトリックです。
文字にしただけでも想像を絶するほど難しそうですが、世界トッププレイヤーたちの競技ではこうしたトリックが当たり前のように飛び出してきます。見るものを魅了する圧巻のトリックこそが、BMXの醍醐味でしょう。
驚きのジャンプの高さ
BMXフリースタイルでは、ジャンプ台を使ったトリックも数多く存在します。その高さは、種目にもよりますが3~4mもの高さに達することも。
『高さ』という視覚的にわかりやすい興奮ポイントは、オーディエンスを驚きと感動へ導きます。
選手の個性が光る独創的なトリック
選手によって、トリックの構成は全くと言っていいほど異なってきます。どれだけ他の人がやったことないトリックを華麗に決めるかによって、観客から注目されるかが変わると言ってもいいでしょう。
選手それぞれのイマジネーションとセンスが光る独創的なトリックのおかげで、観戦をより新鮮に楽しむことができます。
BMXフリースタイルのオリンピック会場
有明アーバンスポーツパーク
BMXフリースタイルのオリンピック会場として使われるのが、有明アーバンスポーツパークになります。BMXフリースタイルだけでなく、スケートボードの会場としても使われる予定であり、アーバンスポーツの中心となる場所です。
収容人数もBMXフリースタイルで6,600人、スケートボードで7,000人を収容することが可能。今までBMXフリースタイルを見たことがない人は、この機会に見に行ってみてはいかがでしょうか。
新競技BMXフリースタイルを観戦しよう
2020年東京オリンピックから競技に追加された、BMXフリースタイル。ジャンプ台やスロープを使って繰り出されるアクロバティックな技の数々は、見る人を魅了します。ぜひルールや見どころを知って、オリンピックでBMXフリースタイル観戦を楽しみましょう。