バイクのテールランプはタマ切れに注意。交換やLED化で対策を

2019.03.27

バイクのテールランプのタマ切れを放置するのは違法です。それだけでなく、後方の車に存在を知らせられず大事故につながる恐れもあるでしょう。電球交換方法やLED化のメリットを紹介します。交換時は車検の基準を満たしているかもチェックしましょう。

テールランプは知らずに切れる

テールランプはバイクの後部についているため見えにくく、切れているのに気づかないことがあります。テールランプを切れたままにしておくと思わぬ事故を引き起こすことがあるので、早急に交換する必要があるでしょう。

テールランプは常時点灯で切れやすい

原付やバイクのランプは、ヘッドライトとテールランプが連動しており、どちらも常時点灯となっています。

ヘッドライトは前の車両や人に、ヘッドライトは後ろの車両や人に自分の走行を知らせるためのものなので、エンジンがかかっているときは常に点灯しているのです。

常時点灯は『タマ切れ』が起こりやすく、特にテールランプのタマ切れは気づきにくいのがネックでしょう。

テールランプのタマ切れはかなり危険

テールランプのタマ切れを放置しておくのは非常に危険です。テールランプは他の車両に走行を知らせる標識灯なので、これがないと後方車に衝突される可能性が高まります。

視界のよい昼間はまだしも、トンネルの中や夕暮れ時、夜間の運転では、特に危険度が高くなります。

また、テールランプが壊れたまま走行すると『違法』として罰せられることも覚えておきましょう。『整備不良の違反』となり、反則点数の加算と罰金5000~9000円が徴収されます。

整備不良違反は、ナンバー灯・ウインカー・ヘッドライトなどの灯火類全般が対象となりますが、中でもテールランプの違反は最も多い整備不良の1つとされています。

「気づかなかった」では済まされないので、エンジンをかけた後は必ず確認しておきましょう。

テールランプが常時点灯しない原因

常時点灯しているはずのテールランプが点灯しない理由は1つだけではありません。タマ交換ですぐに復活するケースもあれば、修理が必要な場合もあるので、早めに原因を突き止めましょう。

テールランプのタマ切れ

まず、テールランプが付かない原因の多くは『テールランプのタマ切れ』です。

電球には『フィラメント』という部位があり、ここに電流が流れることで発光します。フィラメントが熱によって蒸発し、少しずつ小さくなり、やがて切れてしまいます。

タマ切れの早さは、点灯させた回数や点灯させた時間に左右されますが、テールランプは常時点灯だけに、他のライトよりもタマ切れしやすいと言えるでしょう。

また、電気器具は、電源を入れたときに一時的に大きな電流(ラッシュ電流)が流れます。家庭用の電球に比べ、バイクのライトはこの影響が大きいので、意外にもタマ切れが早く感じるかもしれません。

タマ切れしたら、早めに新しい電球に交換しましょう。詳しい交換方法については後ほど詳しく説明します。

配線や接触不良

電球を交換してもテールランプがつかない場合は配線や接触不良が考えられます。

最近のバイクのランプは通常の電球よりも寿命が長いLEDランプが使われていることが多いですね。

LEDは電球と異なり、電流同士の衝突で電気が光に変換される原理なので、フィラメント(抵抗体)を必要としません。そのため、原理的にはLEDにタマ切れは存在しないということになります。

もし、LEDのヘッドランプがつかなくなったら、配線や接触不良がないかを確認しましょう。素人では修理が難しいので、業者に依頼することをおすすめします。

ブレーキランプだけつく場合

バイクの後ろには、『テールランプ』と『ブレーキランプ』の2つが付いています。ブレーキランプは、ブレーキペダルを踏んだときに点灯する赤色のランプで、テールランプとは連動していません。

テールランプだけが付かない場合は、タマ切れか接触不良などが原因と考えられます。

もし、走行中にテールランプが故障した際は、一時的な対策としてブレーキランプをつけっぱなしにして、後続車に存在を知らせる方法が有効です。

ブレーキペダルの周辺を探すとリヤブレーキのスイッチが見つかるでしょう。調節ナットを右方向にくるくる回すと、ペダルを踏まなくてもブレーキランプが点灯した状態になります。

ブレーキランプの常時点灯はテールランプが故障したときの応急処置に過ぎません。早めにテールランプを修理しましょう。

テールランプがつかないときの交換方法

テールランプがつかないときは、まず電球の交換を行いましょう。電球交換だけなら、配線の知識がなくても簡単にできます。準備するものは、プラスドライバー(2番)と新品の電球のみです。

ドライバーでテールレンズを外す

バイクのエンジンを切り、最初に『テールレンズ』と言われるカバーを外します。テールレンズは、2本のプラスねじで固定されているので、プラスドライバーで外しましょう。

ねじを外すとテールレンズが外れますが、真ん中の上部にツメがあるので、折らないように丁寧に取り外します。

電球を交換する

テールライトの電球は、回して取り付けるタイプではなく、『ウェッジ球』という差し込みタイプです。どれが合うのかが分からなければ、電気屋などに行って聞いてみるとよいでしょう。

ウェッジ球は普通の電球よりも、ほこりや錆びによる接触不良が起こりやすいです。交換前には、防錆と潤滑を兼ねた接点復活剤をつけておくことをおすすめします。

ここまでの作業においては、くれぐれも通電状態では行わないようにしましょう。

点灯確認をして元に戻す

電球を取り付け終えたら、テールレンズをかぶせる前に、一度エンジンをかけ、交換した電球がきちんと点灯するかを確認します。問題がなければ、テールレンズをかぶせて作業は完了です。

なお、電球の交換を業者に依頼する場合の相場は、1000~2000円を見ておきましょう。ウェッジ球はほとんどが500円以内で購入できます。

テールランプをLED化するには?

テールタンプのタマ切れは、重大な事故につながる可能性があります。度重なるタマ切れが心配な人は、寿命の長いLEDに変えてみませんか?LED化するメリットと交換のポイントを解説します。

LEDの寿命は長い

LEDのメリットは、通常の電球に比べ寿命が格段に長いことです。前にも述べた通り、LEDはフィラメント(抵抗体)を必要としないので、タマ切れが起こりません。

白熱電球の寿命が1000時間~、蛍光灯の寿命が6000時間~なのに対し、LEDの寿命はなんと4万時間以上にもおよびます。

LEDと白熱電球の光り方を比べてみると、以下のような特徴が挙げられます。

  • 白熱電球:電球の周囲が明るく光り、全体的に明るくなる
  • LED:主に前方が光るので、光の照射角度が狭い

白熱電球は、部屋などの広範囲を明るくするのに適しているのに対し、LEDは一部分を集中して明るくするのに適しています。バイクのテールランプをLEDにして問題がないばかりか、メリットは大きいと言えるかもしれません。

LEDバルブへの交換も規格に合わせるだけ

テールランプに関しては、LEDへの交換はさほど難しくありません。LED化には、『電球のみを交換する方法』と、『テールライト全体を交換する方法』の2つがあります。

前者の場合は、純正バルブを規格に合ったLEDバルブに交換するため、テールライトのユニット全体を取り外して作業を行います。配線がつながった状態なので、十分に注意をしましょう。

『テールライト全体を交換する方法』については、知識や技術が必要になるので、素人では難しいかもしれません。

覚えておきたいカスタム時の車検の基準

テールランプを交換したり、LED化したときに気になるのが『車検に影響しないか』という点です。

結論から言えば、テールランプをLED化したからといって、車検に通らないことはありません。重要なのは、色や光、取り付け方が基準に合っているかどうかでしょう。

テールランプの保安基準

車検ではテールランプの保安基準が定められています。交換やカスタマイズをするときは、これらの基準をすべて満たしているかをチェックしましょう。満たしていない基準があると車検に通りにくくなります。

  • 光源が5W以上30W以下
  • 赤色ランプのみ
  • 発光面積が15㎡以上
  • 夜間に後方300mの距離から点灯が確認できる

なお、テールランプにスモークを貼った場合やクリアテールにした場合、基準を満たしていれば、車検に落ちることは少ないと言われています。しかし、業者によってはNGの場合もあるので、不必要なカスタマイズは控えましょう。

ブレーキランプと兼用の場合

バイクの中には、テールランプがブレーキランプと兼用になっているものもあります。これは、テールランプが独立したタイプ比べ、ブレーキを踏んだ際の光量が大きいのが特徴です。

ブレーキランプとテールランプが兼用の場合は、以下の保安基準を満たさなければなりません。

  • ブレーキランプ点灯時テールランプのみ時の5倍以上の光度
  • 赤ランプのみ
  • 発光面積が20㎡以上
  • 昼間に100メートル離れた場所から視認できる
  • 点滅禁止

ランプ購入・交換の際は、以上の基準が満たせることを確認してから作業に取りかかりましょう。

テールランプの正しい位置

テールランプは正しい位置に取り付ける必要があります。電球の交換だけでは、位置が大きくずれる可能性は低いですが、さまざまなカスタムをしたときのために覚えておきましょう。

  • 車両中心面に対して対称の位置に取り付けられている
  • 照明部の中心が地上2m以下になるように取り付けられている

テールランプが破損し、隙間から光が漏れていれば、欠けが小さくても車検に通らない可能性が高いです。取り付け位置を確認するときは、同時にひび割れも確認しましょう。

テールランプは走り出す前に点灯確認

テールランプのタマ切れを放置しておくと、大事故につながる恐れがあります。出発前は、ガラス窓などに映して点灯をチェックしましょう。

テールランプや他の部分をカスタマイズするときは、必ず保安基準を満たしているかを確認します。

カスタマイズしたテールランプで走行するのはあくまでも自己責任なので、安全性や取り締まりが不安な場合は、業者に確認してもらうのも1つの手です。

この記事を参考に、安全にバイクライフを楽しんでください。

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