ラグビーのヘッドキャップの役割とは?選び方のポイントを紹介

2019.03.24

激しいプレーが頻出するラグビーでは、頭部や頸部にダメージを受ける確率も高くります。プレーの前にはなるべくヘッドキャップを装着し、けがから身を守りましょう。ヘッドキャップの役割や選び方のポイントを紹介します。

ヘッドキャップをかぶる理由

屈強な選手たちが激しくぶつかり合うラグビーは、見ているだけでもその迫力を如実に感じます。激しいプレーに邁進する彼らが頭部にヘッドキャップを装着するのは、けがを予防するためには当然でしょう。

ラグビー選手がヘッドキャップを装着する理由について、少し掘り下げて紹介します。

脳震盪や切り傷を減らすため

ラグビーのヘッドキャップは、『脳震盪や切り傷のリスクを低減させるため』のアイテムです。頭部のけがは恐ろしいものですが、脳震盪は特に注意すべきです。

ラグビーの場合、脳震盪を起こした選手は速やかにフィールドから離れなければならず、その後のプレーは制限されます。

復帰の際は、定められたガイドラインに従って『医師管理下の段階的競技復帰のための証明書』などの提出が求められます。再プレーまでにはそれなりの時間がかかります。

ヘッドキャップの装着で、こうしたトラブルを防ぐことが期待されており、装着することでより安全にプレーを楽しめるでしょう。

また、ヘッドキャップには耳の損傷を防ぐ効果もあります。ヘッドキャップをかぶることで、肉体をぶつけ合うスポーツにありがちな『耳介血腫』(いわゆる餃子耳)になることを予防することが期待されています。

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ヘッドキャップは義務?

ラグビーをプレーする人を見ると、ヘッドキャップを装着している人・いない人がいるのに気付くのではないでしょうか。

実は、ヘッドキャップの装着は義務づけられておらず、つける・つけないは個人の意思に任されています。

ラグビーのヘッドキャップ装着については、どのように規定されているのでしょうか。

高校ラグビーまでは着用が義務

ラグビーでは、『高校生まではヘッドキャップを装着しなければならない』という決まりがあります。これはラグビー技術が未熟だったり、体ができあがっていなかったりする若者の安全を考慮したもので、1989年にルール化されました。

日本ラグビーフットボール協会が77年に発行した小冊子によると、47年からの30年の間に、67名がラグビー中の事故で亡くなっており、そのうちの半数は高校生でした。

また、死亡原因の約77%が頭部や頸部の損傷によるものだったため、頭部や頸部を保護する必要性が強く訴えられてきました。

高校生以下のヘッドキャップ装着の義務化は、続く重大事故を防ぐためには当然の流れだったといえるでしょう。

大学生以上の着用は自由

高校生のヘッドキャップ装着が義務付けられている一方で、大学生のヘッドキャップ装着については個人の意思に任されます。

『暑いから』『前が見えにくくなるから』などさまざまな理由で『装着しない』という選択をする選手も自然と多くなります。

とはいえ、フォワードなど相手チームとのコンタクトが多いポジションにつく選手は、ヘッドキャップを装着していることが多いです。これは安全を考慮した場合、やはり『ヘッドキャップがあった方が安心』という理由からでしょう。

ヘッドキャップ選びの4ポイント

ヘッドキャップは、国内外のさまざまなメーカーから発売されていますが、適当に選んでしまっては、いざという時役に立ちません。

ヘッドキャップを選ぶ際は、次の四つのポイントに注意して選ぶことをおすすめします。

安全性の高さ

ヘッドキャップ選びでまず重視すべきは、『プレー中の怪我を防げるか』という点です。製品の安全性を確認するなら、ヘッドキャップ内部のクッションに着目しましょう。

内部のクッションが高密度なら、衝撃を吸収する力も高くなります。また、クッションに立体構造が採用されているなら、頭部へのフィット感が抜群です。激しいプレーでもずれにくいため、いざという時もしっかりと頭部を守ってくれるでしょう。

