壊れてしまった靴は接着剤で直せる?おすすめの接着剤と使用方法

2019.03.22

靴は日常生活におけるマストアイテムです。履き慣れた靴が壊れてしまうと、生活が不便に感じるでしょう。修理屋さんに依頼することも可能ですが、お金も時間もかかります。自分でできる接着剤を使った靴の修理方法を紹介します。

靴のつま先がはがれてしまう理由

海外のバスケットボールの試合中、プレイしていた選手の靴が壊れてしまったアクシデントをニュースで見た人も多いのではないでしょうか。

私たちが日頃はいている靴は、多くのパーツによって作られているため、長く履き続ければ、当然パーツの接着面がはがれてきます。

その中でも特に傷みやすいのが『つま先』の部分です。靴のつま先がはがれてしまう理由を知り、靴を長く大切に履き続けるコツを覚えましょう。

湿気による劣化

海に囲まれた日本は雨も多く、多湿な気候であるため、靴に使われている皮革やゴムが傷みやすい環境です。

ゴムは、水の中に入れておくとボロボロになってしまいます。靴に使用されているゴムも例外ではなく、雨の日に履いた靴をそのまま放置しておくと、当然ゴムの部分が劣化します。

ゴムの厚さは、かかと部分よりつま先の方が薄いため、最初にはがれてくるのがつま先です。

普段の生活で、できるだけ靴を濡らさないよう心がけ、防水スプレーで靴をコーティングしておきましょう。濡れてしまった時は、靴用乾燥機を使ったり、新聞紙を詰めたりしておくなど、迅速につま先部分から水分を取り除く必要があります。

歩き方の問題

人にはそれぞれ歩き方のクセがあります。外股で歩く人は、つま先の外側を縁石にぶつけたり、内股の人は、自分のつま先につまずいたりすることもあります。

とはいえ、歩き方を治すことは簡単ではありません。定期的に靴をチェックし、自分の靴はどこが特に傷んでいるのか・すり減っているのか・ぶつけているのか、それらを自覚することによって、靴の傷みを最小限に留められます。

片側でばかり荷物を持つ人は、それを均等に持つことによって、靴にかかる圧力も変わるため、つま先のはがれ方も変わってくるでしょう。

そもそも靴の先端は、アスファルトとの接触が多い箇所です。さらに電車通勤の場合は、人に踏まれる確率も高いため、靴の寿命が短くなります。

つま先部分は、歩くときも走る時も大きな衝撃がかかる場所です。毎日同じ靴をはいてしまうと、靴が衝撃から回復しづらくなります。

できれば毎日連続して同じ靴をはくのではなく、2足をローテーションするなど、靴に回復時間を与えてあげましょう。

靴の修理やクリーニング【靴・バッグの宅配修理・職宅便】

はがれた時の直し方

靴底がはがれたりめくれたりするアクシデントは、靴を毎日履く人にとってはよくあることです。靴底がはがれ場合に修理屋に持ち込むと、数千円以上の料金が発生することもあります。

そのため、応急処置的に接着剤を使用する人もいますが、はみ出した接着剤が汚く見えたり、きちんと接着できていなかったりして、症状を悪化させる原因にもなりかねません。

つま先が剥がれた時の直し方を知って、靴を長持ちさせましょう。

はがれた部分に接着剤を塗る

用意するものは、接着剤・新聞紙などの古紙・接着剤を塗るためのヘラ・しっかり接着するための重り・カッターやハサミなどの刃物です。

まず新聞紙など、床を汚さないためのシートを広げ、その上に補修する靴を準備します。補修箇所に汚れがある場合は、作業前にしっかり落としておきましょう。

はがれた部分の、靴の本体側と靴底の両方に、丁寧に接着剤を塗り広げます。接着剤のチューブを直接挿入するのではなく、ヘラに必要な量だけ取って、薄くムラのないように塗り広げていきましょう。

