ダーツのセットアップを体得せよ。セットアップなしの投げ方は有効?

2018.07.31

ダーツは気軽に楽しむことのできるスポーツですが、上達するには基本を押さえて実行していくことが必要です。特に、的に向かってダーツを構える『セットアップ』はダーツの基本となります。しっかりと体得して、上達させましょう。

ダーツのセットアップ前にやるべきこと

ダーツは、的にむかって矢を投げるスポーツです。そのため、まったく同じ条件が揃えられれば、同じ結果を生むはずです。

まったく同じ条件にするというのは至難の業ですが、良い結果を生む条件を知り、それにできるだけ近づける努力をすることは、上達につながります。

『セットアップ』は、その条件のうちのひとつです。自分にとって良いセットアップはどういうものか知るために、セットアップの前にやるべきことを紹介します。

自分に合ったスタンスを定める

ダーツを構えるときの『スタンス(立ち方)』は大きく分けて『オープンスタンス』・『ミドルスタンス』・『クローズドスタンス』の3種類に分類されます。

『オープンスタンス』は、つま先をボード(的)に対してまっすぐ向けるスタンスです。ボードが自分の正面にあるので投げやすいですが、投げた後にバランスを崩しやすかったり、ボードとの距離が遠くなったりというデメリットがあります。

『ミドルスタンス』は、つま先をボードに対して斜めに向けます。オープンスタンスよりボードに近づいて投げることができますが、いつも同じ角度、同じ姿勢にするのは難しいという課題があります。

『クローズドスタンス』は、スローイングライン(ダーツを投げる位置の線)と平行に足を置きます。毎回同じ姿勢をとりやすく、最もボードに近づけますが、体をひねるので、姿勢的に投げにくいと感じる人もいます。

どのスタンスが正しいということはありません。自分に合ったスタンスを見つけましょう。

精神を集中させる

ダーツは、技術力だけでなく、精神力が大きなカギになります。小さな狂いが大きな違いを生む厳しさがあるので、プレッシャーが身体に影響して、試合になるといつもの力をまったく発揮できずに残念な結果に終わるということも少なくありません。

上達するには、精神を集中する練習をしましょう。日頃から試合を想定した練習をすると効果的です。例えば、試合で周囲の雑音によって集中力が途切れてしまうなら人が多く集まるお店で練習して同じような状況に慣れるという方法があります。

また、試合でプレッシャーのかかる場面をイメージして練習をすれば、本番でも生かされるでしょう。

ダーツのセットアップ時は目線と手が重要

セットアップで、特に確認したいポイントが『目線』と『手』です。目線はどこを見ると良いのか、手はどう動かすと良いのか、考えましょう。

目線の定め方。まずは利き目を知る

手に『利き手』があるように、目にも『利き目』があります。左右どちらか、よく使う側の目を『利き目』といいます。

自分の利き目を知るためには、まず、少し離れたところにある目標物を指差します。そして、片目ずつ閉じてみます。両目を開いている時と比較して、目標物と指先のずれが少ない方が、利き目になります。

ダーツは基本的に、利き目を軸にボードを見ます。ボードの中の目標地点を利き目でしっかり見ましょう。ただ、利き腕と利き目が逆側の場合は、利き目と逆側で見ることもあります。

肘の高さ。身長によっても変わる

ダーツを投げるときには、『肘の高さ』も意識しましょう。高めでも低めでも良いのですが、一定の高さに決めることが大事です。

ダーツの軌道を直線的にするか曲線的にするかは、ブル(ボードの中心)までの高さと肘までの高さによって変化します。

身長が低い人が、肘を普通の高さに構えると、肘までの高さがブルまでの高さより低くなります。直線的に飛ばそうとするとブルより下側に行きます。

ブルまで直線的に飛ばしたいなら、肘を高めにしないといけません。肘を普通の高さにするなら、ダーツを少し上向きにして、曲線的な軌道でブルを狙うことになります。

手首の角度。大切なのは力を抜くこと

ダーツを投げるときの一連の動作は、『ユーミング(構え)』・『テイクバック(腕の引き)』・『リリース(投げ放し)』・『フォロースルー(腕の伸ばし)』という4つに分類できます。その間に手首の角度は変わります。

ユーミングのときに手首は自分の体の方に折れていて、テイクバックのときはその角度を保っています。

腕を引き終わったところから、フォロースルーの間に手首の角度は変わりますが、力を入れて角度を変えるわけではありません。力を抜いて投げた結果、前方に向かって折れる形になります。自然に手首を返すようにしましょう。

ダーツを回すためのセットアップと投げ方

ダーツに回転をかけることもあります。左回転も右回転もかけられます。

なぜ回転をかけるのでしょうか?そして、どのように回転をかけるのでしょうか。ダーツを回転させる理由と方法について見ていきましょう。

ダーツに回転がかかるとどうなるのか

ダーツに回転がかかると、直線的に飛びやすくなったりダーツの飛びが安定したりします。安定するのは大きなメリットと言えます。

そのため、回転をかけてみたいと思う人も多いようですが、回転をかけやすい人とそうでない人がいます。指が長かったり指の関節が柔らかかったりすると、回転をかけやすくなります。

また、無理に回転をかけるのはおすすめしません。今まで回転をかけていない人が回転をかけるとなると、グリップ(持ち方)や投げ方が変わります。自分の今の方法を変えると元に戻すのは難しいので、調子が悪くなければ変えない方が良いでしょう。

ダーツを回すためのグリップとは

グリップはやや深めにします。テイクバックをするときに親指と人差し指をこすり、指を元に戻してリリースします。

右手で投げる場合、右回転にするには親指を上げて人差し指を下げてリリースします。左回転では逆に、親指を下げて人差し指を上げます。投げ方によっては、意識しなくても左回転がかかっている人もいます。

セットアップなしだとどうなるのか?

プロや上級者の中には、セットアップをせずに投げる人もいます。セットアップをしなくても良いのでしょうか。

セットアップなしはリズミカルで力が抜ける

セットアップするということは、いったん手の動きが止まり、それからいつも同じ動作を始めることになります。その止まっている間に、肘の高さや体の傾き具合など、いつもと同じ動作をするためにはどうするかを考えます。

しかし、プレッシャーのかかる場面では余計なことまで考えてしまう可能性があります。セットアップをしなければ、その時間がなくなるので、セットアップなしでもいつも同じ動作をできるというなら、力が抜けて、結果にも良い影響を与えるでしょう。

セットアップなしのデメリットも存在する

セットアップをしないメリットもありますが、デメリットもあります。セットアップなしで同じ動作をするのはとても難しいので、安定した結果になりにくいのです。

特に初心者のうちは、自分の型というものを体で覚えていません。体の使い方のチェック項目を1つずつ確認して、同じ型を再現できるように努力した方が、結果も安定するでしょう。

セットアップなしは高い技術が必要

セットアップなしというと、自由に動いているような印象を受けるかもしれません。しかし実際は、いつもと同じ動きができるように、自分なりの方法を考えて実践しています。

例えば、脱力することだったり、テイクバックの終わったところの位置を同じにしてみたりといったことです。今までの経験の蓄積があってできることと言えるでしょう。

ダーツの上達にはセットアップを重視しよう

セットアップなしでやる人もいますが、初心者にはおすすめしません。まずは、基本に忠実にセットアップをして投げるようにしましょう。慣れないうちは頭で考えて、意識的に体を動かすことで、上達します。

練習を重ねて、時間をかけずにセットアップができるようになったときに、セットアップなしの方法を試してみてはいかがでしょうか。

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