通気性のよさ

ヘッドキャップを選ぶ際は、頭部に熱をこもらせない通気性のよさも重要なポイントとなります。

激しい運動を行うと、頭部は大量の汗を出して熱を外に追い出します。この時、通気性の悪いヘッドキャップを装着していれば、熱を放出しきれない上に汗で頭部が蒸れてしまいます。

頭部が蒸れたり熱がこもったりすると、体はとても疲れやすくなります。集中してプレーするには、頭部の通気をよくしておくことが大切です。

IRBやWRの承認

「同じようなモデルが多くて選びきれない」という場合は、『IRB(インターナショナルラグビーボード)』や『WR(ワールドラグビー)』の承認を受けているものをおすすめします。

IRBもWRも、サッカーでいう『FIFA』と同じと考えればイメージしやすいでしょうか。

これは世界のラグビーを統括する団体で、2014年まではIRB、それ以降はWRへと名称を改めました。そのため、製品の製造時期によっては『IRB承認済』『WR承認済』の2パターンがありますが、どちらも同じ団体です。

ヘッドキャップを選ぶ際は、表記の違いを気にせずに選びましょう。

ラグビーの世界機関が認めるヘッドキャップなら、品質は折り紙付きです。承認には厳しい条件が設けられているので、安心して使用できるでしょう。

デザインやカラー

「スポーツにはルックスも大切」という人は、ヘッドキャップのデザインやカラーにこだわるのもよいでしょう。

一口にヘッドキャップといっても、デザインやカラーバリエーションは豊富です。

モノトーンではつまらないと感じるなら、ビビッドなカラーを取り入れたり、主張の強い柄のヘッドキャップを選んだりして個性を主張するのもよいでしょう。

好きなデカラーやデザインのヘッドキャップを身につければ、プレーのモチベーションも上がってくるでしょう。

ヘッドキャップの手入れ方法は?

自分にぴったりのヘッドキャップを見つけても、手入れが悪ければ破れたり使い勝手が悪くなったりしてしまいます。ヘッドキャップを快適に使用するには、どのように手入れすべきなのでしょうか。

毎回の洗濯がベスト

ヘッドキャップは、使用後は必ず洗濯をし、汚れが染みつくのを防ぎましょう。

大量の汗や汚れが染みついたまま使い続ければ、悪臭がするうえカビが生える可能性もあります。ヘッドキャップは頭部や顔周りに使うため、衛生面には常に注意しておく必要があります。

また、ヘッドキャップを洗う際は、手洗いのほうが繊維や内部のクッションを傷めません。どうしても洗濯機を利用する際は裏返しにしたり洗濯ネットに入れたりして、型崩れやダメージをおさえましょう。

汚れがひどい場合はたわしなどを使うのも可能ですが、つけ置き洗いで汚れを浮かせたほうがダメージの少ない状態で洗濯できます。

さらに、洗濯後は日焼けを避けるため裏返しにして陰干しすると安心です。毎日洗濯するのが面倒、という人は複数枚スペアを用意しておくと手間が省けるでしょう。

紐を定期的に確認する

安全性のためにも、後頭部に配置されたひもの状態は定期的に確認しなければなりません。

ヘッドキャップは紐で頭部にぴったりとフィットさせるため、紐が緩んでいては頭部を守る緩衝剤としての能力が低下します。洗濯などを繰り返すうちに紐が緩んでくることがあるので、こまめに状態を確認することが必要です。

人気のヘッドキャップ

ラグビープレーヤーがどんなヘッドキャップを選んでいるのか、気になる人もいるでしょう。

人気の高いヘッドキャップとその特徴を紹介します。知名度、信頼性、インパクトなど、ヘッドキャップを選ぶポイントはいろいろとあるので、お気に入りを見つけてみましょう。

