バイクのチェーンオイルの選び方は?正しい注油方法を覚える

2019.03.22

チェーンのメンテナンスは、バイクでの快適な走行において重要です。ある程度走行した後に行なうチェーンのメンテでは、チェーンオイルの注油が必要となります。ここでは、チェーンオイルの選び方や注油の方法を詳しく紹介します。

メンテの必需品、チェーンオイルの特徴

バイクのメンテナンスで最も大事な点は、チェーンのメンテナンスと言っても過言ではないでしょう。

チェーンは、エンジンからタイヤへパワーを伝える大事な役割を持つパーツです。このチェーンのメンテナンスに欠かせないのが、チェーンオイルです。

このチェーンオイルが持つ特徴や役割として、以下の3点があります。

チェーンの消耗を防ぐ

普通に走行しているだけで、バイクのチェーンには路上の砂やホコリなどが付着します。一度付いたこれらの汚れが自然に落ちることは難しく、走行を続けていくうちにどんどんチェーンに汚れが溜まってしまいます。

チェーンが汚れると、チェーンやチェーンと接続するスプロケットへの抵抗が増え、チェーンが消耗する速度が上がります。

しかしチェーンにオイルを塗っておけば、動きがスムーズになることから、汚れによる消耗を防げる効果があるのです。

走行性能が向上

チェーンオイルが少なくなったチェーンは、動きが悪くなってしまいます。つまり回りが悪くなるので、エンジンのパワーをタイヤへ伝えづらくなります。

チェーンにオイルをしっかり注油しておけば、エンジン本来のパワーを伝えやすくなり、バイクが持つ走行性能を向上させられます。

ノイズの発生を抑える

オイル切れを起こしたチェーンは摩耗が増えるため、通常よりも大きいノイズを発生させることがあります。オイルが十分塗られた状態であれば、走行中の不快な音も防ぐことができます。

ノイズ発生中のバイクはまったく走れなくなるわけではありませんが、ノイズが起こる分摩擦も増えている、つまりチェーンの劣化も早くなると考えられます。そのため、適度にオイルを注油しておくべきでしょう。

チェーンオイルは2種類ある

チェーンオイルはさまざまな種類の製品が販売されていますが、大きく分けてドライタイプ・ウェットタイプの2種類があります。さらに最近では、両方の特徴を兼ね備えたタイプのオイルも登場しています。

このチェーンオイルの種類とそれぞれの特徴について、紹介します。

ドライタイプ

ドライタイプは、名称からも分かるように塗った後にすぐ乾く、高い速乾性が大きな特徴です。そのため、塗った後に余計な汚れがつきにくいメリットがあります。

また、オイルの粘度が高いので、塗布後に高速走行をしてもオイルが飛び散りにくく、チェーンに長時間付着する高い耐久性も特徴です。

ドライタイプのデメリットは、粘度が高いためゴミやホコリを巻き込みやすくなることでしょう。汚れが目立ちやすくチェーンも傷めやすいと言えます。また、チェーンの清掃時にオイルを落としにくい点も上げることができるでしょう。

ウェットタイプ

ウェットタイプのチェーンオイルは、ドライタイプよりもサラッとした粘度の低いオイルです。そのため、ゴミやホコリをチェーンに巻き込みにくく、乾いたチェーンに塗ってもなじみやすいのがメリットです。

サラッとしているので掃除もしやすく、雨の日などでも重ね塗りができるので、メンテナンスがしやすいのも特徴です。メンテナンスにかかる時間を短くしたいという人には、ウェットタイプがおすすめと言えます。

しかし、ウェットタイプのチェーンオイルは塗布後に乾燥させるまで時間がかかるので、乾くまでの間にゴミやホコリが付きやすいのがデメリットです。

粘度が低いのでオイルの耐久性が低く、高速走行時に飛び散りやすくなり、バイクの車体が汚れやすくなる点もデメリットと言えます。

ウェットタイプは比較的手軽に使えるチェーンオイルですが、このようなデメリットを考えるとメンテナンスの頻度が高くなることも考慮して使用した方がいいでしょう。

セミタイプや配合成分もチェックしてみよう

上記のように、ドライタイプとウェットタイプはそれぞれ正反対のメリット・デメリットを持っています。

この2種類どちらを使用すればいいのかと悩む人におすすめが、ドライタイプとウェットタイプのいいとこ取りをした『セミドライタイプ』または『セミウェットタイプ』のチェーンオイルです。

セミドライまたはセミウェットタイプのチェーンオイルには、ウェットタイプのような塗りやすさとドライタイプのような速乾性を兼ね備えており、扱いやすい製品も多く見られます。

セミタイプは商品によって粘度や潤滑性能などが異なるので、購入前に実際に使った人の感想などをチェックしてみることをおすすめします。

チェーンオイル選びのポイント

チェーンオイルは、ドライタイプとウェットタイプ、これら両方の特徴を兼ね備えたセミドライまたはセミウェットタイプがあります。自分のバイクチェーンにはどのオイルを使えばいいのか、オイルを選ぶ際には以下のポイントを押さえておきましょう。

