正しい革靴の磨き方を知ろう。明日から簡単にできるお手入れの方法

2019.03.22

革靴の磨き方には、正しい方法があります。使うアイテムや手順など、知っているだけで磨き上がりのクオリティが変わってきます。ポイントをおさえれば誰でも簡単に実践できるので、お手入れの方法について見ていきましょう。

靴磨きはどんな効果がある?

意識していないとついつい忘れてしまいがちな靴磨きですが、するのとしないのとでは大きな差があります。

靴磨きには、それ相応のメリットがあります。まずは、どのような効果があるのかを知ることで、靴磨きの重要性を理解していきましょう。

靴の寿命が伸びる

定期的に靴磨きをすることにより、『靴の寿命が伸びる効果』が期待できます。革靴は一見、丈夫に見えますが、実はしっかりとしたメンテナンスをしないとすぐに劣化してしまいます。

表面がひび割れてきたり、汚れや傷が落ちにくくなってしまったりと、劣化の仕方もさまざまです。革をよい状態に保ち続けることが革靴を長持ちさせる秘訣ですが、そのためには定期的な靴磨きが必要です。

しっかりとした手入れを行い、お気に入りの靴を長く愛用しましょう。

印象がよくなる

『おしゃれは足元から』という言葉があるように、靴の清潔さは、人のイメージを決める上で非常に重要な要素になります。

靴を磨いてきれいにしておくと、それだけで清潔なイメージを演出しやすくなるでしょう。特に、革靴などのフォーマルなシーンで着用することの多い靴は、少しの汚れが目立ってしまいます。

定期的に手入れを行いつつ、着用するシーンに合わせて事前に磨いておけば、印象もよくなります。

靴磨きの前に行うこと

クリームなどを使って靴を磨く前には、いくつかの作業を行う必要があります。磨く前の工程を省いてしまうと、きれいに仕上げることができない可能性もあるので注意が必要です。

磨く前段階でおさえておきたい作業についてまとめていくので、しっかりとチェックしておきましょう。

ブラシで汚れを落とす

まず、行いたいのが『ブラシで汚れを落とす』作業です。靴には、目に見える汚れ以外にも、小さな砂や埃がたくさん付着しています。そのような汚れをしっかり落とさないと、磨く段階で逆に革を傷つけてしまう恐れもあります。

本格的な靴磨きを行う際は、ひもがある場合は全て外しましょう。ひもが通っている箇所にも汚れは溜まりやすく、付いたままブラッシングするとひもをこすってしまう可能性もあります。

革だけの状態にして、表面を全てきれいにできる状態が理想的です。

古いクリームを落とす

前回行った靴磨きの際に使ったクリームは、古くなって表面に残っています。古いクリームが表面に残ったままだと、新しいクリームの栄養を直接革に染み込ませるときに邪魔をしてしまいます。

そのため靴を磨く前には、クリーナーなどを使用して古いクリームを落としましょう。古いクリームと一緒に、ブラシでは落ちなかった汚れを取り除いておくと、さらにきれいに仕上げることができます。

シューキーパーを入れる

靴を磨くときは、それなりの力を加えて革をこすります。そのため、シューキーパーを入れて、靴が型崩れしてしまうのを防ぎましょう。

また、シューキーパーには、革に入ったシワを伸ばして溜まっていた汚れを取り除きやすくする効果もあります。そのため、ブラシで汚れを落とす段階から使うのが一般的です。

正しい靴の磨き方

靴の表面についた汚れを落としたら、いよいよ靴を磨いていきます。靴磨きには、必要なアイテムがあり、それぞれに使い方があります。

また、正しい磨き方の手順もあるので、しっかりとポイントをおさえておきましょう。

クリームを靴に塗る

汚れを落とした靴には、革に栄養を補給するクリームを塗っていきます。靴磨き用のクリームは、水と油に加え蝋などでできているものがほとんどで、色がついているものもあります。

そのため、『磨きたい靴に合わせた色』を使うよう注意しましょう。どんな色にも対応できる『無色タイプ』も販売されているので、合わせてチェックしておくと便利です。

クリームの種類には、『乳化性クリーム』と『油性クリーム』の2種類があります。

乳化性クリームを使えば、革の風合いを保ちながら自然な艶が出せます。一方、油性クリームであれば、パリッとした光沢感を出すことが可能です。

クリームは、大量に使わないのがポイントです。少量を靴全体になじませるように塗っていきましょう。

ブラシでクリームをなじませる

布や指を使って、表面に塗ったクリームをブラシでさらになじませていきます。クリームの成分を染み込ませるイメージでブラッシングしていきましょう。

ブラッシングには、革自体をマッサージする効果もあります。少し強めにしても大丈夫なので、全体にしっかりとクリームをなじませましょう。

この工程で使うブラシには、革同様にクリームの成分が染み込んでいきます。そのため、色付きのクリームを使う際は色によってブラシも変えると、ほかの色が混ざらずにきれいに使うことができます。

