お酒の席で良く耳にする「〜トニック」のフレーズ。カクテルの種類であるトニック系の中でも特にメジャーなのがジンベースの「ジントニック」とウォッカベースの「ウォッカトニック」が存在します。本稿では2つカクテルのうち、よりさっぱりとしたウォッカトニックのあれこれについて詳しく解説します。
ウォッカトニックの特徴
トニック系カクテルの中でも人気を二分する存在である「ジントニック」と「ウォッカトニック」。
スパイシーなスピリッツを、すっきりとした味わいが特徴のトニックウォーターで割っている部分は一緒ですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょう。
ここからは星空のごとく広いカクテルの世界の中から、一際輝きを放つ2つの人気カクテル違いを詳しく解説していきます。
ジントニックとの味の違いは
まず、2つのカクテルのベースになるお酒は言わずと知れた「ジン」と「ウォッカ」です。この世界的に有名な蒸留酒の明確な違いは口当たりの強さと風味です。
実は2つのお酒の原料はほとんど同じで、大麦やジャガイモ、ライ麦などから作られます。
ジンは製造過程で薬草系の成分を加えられるため口当たりが強く、非常にキレが良い味わいと薬草が持つ独特の香りが楽しめます。一方、ウォッカは通常の蒸留過程を経た後に白樺による濾過工程があるため、雑味が取り除かれ全く癖のない味に仕上がります。
ジンはフレーバーの効いた口当たりが強い味わい、ウォッカは癖がなく口当たりがまろやかな味わいになるため、カクテルとなったジントニック・ウォッカトニックの両者にもその違いが明確に現れます。
ジントニックはいかにも『カクテル』らしい複雑な味わいになりますが、ウォッカトニックはすっきりとした飲みやすい味わいになっているのです。
ウォッカトニックの基本の作り方
ウォッカトニックの作り方は非常に簡単です。スーパーで買ったウォッカとトニックウォーターさえあれば自宅でも作ることができます。
冷えたタンブラーグラスに氷を入れて45mlほどのウォッカを注ぎ、トニックウォーターを適量注いだ後に、好みでカットレモンやライムを添えて完成です。
アルコール度数は10度〜13度ほどで、ビールや缶チューハイなどと比べると幾分強めですが、カクテルの中では低い部類に入ります。ウォッカとトニックウォーターの比率はお好みで調整してみてもよいでしょう。
また、ウォッカは味わいが無垢なため、大半のジュースに合います。同じ比率で色々なカクテルを作ってみるのも良いでしょう。
おすすめはオレンジジュースとウォッカを混ぜた『スクリュードライバー』や、グレープフルーツジュースと混ぜた後にグラスの淵に塩をつける『ソルティドッグ』などがあります。
トニックウォーターで違いを出す
意外に大事なのがトニックウォーター。美味しいウォッカトニックを作るには割材であるトニックウォーターにもしっかりとこだわりを持ちたいものです。
そこでここからは、ウォッカトニックに使われている、トニックウォーターについて詳しく解説していきます。
そもそもトニックウォーターとは
ここまで度々名前が登場したトニックウォーターとはそもそもどのような飲み物なのでしょうか。
定義するならば『柑橘類エキス入り炭酸水』です。柑橘由来のさっぱりとして抜けのいい香りや優しい甘みがあるのでそのままでも十分美味しく飲むことができます。
市販のトニックウォーターのおすすめ
市販されているトニックウォーターの中でも、特にメジャーなものがイギリスのシュウェップスが販売しているトニックウォーターです。
特徴はなんといっても柑橘類の皮が持つ爽やかな苦味でしょう。この爽やかな苦味は一切に癖がなく抜けが良いため、ウォッカに限らず様々なカクテルの割材に使用されるまさにトニックウォーターの王様です。
自宅でカクテルを作りたいこだわり派なら家に常備しておきたい逸品です。
- 商品名:シュウェップス トニックウォーター 250ml
- 価格:128円
- 商品ページ
トニックウォーターは手作りできる
現在ではコンビニでも買うことができるトニックウォーターですが、更にこだわってカクテルを作るならば自作してみても良いかもしれません。