迷ったらシールチェーン用オイル

バイクチェーンには、注入したグリスをゴム栓で密閉したシールチェーン、グリスがないノンシールチェーンの2種類があります。シールチェーンの場合、シールに使われているゴムの劣化を防ぐ成分を使った専用オイルが必要です。

原付きや125cc未満のバイク、60~70年代頃の中型・大型バイクの多くはノンシールチェーンを使用していますが、最近の125cc以上のバイクは一般的にシールチェーンが使用されています。

もし自分のバイクがどちらのチェーンか分からない場合は、両方のチェーンに使用できるシールチェーン用オイルを選びましょう。

使いやすさなら粘度の低いウェットタイプ

チェーンオイルの使いやすさを重視するのであれば、扱いやすいウェットタイプを選ぶのがおすすめです。

中には、フッ素樹脂が配合されたチェーンオイルも販売されています。ウェットタイプは粘度が低いため、飛び散りやすさがデメリットの1つですが、フッ素樹脂が配合されたオイルなら、飛び散りも防止できます。

スプレータイプで短時間作業

チェーンオイルには、ボトルタイプとスプレータイプという形状の違いもあります。ボトルタイプの場合は、ボトルからチェーンへ直接オイルを落として馴染ませる作業が必要です。

これに対し、スプレータイプは直接チェーンへ吹き付けができ、広範囲に一度に吹き付けも可能なので、メンテナンスにかかる時間も短縮できます。

このことからも、できるだけ手軽にチェーンのメンテナンスを行いたい人には、スプレータイプのチェーンオイルが適しています。

チェーンオイルでのメンテナンス

チェーンオイルを使ってのチェーンメンテナンスは、どの程度の頻度やタイミングで行えばいいのか、その目安とメンテナンスに必要な物が以下の通りです。

チェーンオイルのタイミングや頻度は?

チェーンをメンテナンスしたいけれど、どのようなタイミング・頻度で行えばいいのかと悩んでしまうことはないでしょうか。

バイクの使用頻度や走行距離は1人1人が異なるので一概には言えませんが、一般的には500km走行するたびに1回のメンテナンスが目安です。

これ以外に、雨天時やオフロード走行をしてチェーンの汚れが目立つ場合は、走行距離が500kmに達していなくても、適宜チェーンオイルのメンテナンスを行う方がいいでしょう。

チェーンオイルの注油に必要な準備物

メンテナンスでチェーンオイルを注油する前には、以下のものをあらかじめ準備しておきましょう。

  • チェーンルーブ(チェーンオイル)
  • チェーンクリーナー
  • ブラシ
  • ウェス
  • スタンド
  • 新聞紙やダンボール

これらのものを揃えたら、チェーンオイルでのメンテナンス開始です。

チェーンオイルの注油のやり方

チェーンオイルをチェーンに注油するには、いきなりオイルを塗るのではありません。事前に、チェーンをしっかり清掃する必要があります。

以下で、チェーンオイルの注油の一連の手順をまとめました。

まずはチェーンの清掃

ゴミやホコリでチェーンが汚れた状態でオイルを塗っては、意味がありません。そのため、チェーンオイルを注油する前にはチェーンの清掃を忘れずに行います。

チェーンの清掃には、専用のチェーンクリーナーを使用します。リアタイヤをスタンドなどで浮かせたままの状態で、タイヤを回しながらチェーンにチェーンクリーナーを吹き付けます。

全体にクリーナーが行き渡ったらブラシで丁寧に汚れを落とし、仕上げに水で汚れを流します。このとき、家庭用洗剤やドライブチェーン用洗剤も使用できます。

チェーンオイルを注油する

チェーンをきれいに清掃した後は、いよいよチェーンオイルの注油に入ります。清掃後のチェーンはオイルも落ちた状態なので、オイルが足らないと走行時に摩擦が増え、逆にバイクへの負担が大きくなってしまうので、しっかりと注油することがポイントです。

チェーンオイルを注油する場所は、4カ所あります。外プレートと内プレートの間、内プレートとローラーの間のそれぞれ外側と内側です。チェーンを回しながら、均等にオイルを付けていきます。

チェーンすべてにオイルが行き渡ったら、タイヤを回してチェーン全体に馴染ませましょう。

余分なオイルや汚れを拭き取り完了

チェーンオイル注油の仕上げとして、ウェスでチェーンに付いた余分なオイルや汚れを拭き取ります。

ウェスには、パイル地のタオルよりも油を吸収しやすい綿製のシャツや肌着などが適しているので、いらなくなった古着などを活用するのがおすすめです。

チェーンオイルで長く快適なバイクライフを

バイクチェーンは定期的にメンテナンスを行うことで、快適に走行し続けられます。オイルの状態はチェーンだけではなく、バイクの性能向上にも関わります。

自身のバイクに適したチェーンオイルとメンテナンスを行い、快適なバイクライフを楽しみましょう。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME