シェイクスピアの名言を紹介。彼の作品から学ぶ人生に役立つ言葉とは

2018.07.31

数々の名作を生んできた劇作家『シェイクスピア』の名言で人生を学びましょう。作品の中から、何かに迷った時や落ち込んだ時、辛いときに役に立つ名言を紹介します。心に留めておいて必要な時に思い出してください。

シェイクスピアとはどんな人物なのか

イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピアは、イギリス・ルネサンス演劇を代表する人物です。彼の作品には『ロミオとジュリエット』や『ヴェニスの商人』など数多くの有名劇があり、その名を聞いたことがない人はいないのではないかと思います。

また、最高の詩編と言われている『ソネット集』もシェイクスピアの作品として現在も語り継がれています。彼の作品は初期英語の資料としても重宝されています。

数々の傑作を残しているシェイクスピアは、それらの中で数多くの名言を残していることでも有名です。彼の残した言葉は心に突き刺さるものがあり、現代にいたるまで多くの人々の心を癒したり、励ましたりしています。

濃い人生を歩んだ彼のプロフィール

ウィリアム・シェイクスピアは1564年に裕福な家庭で生まれました。しかし、父ジョンの仕事が無くなり、学校を辞めて働きに出ることになります。そして18歳の時に26歳のお嬢様と結婚するなど、家計を助けるために若くして苦労しています。

その後、演劇の世界を志したシェイクスピアは、ロンドンで劇作家の道を歩み始めます。当時の劇団のオーナーだったエリザベス一世などに刺激を受けて、詩の技法などを取り入れた『リチャード三世』などの作品が高評価を受けました。ここから、彼の才能が開花していきます。

ロンドンで発生した疫病で劇場が閉鎖されたり、息子の死を経験したりといった途方に暮れたこともありました。しかし、彼の才能は劇作家として成功、劇団の共同オーナー、生まれ故郷のストラットフォード・アポン・エイヴォンの大地主など大きな収益を生んだのです。

名言をまとめた本も出版されている

シェイクスピアの作品には数々の名言が残されています。そのため、名言を集めた本がいくつか出版されています。名言にはさまざまなものがあり、人生に関するもの、恋にまつわるもの、気分が落ち込んだ時に励ましてくれるような名言などもあります。

代表作である『ロミオとジュリエット』や『ハムレット』などをはじめ、ほとんどすべての作品に彼の名言は散りばめられています。それでは早速、作品ごとにどんな名言があるか見ていきましょう。

代表作①  ロミオとジュリエット

シェイクスピアを知らない人でも、『ロミオとジュリエット』という作品名は一度くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。それほど世界的に有名な恋愛作品です。

本はもちろん、現代風にアレンジされたリメイク映画なども出ています。

恋物語の悲劇

『ロミオとジュリエット』の舞台は、イタリアのヴェローナという街です。仇敵同士であるモンタギュー家の息子ロミオと、キャピロット家の一人娘ジュリエットとの叶わぬ恋を描いた作品です。

キャピロット家の仮装パーティーに潜り込んだロミオは、ジュリエットに一目惚れします。そして互いに惹かれ合い、両家に内緒で結婚します。しかしその後、ロミオは喧嘩に巻き込まれ、ヴェローナの街から追放されてしまいます。

それを聞いたジュリエットはロミオを追いかけますが、二人の運命は交じることはありません。最後には二人共死んでしまうという何とも悲しいストーリーです。

ロマンスらしい数々のセリフ

ロミオとジュリエットは恋愛悲劇ですが、ラブロマンスらしいセリフがたくさん出てきます。特に、ジュリエットのセリフは胸に刺さるものがあることでしょう。

「名前がなんだというの?バラと呼ばれるあの花は、ほかの名前で呼ぼうとも、甘い香りは変わらない」

好きになってはいけない人だと分かっていても、自分の気持ちを抑えきれずに、訴えたセリフです。バルコニーいるジュリエットが、庭にいるロミオに向かって言葉をかける有名なシーンです。