実際に市販されているトニックウォーターの成分表をみてみると、大半が日本のスーパーで購入することができるものでできていることがわかります。そこで豆知識として自宅でトニックウォーターを作る方法を紹介しておきます。
トニックウォーターの作り方
前述した通りトニックウォーターは自宅でも作ることができます。材料は以下の通りです。
- 炭酸水 1L
- レモン 1個
- オレンジ 1個
- ライム 1個
- オールスパイス 小さじ
- 塩(粗いものが望ましい)小さじ
- アガベシロップ 180ml
材料をそろえるのは手間ですが、作り方はいたってシンプル。
まず炭酸水とアガベシロップ以外を鍋で弱火にかけ、20〜30分ほど煮込んだら煮汁を濾します。次にアガベシロップを投入して混ぜ合わせ、最後に炭酸水を入れて完成です。
材料さえ揃っていれば1時間もかからずにできてしまいます。さすがに自宅でお酒をたしなむたびに自作トニックウォーターを作るのは大変ですが、ウォッカトニックが大好きで、最高の一杯を作りたいと考えている人はぜひ試してみてください。
ウォッカトニックにレモンやライムは必要?
前述したウォッカトニックのレシピの最後にお好みでレモンやライムをうかべるとありますが、実際にはどのような味の変化やメリットがあるのでしょうか?
ウォッカトニックに限らずカクテルには最後にレモンやライムを浮かべるものが、かなりの数存在しています。ここからはそんなウォッカトニックとレモン、ライムの関係性について解説します。
レモンやライムをいれなくてもいい
大前提としてレモンとライムはあくまでカクテルにおける仕上げの役割ではなく風味のおまけ的な要素を担っています。つまりカクテルはレモンやライムを入れる前から完成されているものなのです。
そのような理由からカクテルを作る際にレモンとライムがないからといって美味しくならない、未完成品ということではありません。
レモン汁やライム果汁で代用できる
フレッシュなレモンやライムを用意するのが面倒なときは、レモン汁やライム果汁でも代用が効きます。
手軽に本格ウォッカトニックを楽しむならば、市販のレモン汁なども常備しておくとよいでしょう。
自宅でさらに美味しく作るコツ
ここまで美味しくウォッカトニックを作るための材料について解説してきました。しかし、まだカクテルを美味しくするためにこだわるべき場所があります。それは「入れ物と氷」です。一見カクテル自体にはそこまで干渉することがないように思えるこの2つの要素、実は最も重要な’’味わい’’に密接な関係にあるのです。そこでここからは’’入れ物’’と’’氷’’の2つの要素について詳しく解説していきます。
グラスは冷やす
これはウォッカトニックやカクテルに限らずいえることです。理由としては一口目の冷たさを強くするためです。グラスを冷やすことでウォッカトニックのきりりとした味わいがより一層際立ちます。
またグラスが冷えていることによってカクテルがぬるくなるのを遅らせる効果もあるため、ウォッカトニックのようなロングカクテル(※)をたしなむときには事前にグラスをよく冷やしておくことをおすすめします。
(※アルコール度数が低く、氷を入れることで美味しく飲める時間を延ばしているカクテルのこと)
氷は市販のものを使う
氷は自宅の冷凍庫で作られる白っぽい氷ではなく市販されている硬く透き通ったものが望ましいです。このコツもカクテルに限らないお酒の常識です。
固い氷は溶けにくく、カクテルを余計に薄めることなく最後まで飲むことができるため、お酒を飲む際はなるべく市販されているロックアイスなどを使用するようにしましょう。
ウォッカトニックで至福のひと時を
実は自宅でも手軽に作れる人気カクテル「ウォッカトニック」。簡単でシンプルな材料だからこそ分量配分から気を配る必要があるため、美味しく作るのが難しく奥が深いです。材料はもちろん自分だけのこだわりの作り方を見つけて最高のウォッカトニックを片手に自宅で至福のひと時に浸ってみてはいかがでしょうか。
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