バイクツーリング中はインカムが便利?使い方や選び方、おすすめを紹介

2019.04.06

バイクインカムは、運転をしながら仲間と会話ができる、ツーリングに必携のアイテムです。最近はスマホのアプリと連携した多機能なモデルも増え、ますます手放せなくなっています。バイクインカムの特徴と、おすすめ商品を紹介します。

バイクインカムとは

インカムとは、スピーカーとマイクが一体化した、受話器を持たずに通話ができる通信機器のことです。頭に装着することから、ヘッドセットとも呼ばれています。

バイクインカムは、ヘルメットに組み込んで使うバイク専用インカムのことを指します。運転しながら安全に通話できることから、主にグループやタンデム(2人乗り)でツーリングに行くときに便利でしょう。

最初に、バイクインカムの仕組みや主な用途について、みていきましょう。

インカムの仕組み

インカムは、もともとは建物内や敷地内だけで通話できる、内線電話を意味する言葉でした。しかし2000年頃からは複数の相手と同時に一斉通信できる、ヘッドセット型の無線通話器のことをインカムと呼ぶようになります。

昔は有線でつながっていた内線電話を無線にして、自由に移動できるようにしたものが、現在のインカムと考えて良いでしょう。

トランシーバーとの違い

インカムと同じく無線通話ができる機器として、手に持って使うトランシーバーがあります。しかしインカムとトランシーバーは機械の形だけでなく、通話の仕方が異なります。

トランシーバーは、1人が話し終わるまで残りの人は発信できませんが、インカムは全員同時に送受信が可能です。顔を合わせて会話しているときのように、話の途中で質問したり、意見を述べたりできるので、意思の疎通がスムーズになります。

インカムの主な用途

インカムは複数の人数で同時に通信できる特性を活かし、少し離れた場所でスタッフが作業を行うような、テレビ局のスタジオやコンサート会場、劇場、カーレースなどでよく利用されています。

両手が空くことから、コールセンターのようにパソコンを操作しながら通話するときや、運転中の通話にも使われます。

また、バイクインカムはツーリングの仲間とリアルタイムに会話したいときに非常に役立つほか、スマホの音楽を聴いたりナビの音声案内を使ったりと、1人で乗るときにも重宝します。

バイクインカムの便利な使い方

スマホやバイクインカムの普及により、ツーリングのスタイルは大きく変化しています。バイクインカムの便利な使い方を、具体的にみていきましょう。

会話や意思疎通が簡単

バイクの運転中は、エンジン音や風の音にさえぎられ、仲間と会話することは実質不可能です。ヘルメットをかぶっているため表情が分かりにくいうえ、大きな声で叫んだとしても、正確に伝わる可能性は低いでしょう。

しかしインカムを使えば、信号待ちなどではぐれてしまっても、すぐに居場所を伝えられ、お互いに安心できます。トイレやガソリンスタンドに寄りたいときも、インカムで伝えておけば楽に待ち合わせができて便利です。

また、景色に感動したり、珍しいものを見つけたりしたときに、すぐに仲間と共有できるのもポイントです。タンデム中も、自動車でドライブしているときのように後ろの人と気軽に会話できます。

インカムがあれば、ツーリングが一層楽しく、快適になるでしょう。

スマホと連携して音楽やナビが可能

ほとんどのバイクインカムは、Bluetoothでスマホと連携する機能を持っています。スマホに入っている音楽を再生したり、ナビアプリの音声案内を聞いたりできるので、1人でツーリングするときにも大変便利です。

とくにナビの音声案内を使うと、わざわざ停車して地図を確認する必要がなく、目的地に素早く行けます。もちろんスマホにかかってきた電話に出て、ハンズフリーで通話することも簡単です。

安全運転にもつながるので、知らない場所へ行くときなどに試してみてはいかがでしょうか。

Bluetooth接続がより便利に

最近ではスマホ以外にも、小型のスピーカーなど、Bluetoothで接続可能な機器が増えています。手軽に接続でき、ラジオトランスミッターなどよりも音質が安定していることから使用する人が増えています。

バイクインカムにもBluetooth接続のものがあり、これを使えばツーリング中の会話が楽にできるでしょう。

Bluetoothについて知っておこう

バイクインカムを使いこなすためには、Bluetoothの知識が欠かせません。Bluetoothの仕組みと接続のコツを解説します。

そもそもBluetoothとは

Bluetoothは、複数のデジタル機器間で無線データ通信をするための規格の1つです。半径10~100m程度の場所にあるデジタル機器を認識し、データの送受信を行います。

大きなデータもスムーズに通信できるのが特徴で、スマホの映像や音声をテレビに送るときなどに使われます。

バイクインカムには、大きなエンジン音や風切り音に負けないよう、高い通話品質が求められます。このため大容量通信可能なBluetoothを使い、相手の声やスマホの音声を聞き取りやすくしています。

メーカーが違う場合

Bluetoothに対応している機器同士を接続するときには、お互いを認識させる『ペアリング』という操作を行います。ペアリングさえできれば、どんなメーカーの機器でも基本的には接続可能です。