「ああ、ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの」

ジュリエットが恋に落ちたロミオのことを「なぜロミオなの?」と嘆くセリフです。敵対しているモンタギュー家のロミオでなければ、全てが上手く行っていたことでしょう。

代表作② ハムレット

シェイクスピア四大悲劇の1つである『ハムレット』も、有名な名言を生み出している作品です。シェイクスピアの作品の中でも名言の宝庫と言われています。

『ハムレット』は、国王である父を殺されてしまった王子ハムレットの復讐劇を描いた作品です。作品の題名でもあるハムレットは、シェイクスピアが亡くした長男の名前でもあり、彼にとっても思い出深い作品となっています。

中世デンマークが舞台の悲劇

『ハムレット』は中世のデンマークが舞台です。ある日、デンマークの王子であるハムレットの父が急死してしまいます。

父の突然の死、母の早すぎる再婚でハムレットは人間不信に陥ります。そこに、父の亡霊が目の前に現れて、叔父のクローディアに殺されたことが発覚するのでした。

そしてハムレットは復讐の機会を狙います。しかし、誤って叔父ではなく宰相のポローニアスを殺してしまい、悲しみにくれた娘も死んでしまうのです。最終的に、ハムレットに関わった全員が死んでしまうという悲劇となっています。

悩める人に捧げる言葉

この物語の中で、叔父に復讐する決意したハムレットは「このまま復讐して人を殺して良いのだろうか、我慢し全うな人間として生きるべきなのか」と最後まで悩み続けます。

さまざまな試練を乗り越えるハムレットのセリフは、悩める人に最適な名言がたくさんあります。

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」

ハムレットの中でも特に有名な言葉がこのセリフです。ハムレットが父の復讐をする中でこれで良いのかと悩むセリフです。

人によってはさまざまな捉え方ができるセリフです。逃げて生き延びるか、戦って果てるかという捉え方もできます。何かに悩むことがあれば、解決する手段を見極めましょう。

気分が落ち込む時に聞きたい言葉

ハムレットには、気分が落ち込んだ時に聞きたい言葉もたくさん出てきます。

「物事に良いも悪いもない。考え方によって良くも悪くもなる」

気分が落ち込んだときは、この言葉を思い出してください。落ち込むことがあったとしても、少し考え方を変えるだけで解決する物事はたくさんあります。

物事には最初から良し悪しは決まっていないのです。全てあなたの考え方次第ということです。

代表作③ オセロー

四大悲劇の1つ『オセロー』は、嫉妬心からくる人間模様を描いた作品です。

黒人男性と白人女性の結婚により惨劇を生むことから、ボードゲームでおなじみのオセロの由来にもなっています。

嫉妬に苦しむ姿を描いた悲劇

物語は主人公のオセロと、その妻デズデモーナ、仲間であるイアーゴとキャシオの話です。このイアーゴがオセロやキャシオに嘘を吹き込むことで、悲劇へと発展します。

ヴェネチア軍の指揮官をしていたオセロは、副官にイアーゴでなく、キャシオを任命しました。それに怒ったイアーゴが、デズデモーナがキャシオと浮気しているとオセロに吹き込みます。

これを信じたオセロは激怒して、イアーゴにキャシオを殺せと命令し、妻であるデズデモーナを自らの手で殺しました。しかし、この後イアーゴの妻がオセロにすべてを打ち明けます。イアーゴは捕まり、オセロは自ら命を絶ってしまいます。

