世界に名だたる万年筆ブランドを一挙紹介。老舗ブランドの逸品を愛でる

2019.04.02

文房具ながらライフスタイルの中におけるファッションアイコンとして認知されている『万年筆』。一つの高級嗜好品としての地位を確立しつつも、その実用性がデジタル社会の中でも認められ、いまなお多くのファンを魅了してやみません。そんな万年筆の世界の、老舗トップブランドについてご紹介していきます。

外国産と国産の特徴を比較

万年筆に限らず、「良いもの」を手にするときは図らずも製造元を確認してしまうもの。海外ブランドであれば、万年筆の本場ならではの美しい完成度を楽しめますし、国産ブランドであれば繊細に作りこまれた職人技に感動することでしょう。

それではこの両者には具体的にどのような違いがあるのでしょう?書く文字の違いで何かが変わってくるものなのでしょうか?ここからは「海外製」と「日本製」2つの万年筆の特徴を解説します。

海外製品の特徴

海外製の万年筆の大きな特徴は全体的に「文字が太い」というところでしょう。これは主に使用される言語でアルファベットを使用する場合が多いためです。

アルファベットは画数が少ないことに加え、何か文章を書く際は大抵筆記体を用いるため文字の繊細さは重要ではありません。そのため希少な材などを使用した凝った装飾など、デザイン製重視かつ文字が太めのものが主流となっています。また書き心地も日本人からすると少し癖のあるものが多いようです。

日本製品の特徴

海外製に比べ国産の万年筆は細く繊細なものが主流となっています。これは、漢字など画数が多い上に「とめはね」などが必要となる複雑な書体が多く、ペン先が太いと潰れて見えてしまうためです。

そのため日本では、海外から万年筆が持ち込まれた時以来、日本人が使いやすいよう改良に改良を重ねて現在の形が完成しています。また国産万年筆は内部機構や外観の仕上げなど、あらゆる部分で高い品質を誇っており、昨今世界的にも有名です。

世界で有名な万年筆の高級ブランド

万年筆は古くからあるため、世界には数多くの老舗名門ブランドが存在しています。1つ1つの万年筆は「高級品」として作りこまれ、格式高いイメージが確立されています。

数あるブランドは、長い間受け継がれてきたノウハウを生かし、厳格な設計の伝統品から趣向を凝らした新名品まで、様々な製品を生み出しているのです。

ここからは、そんな海外における名ブランドの中でも、特に人気のある3つのブランドを紹介します。

最高峰のモンブラン

1906年創業の『モンブラン』は、世界の名だたる万年筆ブランドの中でも頭一つ出たまさに「最高峰」の万年筆ブランドです。その価格帯は安くとも5万円代と非常に高価であり、もはや単なる文房具の域を超えているといっても過言ではないでしょう。

派手な装飾は避け、ブラック・ゴールド・シルバーを基調としたまさに『THE・万年筆』ともいうべき洗練されたデザインは、現在にいたるまで世界中の万年筆ファンを魅了しています。その書き心地は『硬質で滑るように』という表現がぴったりな、書いていて気持ちが良い感触です。

公式サイト

革新的なパーカー

創業1891年に創業した『パーカー』は、高級感、デザイン製、高い技術力を兼ね備えた有名万年筆ブランドです。

「筆記モード」という概念を提唱し、「万年筆・ボールペン・ローラーボール・ペンシル」に次ぐ全く新しい筆記具『パーカー5thテクノロジー』を開発するなど、現在もステーショナリーの分野に革新を起こし続けています。

ビジネスシーンにおける万年筆のあり方を重視しており、『パーカーの万年筆』といえば知らない人は少ないでしょう。また英国王室御用達の証である『ロイヤルワラント』を2つ所持していることでも知られ、一国の王族からも支持を得るほどの品質を誇っています。

メーカーサイト

コスパ最強のペリカン

『ペリカン』は1832年創業の万年筆ブランドです。ペリカンはここまで紹介した2ブランドと比べると価格が抑えられており、なおかつ海外生産では珍しい「小さく、軽く、線が細い」という日本製万年筆に似通った特徴を兼ね備えています。

その実用性の高さとコスパの良さから世界的に「入門用本格万年筆」として人気を集めています。また価格が低いからといっても仕上がりに抜かりはなく、カラフルでおしゃれなデザインが目を引く魅力的な商品を数多く販売しています。