布で余ったクリームを落とす

ブラッシングを終えたら、最後に布を使って余ったクリームを落としていきます。乾拭きをすることで、革表面に艶が出てきれいに仕上がります。

艶出し用の布も販売されていますが、コットン素材の布であれば代用可能です。着なくなったTシャツでも代用できるので、無理に専用のものを購入する必要はないでしょう。

鏡面磨きでツヤ出し

全ての工程を終えたあと、さらに靴をきれいに仕上げるために鏡面磨きを行いましょう。ポイントは、つま先部分です。

鏡面磨きを使うと、革の通気性が悪くなってしまうという特徴もありますが、ピカピカとした艶を出すことが可能です。

つま先部分に少量つけたあと、水を一滴垂らして塗り込むように磨きます。この作業を5〜6回繰り返すだけで、簡単につま先をピカピカにできます。

靴磨きのタイミングは?

靴磨きに関して、必要なアイテムの使い方や正しい順序を紹介してきましたが、靴磨きは、どのくらいの頻度で行うのがよいのでしょうか?

靴磨きは、実施するタイミングと頻度が大切です。毎日行いたい手入れもあれば、月に1回程度で大丈夫な作業もあります。それぞれのタイミングを知って、上手に靴のメンテナンスを行いましょう。

靴を新しく買ったら

革靴は通常、製品が完成したときや出荷前の段階で、保湿用のクリームが塗られています。

その後、店頭に並び私たちの手元に届くのですが、履き始めるときにはクリームの効果が切れてしまっている場合がほとんどです。そのため購入してすぐ、履き始める前に靴磨きを行いましょう。

栄養がなくなり枯渇している状態の靴をそのまま履くと、劣化が早くなってしまいます。購入したばかりの靴をきれいな状態で履き続けるためにも、購入後に一度、靴磨きを行うとよいでしょう。

1カ月に1回の靴磨き

クリーナーやクリームを使用した本格的な靴磨きは、1カ月に1回程度が最適なタイミングだとされています。

クリームを使った手入れを頻繁に行うと、表面にどんどん厚塗りしてくことになるため、革にうまく栄養が届かなくなってきます。また、余分なクリームが増えていき、汚れにもつながります。

ブラッシングのみの手入れは毎日行っても問題ありませんが、本格的な靴磨きは、月に1回を目安に行いましょう。

雨の日に履いた場合

雨の日に履いた靴は、すぐに手入れを行う必要があります。革は水に弱いため、そのまま放置してしまうとすぐに劣化したり、カビが生えたりしてしまいます。

まずは表面を拭いて水分をとり、新聞紙を靴内に詰め込んで湿気を取りましょう。風通しのよいところでしっかりと乾燥させてから、靴磨きを行うのが基本の手順です。

靴磨きの注意点

靴磨きには、注意しなければいけない点もいくつかあります。注意点を知らないと、磨いていても汚れを落とせなかったり、逆に靴を汚してしまったりすることもあります。

意識しなければいけないポイントを知っていれば、誰でも簡単にメンテナンスすることができます。おさえておきたいポイントを紹介していくので、靴磨きの際に注意するようにしましょう。

スエードの場合は専用道具を使う

スエードの靴を磨く際に使う道具は、革靴を磨くときに使うものと全く異なります。革靴のようにクリームを塗って磨くことができないので注意が必要です。

スエードの場合、使うアイテムは大きく分けて二つです。一つ目が『専用のブラシ』で、毛の中に入ってしまった汚れを落とすときに使います。

二つ目がスエード用の『栄養スプレー』です。革靴に使うクリームと同じような働きをします。汚れを落としたあとに全体に吹きかけるだけで完了です。防水や補色効果がついているものもあるので、ニーズに合わせて選ぶとよいでしょう。

色落ちしている場合は色付きクリーム

革が色落ちしてしまっているときに役立つのが『色付きクリーム』です。先ほど少し触れたように、革に栄養を与えるクリームには、色付きのものも販売されています。

色落ちをなくしたい場合や傷を目立たなくしたいときには、靴の色と同じか少し明るい色を選ぶのがポイントです。

クリームを靴に塗ると、革にクリームが浸透するにつれ、元の色よりも少しだけ濃く見えるようになります。そのため、色むらを出したくない場合は、少し明るめの色を選ぶとよいでしょう。

色付きのクリームを使うことで、色落ちや傷をきれいな部分の色と合わせることができ、目立たなく補修することができます。

正しい靴の磨き方を知ってきれいな靴を

靴磨きは、掘り下げていくとできることがたくさんあり、こだわりを持って取り組める作業です。使える道具も多種多様なので、靴に合わせてぴったりの磨き方をすることもできます。

また、革靴は経年変化を楽しめるアイテムの一つです。しっかりとした手入れを行うことで、変化する革の表情を楽しみながら、靴をきれいな状態に保ちましょう。

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