その他、軍隊における人間関係や恋愛感情など、さまざまな人間の嫉妬が入り混じった物語となっています。

「過ぎた不幸を嘆くは、新しき不幸を招く近道なり」

オセロとデズデモーナは、デズデモーナの父ブラバンショの反対を押し切って結婚しています。これは反対するブラバンショに対して公爵が放ったセリフです。

また公爵はつづけてこうも言っています。

「避けがたき不幸も、これを忍べば、やがてこれを笑うことができる」

どんな失敗や恥ずかしいことも、時間が経てば笑い話になります。くよくよせずに、前に進むことが大切です。

代表作④ リア王

四大悲劇の中で、最も複雑で残酷なストーリーが展開されるのが『リア王』です。1つのストーリーに愛・裏切り・決闘・戦争などが詰まっており、映画にもなっています。

洋画はもちろん、日本では黒澤明監督がリメイク版で『乱』を制作しています。

壮大で見応えある悲劇

3人の娘がいるリア王は、娘たちに国の領土を譲ろうと考えていました。そこで、どれだけ自分のことを愛しているのか確かめるべく、娘たちに愛の言葉を述べさせることになります

2人の娘は国の領土が欲しいがために、愛に溢れた言葉でリア王を喜ばせます。しかし、リア王の1番のお気に入りである末娘コーディリアは、愛を語ることはできないと言うのです。

怒ったリア王はコーディリアを国から追放してしまいます。ここから物語がどんどん交差していき、娘達の裏切りでリア王も国を出ていき、国同士の争いにまで発展していきます。

人間関係がかなり複雑で、壮大なスケールが繰り広がるストーリーは見応えがあります。

苦境に立たされた時に効く言葉

リア王に出てくる名言は、厳しい状況や乗り越えなければならない状況にジンと心にしみる言葉が出てきます。

「『今が最悪』と言える間は、最悪ではない」

厳しい状況に立たされて、今が人生で一番最悪な時だと思っている間は、まだ最悪だと思える余裕があるということでしょう。

厳しい状況に置かれた時は、この言葉を思い出して自分を奮い立たせてください。

代表作⑤ マクベス

四大悲劇の1つ『マクベス』は、順風満帆な人生を送っていたものがちょっとした誘惑に負けて人生を転落していってしまうという物語です。

何度も映画化されているマクベスは、監督ごとにリメイクの仕方も違うので、どれも面白い作品となっています。

転落人生を描いた悲劇

『マクベス』の舞台は1040年頃のスコットランドです。王に使える将軍マクベスは、功績を認められている優秀な将軍で、誰もが羨む良い人生を送っていました。

しかし、同じく将軍バンクォーと戦場からの帰還時に魔女に出くわしてしまいます。そこで魔女から「マクベスは領主になり、いずれ王になる」と予言されます。

国に戻るとマクベスは領主に命ぜられます。予言が本当に当たったマクベスは、自分の中に眠っている邪悪な心が次第に芽生えていくのです。

マクベスを王に就かせたいマクベス夫人もその気になり、マクベスに王を殺せと吹き込みます。そして魔女と夫人の言葉に惑わされていく、マクベスの弱さが描かれている作品です。

仕事や勉強などで辛い時に効く言葉

苦悩や苦労の絶えない現代社会で、絶望を感じてしまったり、暗くふさぎ込んだ気持ちになってしまうこともあるでしょう。そんなときは、つぎの言葉を思い出してみましょう。

「どんなに長くとも夜は必ず明ける」

何かを行動しても、そのままじっとしていても必ず夜は明けていきます。

仕事や勉強が辛くなり、手が付けられなくなる時は誰しも経験したことがあると思います。そこで踏ん張って終わらせても、投げ出したとしても、夜は明けて朝を迎えるのです。

「楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ」

もう一つ紹介しておきましょう。

これは自分が納得できれば物事を楽しくこなすことができるという意味があります。仕事や勉強も、自分にどれだけ役に立つかを納得し、楽しむことができれば、物事を受け入れて集中することができるでしょう。

仕事や勉強が辛く感じた時はこれらの言葉を思い出してください。

人生にヒントを与える名言

シェイクスピアの名言には人生のヒントとなる言葉もたくさんあります。自分は一体だれなのか、これからどこへ向かっていくのかなど、人生の岐路に立たされたときにヒントとなることでしょう。