貼り合わせて重りを乗せる

靴の本体側と靴底側に、均等に薄く接着剤を塗り終えたら、ずれないように丁寧に貼り合わせます。

この時、きちんと乾燥させない状態で履き始めると、接着剤がしみ出してゴミを巻き込んだり、靴底がずれたりしてしまいます。

それらのトラブルを回避するため、しっかり重しを乗せて、接着剤が完全に硬化するまで時間を置きます。硬化に必要な時間は、説明書の指示に従いましょう。

瞬間接着剤や速乾性接着剤なら1〜4時間、靴専用の補修剤なら12時間と、接着剤の種類によって乾燥時間はまちまちですが、24時間は重しを乗せておけば安心です。

余った接着剤を取る

必要な時間乾燥させた後は、いよいよ仕上げです。

薄く均一に塗ったつもりでも、重しを乗せたことで、余分な接着剤が表面にあふれて固まっています。この余った接着剤をそのままにしておくと、雨の日や湿気などの水分で溶けて汚れの原因になるため、しっかり取り除いておきます。

方法はいたって簡単で、靴からはみ出した接着剤を、はさみやカッターナイフなどで削るだけです。この時に、靴本体やゴムの部分を傷つけないよう、気をつけて作業しましょう。

接着剤を選ぶときの注意点

では実際に、自分で靴を修理する時に使う接着剤はどのように選んだらよいでしょう。

接着剤と一口にいっても、お店に行くと大量の種類の接着剤が売られており、どの接着剤を選べばよいのか迷ってしまいます。

『安いから』『乾くのが速いから』という理由だけで接着剤を選ぶと、靴を傷める原因になる可能性もあります。ここでは接着剤を選ぶときの注意点を紹介します。

接着する場所や素材で選ぶ

接着剤を選ぶときは、接着剤をどこに使用するのかを判断します。つま先部分などの『ゴムはがれ』には当然接着剤が必要ですが、かかとのすり減りなどの補修はできません。

靴の補修剤には、すり減りの補修のほかにも接着効果を併せ持つ商品がありますので、チェックしてみましょう。

ゴム専用、革靴などの皮革製品は革専用、スニーカーには布専用など、素材に合わせた接着剤を選ぶことが、美しく修理するために大切な要素です。

黄ばみの原因になることも

スニーカーの黄ばみの原因として真っ先に挙げられるのは、汗や泥などによる汚れです。

雨の日や湿気の多い日にスニーカーを履くと、スニーカーとソールを接着している接着剤が溶けだすため、これも黄ばみの原因になりますし、当然ソールもはがれやすくなります。

スニーカーを修理するときは、硬化した時に透明になる接着剤がおすすめです。

また、接着剤の溶け出し防止のため、修理が完了した後に防水スプレーをかけておくと、さらに黄ばみの予防になります。

専門業者に依頼するのも一つの手

あまりにひどい剥がれの場合、ただの接着剤では接着がうまくいかなかったり、雨の日などに再発してしまったりと、かえってストレスになりかねません。

そんな場合は、靴の修理やクリーニングを行う専門業者に依頼して徹底的に直してもらうのも一つの手です。

靴やバッグの宅配修理を専門に行っているサービス『職宅便』は、自宅に居ながら注文・見積もり・配送・受け取りまでが一連でできる便利なサービスです。修理内容にもよりますが、靴底修理の価格は1,400円からとリーズナブル。

接着剤を買って家で済ますよりは高くつきますが、やはりあくまで対症療法。確実に直したいなら専門業者を使うのがおすすめです。

靴の修理やクリーニング【靴・バッグの宅配修理・職宅便】

靴底が削れたときの対処法

つま先のはがれと同様、靴が履けなくなる原因として、靴底が削れてしまう問題もよく聞かれます。そのまま無理をして履き続けると、足を痛めてしまったり、歩き方にも支障をきたしたりします。

靴底に穴が開いてしまったら、もう修復は不可能なので、『靴底が磨り減ってきた』『かかとが削れてきた』と感じてきたら、早めに対処しましょう。

靴の寿命を伸ばすためにできる、具体的な靴底のトラブルの対処法を紹介していきます。

ラバープレートを貼る

「靴底を直すといっても、手先が器用じゃないし、工作のような作業は苦手」という人におすすめなのが、『靴底用のラバープレート』です。つま先用・かかと用と専用のものや、つま先かかと兼用の商品もあるので、好みで選びましょう。