ただし、もともとの仕様が異なっているなどの理由で、違うメーカーの機器を上手く認識できないことがあります。また、同じメーカー同士なら離れた距離でもつながるのに、メーカーが違うとつながらなくなる場合もあり注意が必要です。

すべて同じメーカーの機器で揃えられれば問題ありませんが、実際には難しいので、購入前にメーカーに問い合わせるか、ユーザーレビューなどを読んで事前に確認することをおすすめします。

非対応機器の接続

古い携帯電話やオーディオプレイヤーなどの、Bluetoothに対応していない機器は、Bluetoothトランスミッター(送信機)を使うと接続できます。

トランスミッターはインカムメーカーからも販売されているので、自分のバイクインカムと同じメーカーものを使うと安心です。

バイクインカム選びの基本ポイント

次に、バイクインカムの選び方を紹介します。バイクインカムは1度に接続できる人数や通話可能距離に違いがあるので、ツーリングのスタイルに合わせて選ぶのが基本です。

接続人数

バイクインカムは、機種によって同時に接続できる人数が異なり、接続人数が多いほど価格が高くなります。タンデムや、1人で行くことが多い方は安価な2人用のインカムで充分です。

少人数のグループなら4人用、いつも大勢で行く場合はもっとたくさんの人数と接続できる機種を選ぶと良いでしょう。

2人用をグループツーリングに使うこともできますが、同時通話するためにはボタンなどで切り替え操作をする必要があります。

グローブを付けたまま細かい操作をするのは大変なため、普段からグループで行くことが多い場合は、高価でもできるだけ多くの人数に対応している機種にしておくと安心でしょう。

通信距離

もう1点、必ずチェックしておくべきポイントが、通信できる距離です。通信可能距離を超えると通話が途切れるだけでなく、ペアリングの設定をやり直す必要があるので注意しましょう。

とくに何台も連なって走行するときは、先頭と最後尾の距離が離れがちですから、できるだけ通信距離の長い機種がおすすめです。

タンデムや、街中を2台で走る場合は最低200m、高速道路や山間部など車間距離が開く場合は1km以上を目安に選ぶと良いでしょう。

インカム選びのこだわりポイント

人数や距離の次に、バイクインカム選びの決め手となるのは『音質』です。運転中は仲間との通話だけでなく、ラジオやナビシステムなどの音声を聴くことも多いので、騒音に負けないクリアな音質が欠かせません。

また、通話と音楽を同時に楽しめる機能があることも、大事なポイントです。

音質

バイクを運転していると、エンジン音に風切り音、タイヤと路面の摩擦音など実にさまざまな騒音に囲まれていることに気付きます。

市街地はともかく、こうした騒音が顕著になる高速道路では、インカムの音がまったく聞き取れないこともあります。

ほかにも風の強い日や雨の日など、音が聞こえにくい状況はたくさん予想されますから、できるだけ音質が良い機種を選んでおくことが大切です。

音楽やラジオ機能

音楽やラジオを楽しめるのも、バイクインカムのメリットです。1人で長時間乗ることが多い方なら、FMラジオが付いたインカムが役に立つでしょう。

また、ラジオや音楽を聴くときは、通話しながら同時に聴ける音楽併用機能が付いていると便利です。タンデム中のパートナーや仲間と一緒に同じ音楽を楽しめる、音楽共有システムを持つ機種もあります。

バイクインカムのおすすめ

スマホやBluetoothなどの新しい技術が発達したことで、バイクインカムは通話だけでなく、さまざまな機能が使える便利アイテムに進化しています。

これからバイクインカムを購入する方におすすめしたい、最新モデルをメーカー別に紹介します。

SYGN HOUSE B+COM(ビーコム) SB6X

SYGN HOUSE(サインハウス)は日本のバイク用品メーカーです。同社のB+COMシリーズは、バイクインカムの中でもとくに音質や性能が良いことで定評があります。

B+COMのハイエンドモデル、SB6Xは『B+LINK』という独自のペアリング技術を採用しており、同じ機器間なら最大4人まで一度にペアリングができます。ペアリングにかかる時間も30秒程度なので、集まったらすぐに出発できるのが特徴です。

さらに1度ペアリングしておけば、距離が離れて接続が切れてしまっても、近づくだけで自動でペアリングし直してくれます。

また、音楽やラジオ、ナビの音声を聴きながら同時にグループ通話ができる『聴きトーク』機能により、面倒な切り替え操作も不要です。

ほかにも通話音声が聞き取りやすくなる強力なノイズフィルター、高音質なステレオサウンドを楽しめるスピーカーなど、魅力的な機能がたくさん詰まっています。

  • 商品名:SYGN HOUSE B+COM(ビーコム) SB6X
  • 価格:3万7584円(税込)
  • Amazon:商品ページ

SENA(セナ) 30K

日本ではB+COMと人気を2分する、韓国製のバイクインカムです。Bluetooth通信のほかに『メッシュチップ』と呼ばれる機能が搭載され、なんと最大16人まで同時に通話できます。