メーカーサイト

国産で有名な万年筆の3大ブランド

世界的にものづくりの良さが認められている国産万年筆はその精度の良さから、国内外から非常に高い人気を集めています。

海外の名だたるブランドに負けず劣らず高い技術力と堅実な設計を武器に、現代においても「国産でしかできない」ものを数多く生み出しているのが最大の魅力といえるでしょう。ここからはそんな国産万年筆の中でもトップシェアを誇るブランドを3つ紹介します。

最大手ブランドのパイロット

1918年創業の『パイロット』は、国内最大手かつもっとも長い歴史を誇っている万年筆ブランドです。消しゴムのように消せるボールペンでもおなじみですが、会社の始まりは万年筆でした。

圧倒的なラインナップもさることながらノック式や回転式の画期的な万年筆を開発しており日本のみならず海外の万年筆ユーザーからも高い評価を得ています。また価格帯に関してもかなり幅広く、海外の名門ブランド並みのものから、入門機は1,000円を切るものまで、様々な年齢層向けに万年筆を販売しているのも特徴です。

メーカーサイト

美しい表現力のプラチナ

1919年にパイロットと1年違いで創業した『プラチナ』は、日本における万年筆産業の草分け的存在です。

その特徴は何といっても「日本語の書きやすさ」でしょう。特に「とめはね」においてその書きやすさは繊細さは群を抜いています。

また現在でも一般的となっているインクのカードリッジ式機構を開発したことでも世界的に知られています。その高い完成度に加え、安すぎず高すぎない絶妙な価格帯のため、プラチナで初めて万年筆を購入するという人も多いです。

メーカーサイト

世界に認められる品質のセーラー

1911年創業の『セーラー』は国産万年筆ブランドの中でも特に高いクオリティを持っていることで世界的に知られています。

製造は創業から現在に至るまでペン職人によって手作りで行われるというこだわりようで、その仕上がりは国産メーカーの中でも随一といえるでしょう。また国産ボールペンを初めて開発したことで知られており、『ペン』というジャンルにおいては最高峰のブランドの1つといっても過言ではありません。値段に関しても、高価なものからリーズナブルなものまで幅広い価格帯を売りにしています。

メーカーサイト

おすすめのブランドはコレ

ここまで多くの万年筆ブランドを紹介してきました。気になるブランドもいくつか登場したかと思います。海外国産ともに魅力的なブランドでしたが、もちろん紹介したブランド以外にも名門ブランドは存在します。ここからはここまで紹介した特におすすめな人気ブランドに加えそのほかの名門ブランドたちを男女別に紹介します。

男性に人気の万年筆

上記で紹介したほかに、男性向けにおすすめしたいこだわりブランドを2つご紹介します。

1つめは、ドイツにて1761年に創業した世界1の老舗メーカー『ファーバーカステル』。木目調のクラシカルなデザインが非常に魅力的です。人とはちょっと違う万年筆を持ちたいこだわり派の男性におすすめしたいブランドですね。

またファッショナブルなものを求めている場合は1919年創業のイタリアブランド『アウロラ』がおすすめです。イタリア製らしく洒脱なデザインでありながら低価格を実現しているため、世界各国で人気のブランドとなっています。

女性に人気の万年筆

女性に人気の万年筆ブランドもあわせてご紹介。

1864年に創業したアメリカのブランド『クロス』は、オフィスライクなスタイリッシュ感の中に女性的なエッセンスを秘めた「大人の可愛さ」が感じられるブランドです。

また、女性ならばデザインにもこだわりたいもの。デザインの魅力とコスパを求めるなら、先ほども紹介した国産の『パイロット』が最適でしょう。女性的な可愛いデザインのもの多数販売されていますので、ぜひお気に入りのかわいい万年筆を探して見てください。

ブランドこだわりの万年筆を愛でる

今回は万年筆ブランドの中でも特に有名なブランドを中心に紹介しました。ブランドごとにそれぞれの拘りや特徴があります。ぜひ当記事を参考にしていただき、自分だけのお気に入り万年筆を見つけてください。

その中で気になったものは手に取ってみることをおすすめします。各ブランドが持つ美しい造形は一期一会なのです。

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