使い方は、靴底のすり減った箇所を付属の紙やすりで平らにします。そこに付属の接着剤を垂らし、プレートを貼り付けるだけで完成です。

強力な両面テープで貼り付けるラバープレートも販売されているので、出先での応急処置方法として知っていると、いざという時にも安心です。

パテで補修する

歩き方のクセに左右差があまりない人は、ラバープレートを貼るだけで、左右同時に補修ができますが、『片減り』といって、片方の靴底だけが減ってしまう人も少なくありません。

大きな石や釘などの金属を踏んで、傷ついた靴底の補修にも有効なのがパテです。

使用方法は、かかとやつま先などの補修したい箇所に、付属のポリ板をテープで固定します。そこに補修剤を流し込み、好みの形にヘラでならします。パテが硬化したらポリ板をはがし、ならしきれなかったパテをはさみやカッターで整えれば完成です。

補修だけでなく、履き心地を整えたい人にもおすすめのグッズです。

おすすめの靴用接着剤

靴を修理する時に接着剤が使用できることはわかりましたが、購入する時にはどのような商品を選択したらよいでしょう。

まずポイントとして、靴という衝撃が多いアイテムに使用するため、粘着力が強力な接着剤を選びましょう。

はみ出してしまった時のために、乾いたときに透明になる接着剤もおすすめです。また、靴用の接着剤が入手できる時は、素材に合わせた専用の接着剤を使うと、仕上がりがきれいになります。

セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア

『接着剤といえばセメダイン』と連想されるほど、日本人に浸透している老舗接着剤メーカーです。

熱や水だけでなく、衝撃にも強く作られているため、靴底などショックの大きい部分の修理に最適な商品です。

乾燥後は透明になるため、手先の器用さに自信がないという人にもおすすめです。-60〜120℃と幅広い耐熱性を持ち、用途を問わず使用できるため、一家に1本常備しておきたい接着剤です。

  • 商品名:セメダイン 超多用途 接着剤 スーパーX クリア
  • 価格:519円(税込)
  • Amazon:商品ページ

シューズ強力補修剤SHOE GOO

『SHOE GOO(シューグー)』という覚えやすい商品名で、長年愛されているベストセラー商品です。

接着剤としての機能を持つ補修剤のため、はがれた靴底の接着はもちろん、すり減ったかかと部分も、付属のヤスリをかけた後に補修できます。

硬化すると合成ゴムになり、滑り止め効果も発揮するため、今までのシューズと遜色なく使用できるのも嬉しいポイントです。

  • 商品名:シューズ強力補修剤SHOE GOO
  • 価格:1212円(税込)
  • Amazon:商品ページ

スコッチ 皮革用接着剤

『ポストイット』で世界的に有名な3Mから発売されているのが『スコッチ 皮革用接着剤』です。チューブもシンプルでデザイン性も高めです。皮革用の接着剤なので、皮革はもちろん、合成皮革・ゴム製品の補修に威力を発揮します。

柔軟性があるため、ほかの素材との接着にも優れています。乾くと半透明になり、防水効果もあるため、靴だけでなく、革鞄や革小物の修理にも幅広く使える逸品です。

  • 商品名:スコッチ 皮革用接着剤
  • 価格:521円(税込)
  • Amazon:商品ページ

靴用接着剤ではがれた靴を修理しよう

お気に入りの靴は、長く大切に履きたいものです。愛着のある靴であればあるほど、修理も自分で行えたら嬉しいですよね。

接着剤は溶剤を使っているものも多いため、使用するときは必ず換気をし、手など皮膚につかないよう、気をつけて作業しましょう。

剥がれたゴム底や、すり減ったかかとを見て、その靴とどのような思い出をたどったのか振り返りながら、大切な一足を修理してみませんか?

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