初心者が知っておきたい小説の書き方。4つのポイントで目指せ小説家

2019.04.01

世の中はネット全盛の時代。原稿用紙に万年筆で書くことが当然であった小説も今やパソコンで誰でも書き、投稿できるようになりました。ネットで話題となり書籍化するような作品も珍しくはありません。しかし書くことに興味があっても、実際に書くとなると何から始めれば良いかわからないことが多いはず。そこで当記事では小説を書くにはどうすれば良いのか、大きく4つのポイントに分けて紹介します。

小説における5W1Hを決めよう

小説は言葉だけで読み手の想像力を刺激し魅了するもの。そのためにはしっかりとした’’状況’’の組み立てが必要となってきます。

そこで重要になってくるのが『5W1H』と呼ばれるものです。義務教育過程でも軽く触れる文章におけるルールであり、それぞれ「誰が、何を、いつ、どこで、どうして、どのように」と作品の展開を読み手に伝えやすくするために必ず必要になってく要素でもあります。ここからはそんな小説における5W1Hについて詳しく解説します。

登場人物はどんなキャラクター?

小説における重要なピースである登場人物。これが5W1Hのうちの「誰が=Who」に当たります。

当然ではありますが登場人物がはっきりしていない作品はあまり読み進める気にならないでしょう。しっかりと「誰か」をはっきりと登場させて「これはこの人の、はたまたこの人の周りの人の物語」というように読者に伝える必要があります。

また作風にもよりますが、登場人物の描写は魅力的かつ鮮明に書くことをおすすめします。冒頭で読者に刺さりやすく、後々の展開を期待させることができるでしょう。

いつ、どこで起こる物語?

5W1Hのうち、時間軸と場所を示すのが「いつ=When」と「どこで=Where」です。

「時は〇〇年、ここ〇〇では〜」のような切り出し方から始まる作品は沢山あります。小説のあらすじにおいてある程度この2つのピースをはっきりとさせておく方が物語の世界観を想像しやすくなります。

反対に時間軸や場所が転々とさせて結末に向けて集約させるような読者を惹きつける作品もありますが、小説をこれから書き始める人には少し難しい手法となるためあまりおすすめできません。2つのピースの輪郭はしっかりと設定しましょう。

かれらは何を、なぜ、どのようにする?

登場人物と場所はどこでいつなのかをはっきりとさせたら、次に小説の大筋に繋がる「何を=What」と「なぜ=Why」そして「どのように=How」を組み立てましょう。

これらのピースを組み立てることで「時は〇〇、場所は〇〇、主人公の〇〇は〇〇を〇〇するために旅立った」というような形で、登場人物がどのような目的で何をするか、どのような物語なのかが浮き彫りになってきます。特にHowに関しては物語そのものといっても過言ではないため、しっかりとした組み立てが必要になります。

小説におけるプロットの書き方

小説は5W1Hが決まったからといって書き始められるものではありません。ある程度全体的に物語の骨組みを作り上げてから登場人物の詳細な描写や会話などを付け足していくものです。

この大まかな骨組みのことを執筆業界では『プロット』と呼称します。このプロットがなければアマチュアであろうとプロであろうと物語を組み上げるのは難しいものなのです。少し難しく聞こえるかもしれませんが、とても重要なもののためしっかりと覚える必要があります。ここからはそんなプロットの書き方について解説します。

小説にはかならず目的と障害がある

読んでいて面白い小説には必ずといっていいほど読者の感情を盛り上げるための『目的と障害』が盛り込まれています。

例えば主人公がヒロインと何の問題もなく結ばれるのではなく、恋のライバルや家同士のしがらみ、年齢の違いなどがあったほうが物語として’’華’’があり読者も読んでいて揺さぶられるものがあるでしょう。

このように目的のために障害がある展開や構成をしっかりと盛り込むことで物語に起伏を持たせることができます。作風にもよりますが小説のプロットを書く際には基本となるためしっかりと覚えておきましょう。