苦しい人生を導く世界一有名な名言

世界中で最も知られていると言っても過言ではない名言がこちらです。

「この世は舞台、人はみな役者」

良く知られた名言ですが、これはやや省略した形です。元々の文章を逐語的に訳すと、「全世界は一つの舞台であり、すべての男女は、単にその役者にすぎない。彼らはみな舞台に登場してはまた退場していく。人はその時々様々な役を演じるし、役は年齢によっても七種類に分かれているのだ。」となります。

人生は自分が主人公だと良く言いますが、シェイクスピアは我々は脇役に過ぎないと語っています。地球を舞台と考えると、私たちは登場しては退場していく役者のようなものです。

自分は役者であり、いろんな役を演じることができる。そう思うと自分自身に対して悩む必要なんてありません。これから何にだってなれるということです。

苦しい人生を見直すきっかけになる名言

自分の人生を見つめ直したいときに効果のある言葉です。人生の中で自分はどういう存在なのか、これからどのようにしていけば良いのか迷う時があります。そんなときに参考にしたいのがこの名言です。

「期待はあらゆる苦悩のもと」

現代英語のシェイクスピアはたくさんの苦悩を抱えて生きていました。それは家族、仕事など多岐に渡ります。

物事に期待をしてしまうとそこから苦悩が生まれます。逆に、期待される側でも、期待に応えなければという苦悩が生まれてしまいます。

自分に都合の良い期待ばかりするのではなく、時には期待しないという選択肢も頭に入れておきましょう。

恋愛に関する名言

シェイクスピアの作品で恋愛と言えば『ロミオとジュリエット』ですが、他にも恋愛に関する言葉をたくさん残しています。

恋愛観を養える言葉

人を好きになることを恐れる、本当にあの人の事が好きなのか、そもそも好きとはなんのかなど迷う時もあるでしょう。そんなに時に聞いておきたい言葉です。

「事情が変われば己も変わるような愛、相手が心を移せば己も心を移そうとする愛、そんな愛は愛ではない」

事情や相手の心次第で、自分の恋心が変化するような愛は、そもそも愛ではないということです。誰に何と言われても揺らぐことのない不変の愛こそが真実の愛だと考えると、恋愛に対する覚悟を問い直されているような気持ちになりますね。

「嫉妬は自分で生まれて自分で育つ化け物でございます」

嫉妬心はふと生まれると、何もしなくてもそのままどんどん大きくなっていくということです。恋愛の中でジェラシーを感じることは誰にでもありますが、それを暴走させることなく、自分の中でうまく飼いならすことが大事だと反省させられる名言です。

恋愛に行き詰まった時に

恋愛に行き詰まった時に心に響く名言もあります。

「望みなしと思われることもあえて行えば、成ることしばしばあり」

無理だと思っている恋愛も、ダメもとでアタックして気持ちを伝えるだけで恋愛が実る可能性もあるということです。

「恋はまことに影法師、いくら追っても逃げていく。こちらが逃げれば追ってきて、こちらが追えば逃げていく」

これは人間の心理を見事に捉えた名言です。追われると逃げたくなりますし、逆に逃げられると追いかけたくなるものです。

「真実の愛こそ、一筋縄ではいかない」

『ロミオとジュリエット』がそうであったように、真実の愛を成就させるためには、たくさんの苦労や苦難があり、一筋縄ではいかずに悩むことも多いでしょう。

しかしそれこそ、あなたの気持ちが真実であるという証なのかもしれません。シェイクスピアの名言からは、自分を信じて突き進むエネルギーとなるきっかけが見いだせるかもしれませんね。

迷ったり辛かったりする時に心に沁みる名言が多数

シェイクスピアの作品には数々の名言があります。紹介している名言の他にも、役に立つ名言が多数存在し、多くの人びとの生きるヒントとなっています。

迷ったり辛かったり、人生では様々な経験をします。そんなときに、シェイクスピアの名言を思い出してみてはいかがでしょうか。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME