写真を展示するために必要なものは?魅力的に見せるポイント紹介

2019.03.25

自分の写真を展示するとき、作品をさらに魅力的に見せるにはどうすればいいのでしょうか?  ここでは、写真を展示するときに意識しておきたいポイントや、自分で展示会を開催したいときの方法について紹介していきます。

展示用パネルの作成方法

写真を自分で展示したいとき、まずは展示用のパネルを作成する必要があり、作るときにいくつかのポイントを押さえると上手に作ることができます。

自分の写真をより良く見てもらうためにも、ポイントを押さえて綺麗な展示パネルを作りましょう。

パネルはスチレンボードがおすすめ

展示パネルを作成するとき、その材質がポイントとなります。いくつかある素材の中でも、一番のおすすめは『スチレンボード』です。

スチレンボードは本体が軽いため、写真を飾ってもそんなに重たくなりません。また、比較的価格も安く、自分で加工もしやすいので、パネルを初めて作る人でも安心して作成することができます。

ただし、本体の耐久力は低く、パネルが反り返ってきたり傷んだりしやすいという特徴もあります。ボードの両面に上質紙が貼ってあるタイプだと反り返りが少なくなりますが、傷つきやすい点は変わらないので、慎重に扱うようにしましょう。

準備するもの

展示用パネルを作成するときには、いくつか準備するものがあります。基本的に準備しておきたいのが『飾りたい写真・スチレンボード・カッター・カッターマット・定規・手袋・紙』です。

飾りたい写真は、ボードに合わせてカットする可能性があるので、周りに白フチを作っておくと後で役立ちます。

紙に関しては、写真をカットするときに、写真に直接定規が当たって傷をつけてしまうのを避けるために使用します。手袋も同じで、写真に指紋がついてしまうことを防ぐために着用しておくといいでしょう。

作成方法

まずは、大まかな写真のサイズにボードをカットします。このとき、ボードのサイズが写真より小さくならないように注意しましょう。

ある程度カットできたら、ボードの上に写真を乗せて同じサイズにカットしていきます。この際、前述した紙や手袋を使うことで写真に傷がつかないように配慮するといいです。

ボードが写真サイズにカットできたら、写真を貼り付けて完成です。カッターを使う作業なので、自分の手を切らないように十分注意しましょう。

透明感を求めるならアクリルパネルもアリ

スチレンボード以外にも、展示用パネルに適した素材があります。それが『アクリルパネル』です。アクリルパネルを使用すると、写真全体に透明感を演出することができます。

アクリルパネルはスチレンボードに比べると価格は上がりますが、高級感が出ます。風景の写真などと組み合わせると、写真がより綺麗に見えるのでおすすめです。

展示用写真のタイトルは?

自分の展示する写真には、タイトルをつけることができます。自分の作品にタイトルをつけると、自分のイメージをより具体的に見てもらう人に伝えることができます。

ただ、あまりにも説明調の文章を入れてしまうと、見る側も写真ではなく文章に目がいってしまうので注意が必要です。

写真にタイトルをつけたいとき、どのように紹介すればいいかポイントをまとめました。

写真に入れる文字の種類

写真に入れることができる文字の種類は、大きく分けて3つあります。1つ目が前述した『タイトル』で、2つ目が『キャプション』です。

キャプションとは、写真につけることができる説明文のことを言います。これは必ずしもつける必要はなく、短い説明だとタイトルと同じような役割を果たすこともあります。

3つ目が『ステートメント』です。ステートメントは、制作意図や撮影者の狙いを説明する文章を言います。なぜその作品を撮ったのかを説明できるので、自分で作品の紹介をしたいときに使うといいでしょう。

テーマに合わせて自由に入れよう

タイトル・キャプション・ステートメントは、自分の作品のテーマに合わせて自由に付け加えることができます。

撮影意図を伝えたいときだけでなく、コラムやポエム調の文章を入れて作品のイメージを伝えることもできるので、使い方はさまざまです。自分の作品をよりよく見てもらうためにも、うまく使い分けてみましょう。

キャプションボードの作り方

前述した3つの要素を盛り込み、作品にボードとしてつけるものを『キャプションボード』と呼びます。

キャプションボードに入れておきたい情報は『作品タイトル・タイトルの読み方・作者名・使用した画材・制作年月日・値段』などです。

もちろん、すべてを記載する必要はありません。できるだけシンプルにする方が作品の邪魔にならないので、自分が必要だと思う内容だけ付け加えるといいでしょう。

写真展示で魅力的に見せるポイント

自分の写真を展示するとき、どうしたらより魅力的に見せられるのでしょう。作品をより良くみてもらうためには、いくつかポイントがあります。

ちょっとした意識で改善できることばかりなので、コツを押さえて展示できるようにしましょう。

写真選びは実際の紙から選ぶ

展示会で写真を魅力的に見せる1つのポイントが『印刷する紙から写真を選ぶ』ということです。写真は、プリントする紙によって見え方が変わります。

自分のイメージ通りに写真を見てもらうためにも、プリントする紙からしっかり選ぶことで、作品としてのクオリティが高くなります。

紙から選ぶことで作品に対する愛着も湧くので、自分の気に入った紙を選んで作品をプリントしましょう。

写真のサイズと配置に工夫

展示する写真は、サイズと配置の工夫次第で見え方が変わります。サイズを大きくすると、インパクトも大きくなり、見る人の目を引きつけることができます。

また、細かい部分の描写も伝わりやすいので、ディディールを見てもらいたいときにおすすめです。逆に、サイズが小さいと、大きいものに比べて集中して見てもらうことができ、大きいサイズと違った視線の集め方ができます。

複数の作品を並べるときは、配置にも工夫が必要です。いくつかの作品同士でストーリーがある場合は、見てもらう順番と物語の流れを意識して配置するようにしましょう。

写真を展示する高さは目線に合わせる

展示するとき作品の位置が高すぎたり低すぎたりすると、見る人が目線を移動しなければ行けなくなります。

見てもらう人に楽な気持ちで鑑賞してもらうためにも、作品の位置は人の目線の高さに合わせるのが基本です。一般的には、作品の中心が地面から1450mmの位置が一番見やすい高さとされています。

写真の展示会を開催したい、その流れは?

写真を展示するときのポイントについて、基本的な知識をまとめましたが、実際に展示会を開催したいときはどうすればいいのでしょうか?

展示会を開くとなるとハードルが高く感じられますが、やるべきことを1つずつクリアしていけば誰でも開催できます。展示会を開催するにあたって、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。

開催場所や日程決め

展示会を開催するとき、まず重要なのが開催場所です。開催場所の雰囲気次第で、展示会そのものの雰囲気が決まると言っても過言ではありません。

地名とギャラリー、もしくはレンタルスペースとネットで調べると、借りられる場所が候補に上がります。自分の展示する作品に合わせてギャラリーを選ぶといいでしょう。

また、開催日程を決めるときは予算と相談するといいです。レンタルスペースやギャラリーは、1日単位で借りられるところもあれば、週単位の場所もあります。開催日程は、自分の予算の都合で決めるのが一般的です。

展示用の写真選びや準備、告知

展示会を開催する日程と場所が決まったら、次は、展示する作品の準備や告知の作業に取り掛かります。

展示する作品を選ぶ作業は、一番大変な作業です。データ上で写真を選ぶのではなく、実際にプリントしたものの中から選ぶようにしましょう。データ上の画像とプリントした写真とでは、印象が異なるからです。

さらにそこから、客観的に展示会のテーマに合ったものを選んでいきます。自分の気に入っているものだけでなく、展示会にふさわしい印象の写真を選抜することも大事な作業です。

告知の方法は、ダイレクトメールや葉書にして送る方法があります。どの方法でも『写真展のタイトル・開催場所の住所・開催日時・連絡先』を忘れずに記載するようにしましょう。

搬入、設営

展示する作品選抜とはまた違った大変さがあるのが、搬入と設営です。開催場所に自分の作品を持ち込み、展示する作業なのですが、これがかなりの肉体労働になるのでしんどいです。

もし、手伝ってくれる友人や知人、家族がいる場合は、遠慮せずに手伝ってもらいましょう。作品数にもよりますが、1人ですべての準備を整えるのは、かなり大変な作業です。

写真展開催、後片付け

写真展の開催中は、基本的に開催者はその場に滞在します。見にきてくれたお客さんの質問に答えたり、お礼を言ったりしましょう。人が絶え間なく来ると休憩が取れない場合もあるので、軽食を準備しておくと役立ちます。

後片付けに関しては、開催最終日に行うか、その翌日に行うかを事前に決めておくとスムーズです。レンタルする前の状態に戻すのがマナーなので、搬入前にギャラリーの写真を撮っておくなどして、しっかり元の状態に戻しましょう。

展示会、ギャラリー選び

展示会を開催するためのギャラリーや貸しスペースには、さまざまな種類があります。地域独特の場所やお店と併設されているものなど、自分の開催したい場所にどのようなところがあるのかチェックしましょう。

地域の貸しギャラリーを探してみよう

まずは、自分が展示会を開催したい地域で貸しギャラリーがあるか調べてみる方法があります。調べてみると、案外いろいろな地域に貸しギャラリーはあるので、開催したい場所のイメージがある場合は、地域ごとに探してみるのもいいでしょう。

カフェ併設のギャラリーを探すのもアリ

ギャラリーの中には、カフェなどのお店と併設されているところもあります。

お店と一体化している場所だと、お店に来たお客さんが展示会に寄ってくれる可能性もあるので、見てくれる人を増やす効果を期待できるかもしれません。

展示会場で確認したいポイント

開催場所を決めるとき、いくつか確認しておきたいポイントがあります。立地条件やレンタル料だけで判断してしまうと、せっかくの作品がうまく展示できないということもあり得るので、しっかりとポイントを抑えて場所を決定しましょう。

押さえておきたい条件をまとめたので、参考にしてみてください。

展示エリア、展示位置

ギャラリーの中で、実際にどこに作品を展示することになるのか『展示エリア』と『展示位置』を知っておくことが大切です。

例えば、展示できるところを把握していなかったら「出展しようと思っていた写真が大きすぎて配置できない」と言ったようなトラブルも起こりかねません。

このようなトラブルを事前に回避するためにも、展示スペースを事前に知っておくことが大切です。

光の種類や位置

ギャラリー内の光の差し込み方や色合い、どこに光が当たるのかを理解しているのといないのとでは、写真の見え方が大きく変わってきます。

写真は、光の当たり方によって見え方が全然違うので、展示会場の光に関する情報は頭に入れておきましょう。

しっかりと理解しておけば、逆に写真を魅力的に見せる要素にもなります。スペース内の光をうまく使って、展示会の場所自体を魅力的に作り上げるのも面白いです。

展示会場の壁の色

会場の壁の色も、展示会のイメージを大きく左右します。これに関しても、展示会のイメージに合った内装を選ぶのがポイントです。

壁の色に関しては、飾ってある作品の背景にもなります。そのため、あまりにも華美な壁であったり、そもそも汚い壁などは適しません。

写真の邪魔にならないように、できるだけシンプルで清潔感のある壁だと作品を引き立ててくれます。

行ってみたい東京の写真ギャラリー

東京都内では、いろんなところで写真のギャラリーが開催されています。カメラメーカーが開催している写真展や写真か同士で共同して開催しているところなど、魅力的なギャラリーがいっぱいです。

どこも素敵な写真を鑑賞できるところばかりなので、機会があったら一度訪れてみてはいかがでしょうか?

ニコンプラザ新宿

『ニコンプラザ新宿』は、カメラメーカーのニコンが主催している施設です。施設内では、最新のニコン製カメラやアクセサリーを見ることができるだけでなく、実際にニコン製品を手にとって体験してみることもできます。

カメラバックやストラップなど、ニコンオリジナルグッズの販売も行っているため、その場で限定の商品を購入することもできます。

ニコンが企画し開催するギャラリーでは、ニッコールクラブ会員というニコンの会員が撮影した写真展や、その他の写真団体の展示会なども行われています。

ニコンの会員でなくても、無料で写真を展示できるフォトスクエアというブースも開放されています。人気のスペースなので半年先までの日程を記載して申し込む必要があります。

  • 所在地:東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
  • 受付時間:10:30~18:30
  • 定休日:日曜日、5月3日~6日、8月10日~13日、年末年始(12月29日~2020年1月5日)
  • 公式HP

写真家が共同運営photographer’s gallery

『photographer’s gallery』は新宿区にあるギャラリーです。このギャラリーは、20代〜50代の多彩な写真家が共同運営しているギャラリーで、自作の展示会や企画展の開催以外にも、機関紙や週刊誌の発行も行っています。

写真展の他にも、さまざまな分野からゲスト講師を招いてワークショップを開催していて、写真家だけでなく、キュレーターや美術批評家などを招くため、各分野から見た写真に関する話を聞くことができます。

通常のワークショップだけでなく、講師と受講者による一対一のワークショップも開催しているため、写真の展示以外にも多様な知識を共有できる場として盛り上がっています。

  • 所在地:東京都新宿区新宿2-16-11-401
  • 電話:03-5368-2631
  • 受付時間:12:00-20:00
  • 定休日:会期中無休
  • 公式HP

レンタルギャラリーPLACE M

レンタルギャラリー『PLACE M』は、写真家である大野伸彦氏、瀬戸正人氏、中居裕恭氏、森山大道氏の4人が運営しているギャラリーです。

ここでは、ギャラリーレンタルや企画展示はもちろん行われていますが、中でも他と違うのが『暗室レンタル』や『暗室ワークショップ』です。

モノクロだけでなく、カラーフィルムをプリントするための部屋と機材を貸し出しているため、フィルムカメラで撮影した写真を自分でプリントしたり引き伸ばしたりすることができます。

現像したフィルムをプリントするときの基礎を学べるワークショップも開催されているので、ネガをプリントしたことがない人でもその手法を学んで実践することができます。

  • 所在地:東京都新宿区新宿1-2-11 近代ビル3F
  • 電話:03-3341-6107
  • 受付時間:12:00-19:00
  • 定休日:年中無休 (年末年始、設備メンテナンス等による臨時休業時を除く)
  • 公式HP

写真展示で作品の魅力を伝えてみよう

自分の写真を展示するのは、とても難しそうで実現できないのではないかと考えがちです。ですが、誰でも開催して自分の写真を見てもらうことができます。

SNSなどで自分の写真を投稿するのもいいですが、生の写真には特有の魅力が詰まっています。実物を見てもらうことで、自分の作品の魅力を伝えてみてはいかがでしょうか?

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