起承転結または序破急

小説に限らず漫画やアニメ、映画に至るまで物語を大まかに分ける際に用いられるのが『起承転結』と『序破急』です。

それぞれが物語の展開を順番に表すものであり、まず物語の冒頭に当たるのが『起』または『序』です。ここでしっかり前述した5W1Hをを盛り込むことが重要であり、物語のスタート地点になります。

そして物語の中盤に当たるのが『承転』と『破』です。ここは言葉通り物語の転換やここまでの展開を大きく破壊するように仕向ける部分です。前述した「目的と障害」を盛り込むのであればこの部分が良いでしょう。

結末まで決めてから書きだそう

物語のクライマックスに当たる『結』『急』の部分。

伏線の回収や怒涛の展開を盛り込むのはもちろんですが、重要なのはしっかりと「結末」を決めることです。ここがあやふやになってしまっていると、作品全体がどこに向かっているのかわかりづらくなってしまいます。

しっかりと「こう終わる」と決めているなら作品の道筋も明快で作品の頭からスムーズに書き進めることができるのです。小説を書く際は結末を決めたうえで書き出すようにしましょう。

小説の作法について知っておくべきこと

小説における『作法』。これは小説家ならば活動していくうえで知っておくべき基本です。ただ書くのではなくしっかりと作法に則っていくことで読み手に些細な不快感を与えることなく「美しい文章」を書くことができます。ここからはそんな小説の作法について解説します。

小説の作法とは

小説の作法とは所作のことなどではなく、主に書式や表現方法についてのルールを指します。

作法と聞くと複雑な印象を受けるかと思いますが、実際は「段落をけたら1マス開ける」というような文章を書くうえでの基本的な知識が備わっていれば苦労することもありません。また基本が不安な人でも市販されている小説をお手本に書けば間違えることもないでしょう。

投稿先の書式を確認する

基本的な作法はもちろんのこと、仮に小説をどこかへ投稿するようであれば書き始める前に投稿先の書式を確認するようにしましょう。

あらかじめ投稿先の書式を把握していれば、基本の作法に加えて書式違いで後から修正する必要もなくなるため様々なリスクを減らすことができます。

読みやすい文章を書くために気をつけること

小説において重要なことのひとつに「読みやすさ」があります。どれだけストーリーが面白くても、文書がめちゃくちゃで読みにくければ読み進める手も止まってしまうでしょう。

読みやすい文章を書くためには前述にある作法に加えて気をつけるべき点があります。ここからはそんな読みやすい文章を書くための秘訣を紹介します。

一人称か、三人称か

小説を書くなかではっきりさせる必要があるのが「一人称か三人称か」です。主人公視点で描かれているはずが、いきなり三人称に移り変わるような文章では物語自体が安定せず、読み手も文章に入り込みにくくなります。一人称か三人称かについてはプロットを組む段階ではっきりと決定しておきましょう。

一文は短く簡潔に。日本語に関係代名詞はない

英語において名詞の後にthatやwhoなど、名詞と名詞を説明する単語をつなぐために付け足す関係代名詞。何かを紹介することにおいて非常に便利な語句ですが、日本語において’’関係代名詞は存在していません’’。

これはつまり、ひとつの主語に対して述語をいくつもくっつけて説明するのは、日本語の構造上難しいということです。一文はなるべく簡潔に、一つの主語に一つの術語という形を意識すると、文章はぐっと読みやすくなります。

さあ書きはじめてみよう

書きたいものや構想がある場合、それをどうやって「小説」という形にもっていくのか。本稿では必要最小限の情報だけぎゅっとまとめてお届けしました。あとは書きはじめるのみです。

たとえ失敗してしまっても、それは次の作品執筆の糧となるはずです。自分のなかにいる小うるさい批評家を追い出して、好きなものを好きなようにどんどん書き起こしてみましょう。

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