シンプルなミズノ

派手なデザインやカラーは不要、という人はシンプルで使いやすい『ミズノ ラグビーヘッドギア14TA』はいかがでしょうか。

こちらのヘッドキャップは、シンプルなルックスとフィット感の高さで人気があります。耳部分に入れられた切り込みのおかげで通気性や快適性にも優れており、チームメイトやコーチの指示もはっきり聞くことが可能です。

ヘッドキャップを嫌う人の中には、ヘッドキャップをかぶると指示が聞こえにくくなるから、という人もいます。このモデルならそのような心配はなく、プレーに集中できるでしょう。

また、このモデルのメリットは、しっかりした作りでありながら価格が手頃という点です。もちろんIRBと日本ラグビーフットボール協会の承認を受けているので、ヘッドキャップは初めて、という人にもおすすめできます。

  • 商品名:ミズノ ラグビーヘッドギア14TA
  • 価格:3206円(税込)
  • Amazon:商品ページ

高いシェアを誇るカンタベリー

多くのプレーヤーから支持を集めるモデルを選びたいならカンタベリーのヘッドキャップ AA09556がよいでしょう。

カンタベリーはニュージーランドを代表するスポーツアパレルメーカーです。ラグビーにおける知名度は特に高く、ラグビー日本代表のチームウェアも手がけています。

こちらのモデルは、毎年花園ラグビー場で開催される高校ラグビー大会において、70%以上もの選手が使用しているといわれる人気モデルです。

ヘルメット型のヘッドキャップとしては初期のタイプですが、完成度の高さが強く指示され、発売から10年たっても多くのプレーヤーが愛用しています。

特に日本ではすでに定番ヘッドキャップとして定着しており、世界モデルとして廃盤になった後も、『日本オリジナルモデル』として製造が続けられています。

  • 商品名:カンタベリー ヘッドキャップ AA09556
  • 価格:5167~9577円(税込)
  • Amazon:商品ページ

個性を出すならインパクト

ヘッドキャップを手がける『ImpactRugby(インパクトラグビー)』は、オーストラリアを代表するラグビーブランドです。これまでのヘッドキャップにはないビビッドなカラーやデザインは、その名の通り多くの人にインパクトを与えました。

デザインは花模様・クローバー模様・タイガー模様などさまざまですが、ひときわ目立つヘッドキャップがほしいなら、オーストラリアらしいマオリデザインはいかがでしょうか?

独特のカラーと模様は、試合前のモチベーションを上げてくれるに違いありません。 また、高い性能があることは、IRBの承認を受けていることからもわかります。デザインも機能も欲しい人は、インパクトのヘッドキャップをチェックしてみましょう。

  • 商品名:IMPACT(インパクト)ラグビーヘッドキャップ マオリ
  • 価格:1万1340円(税込)
  • Amazon:商品ページ

フィッティング性の高いadidas

近年はファッションブランドとしても人気の高いadidasからは、高いフィッティング性を持つ新モデル『ラグビーウェア ヘッドガードキャップ』が人気です。

超軽量・装着感良好・サイズ調整が容易と、ラグビープレーヤーの使いやすさを考え抜いて作られています。

カラーはホワイト・ブラック・イエローの3色ですが、ビビッドなイエローは特に人気の高いヘッドキャップです。離れた場所からも位置を確認しやすく、フィールド内ではひときわ目を引くでしょう。

もちろんIRBの承認済みなので、品質の面でも安心です。

  • 商品名:adidas ラグビーウェア ヘッドガードキャップ WE614
  • 価格:2461~4610円(税込)
  • Amazon:商品ページ

ヘッドギアを着けて安全にプレーしよう

激しくなりがちなラグビーのプレーでは、頭部を保護するヘッドキャップがあると安心です。義務ではないとはいえ安全なプレーを目指すなら、装着をおすすめします。

ヘッドキャップには、シンプルなものや個性的なものなど、さまざまなモデルが発売されています。チームメイトみんなでそろえれば、チーム全体のモチベーションも上がるのではないでしょうか。

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