通話可能距離も最大8kmと長く、大人数での賑やかなツーリングにおすすめです。20分でBluetooth通信が約5時間可能になるクイック充電や、1.6kmの範囲にいる30Kユーザーと知り合える公開モードなど、独自の機能を持っています。

  • 商品名:SENA(セナ)30K
  • 価格:3万1000円(税込)
  • Amazon:商品ページ

MIDLAND(ミッドランド) BT NEXT PRO Hi-Fi

イタリア老舗のメーカーMIDLANDのインカムは、他社のインカムを使っている仲間とも通話できるのが特徴です。グループ通話はできませんが、ペアリングさえしておけば、1対1のコミュニケーションを取れるようになります。

通常のグループ通話は最大8人まで可能なうえに、専用スマホアプリ『BL TALK』を使えば距離と人数の制限がなくなります。合流前からグループ通話ができるので、ルートの打ち合わせなどがスムーズになり、大勢でツーリングするときにとても便利です。

また、パブリックモードを使えばナビやラジオの音声などを、グループ通話中の仲間と共有できます。地図情報や渋滞情報をみんなで同時に聞けるので、ツーリングがますます快適になるでしょう。

  • 商品名:MIDLAND(ミッドランド) BT NEXT PRO Hi-Fi
  • 価格:2万6451円(税込)
  • Amazon:商品ページ

Cardo(カルド) PACKTALK BOLD

Cardoは世界で初めてバイク用のインカムを製造した、アメリカのメーカーです。世界80カ国以上で販売されるなど、バイクインカム市場ではトップシェアを誇ります。

グループ通話はBluetooth接続では最大4人まで、独自の最新ネットワーク技術『DMC』を使うと8kmの範囲で最大15人まで可能です。

FMラジオが内蔵され、スマホがなくても音楽やニュースを聴けるのも便利です。さらに他社のインカムとも接続できるなど、必要な機能がほとんど揃ったハイスペックな仕様となっています。

  • 商品名:Cardo(カルド) PACKTALK BOLD
  • 価格:4万3200円(税込)
  • Amazon:商品ページ

バイクインカムの付け方

バイクインカムは、スピーカーとマイクをそれぞれヘルメットの内部に固定し、外側に取り付けた本体に接続して使います。

取り付け方法はどの製品もほぼ同じですが、ヘルメットの形によってはコツが必要な場合もあります。とくに本体はヘルメットの外側にあるので、走行中に落下しないよう、慎重に付けましょう。

先に紹介した機種について、ヘルメットに上手に付ける方法を紹介します。

SYGN HOUSE B+COM(ビーコム) SB6X

B+COMを付けるときは、まず本体を取り付けるためのベースプレートをヘルメットに固定します。ベースプレートの固定方法には、ワイヤークリップで挟む方法と、両面テープで貼り付ける方法の2種類があります。

両面テープは、ヘルメットやインカムを買い替えるときに上手く剥がせず、テープ跡が残ることもあるため、通常はクリップを使って固定します。ただしクリップで挟めないタイプのヘルメットの場合は、両面テープを使いましょう。

ベースプレートを固定したら、ヘルメットのチークパッドを外し、内側にスピーカーとマイクをマジックテープで貼り付けます。このとき、スピーカーのmicroUSBケーブルが、ベースプレートがある左側に来るようにします。

ケーブル類が外に見えないように注意してチークパッドを戻し、本体をベースプレートにセット後、マイクとスピーカーのケーブルを本体に差し込んで完成です。

SENA(セナ) 30K

SENAのインカムは、取り付け用のユニットをヘルメットの縁に差し込み、ネジで固定してから本体をセットします。差し込む隙間がないヘルメットの場合は、両面テープで固定できます。

マイクは3種類あるので、ヘルメットの形状に合わせて付け替えましょう。また、スピーカーの高さを調節するスポンジがたくさん入っていて、頭の大きさや耳の位置に合わせやすくなっています。

MIDLAND(ミッドランド) BT NEXT PRO Hi-Fi

こちらも本体取り付け用のブラケットを差し込む、または貼り付けて固定するタイプです。マイクは2種類付いています。

オープンフェイスのヘルメットには風切り音を軽減できる『ブームマイク』、フルフェイスには『ワイヤードマイク』を使うのがおすすめです。

Cardo(カルド) PACKTALK BOLD

Cardo製品には大きさの違う2種類のスピーカーが付いていて、ヘルメットの形状に合わせて選べるようになっています。

本体はクリップ式のフックで、ヘルメットに簡単に固定できるようになっているので設置が簡単です。

バイクインカムでツーリングを楽しく

バイクインカムは、仲間とのツーリングはもちろん、1人で楽しむときにも頼れる機能が満載の通信機器です。運転しながらいろいろなことができるため、バイクの楽しみ方が広がるでしょう。

この記事を参考に、自分のスタイルに合ったバイクインカムを選んで、ツーリングを思い切り楽しんではいかがでしょうか。

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