靴下は着用時に目に触れる機会が少なく、服装によっては全く見えないこともあるアイテムです。しかし、ファッションにおいて重要な役割を持つもので、組み合わせ次第でコーデの幅がグッと広くなります。靴下をおしゃれに履きこなす方法を解説しましょう。
靴下を制する者がおしゃれを制する
ファッションに興味がある人でも、靴下は適当に選んでしまっている人も多いのではないでしょうか。靴下は目立たないアイテムですが、コーデを組むうえでとても大切な存在です。
『靴下を制する者がおしゃれを制する』と言っても過言ではないでしょう。
靴下見せはおしゃれなのか、ダサいのか?
「靴下をあえて見せるようにして履くのはダサい」と感じる人もいるかしれません。特に、白いロングの靴下は「オタクっぽい」「子どもっぽい」と感じる人もいるようです。
確かにオタクと呼ばれる人々の中には、ファッション性を気にせず白い靴下を履いている人もいるでしょう。また、子どもが白いロングの靴下を履いているイメージもあります。
しかし、それは『コーデの組み方』に問題があるだけです。白いロングの靴下は、むしろファッションのレベルを底上げしてくれるアイテムと言えます。
なぜ靴下を見せるのかを理解しよう
そもそもなぜ靴下を見せるように履くのでしょうか?主な理由の一つに『差し色』としての役割があります。
例えば、全身が黒1色のコーデは重たい印象を与えがちですが、そこに白や赤などの色味の靴下をアクセントとして追加すると、調和のとれたスタイルになるのです。
また、決まりすぎなコーデを『カジュアルダウンできる』というメリットもあります。
セットアップに黒い革靴のようなコーデは、日常的なファッションとして見たときにカッチリとしすぎてしまうケースもあるでしょう。
そこで、靴下という『カジュアル要素が強いアイテム』を足すと、全体的な印象をカジュアル寄りに戻してバランスを整えてくれるのです。
成功のポイントは色合わせと丈のバランス
おしゃれなコーデにするポイントは『色合わせを工夫すること』です。しかし、初心者がセンスのある色合わせをするのは難しいかもしれません。
そのため、最初のうちは基本的に『黒』『白』『赤』の3色の靴下から選び始めると失敗しにくくなるでしょう。
黒と白はモノトーンなので『あらゆるファッションの邪魔をしにくい』利点があります。また、赤は主張の強い色なので、主に『モノトーンでコーデを固める際の差し色』として使うと効果的です。
色のチョイスに加えて『ボトム丈とのバランス』も重要な要素にあげられます。
最近のボトムの丈感は『短め』が主流で、ジャストサイズもしくはロールアップでくるぶしを見せるスタイルが人気です。
『長すぎず短すぎない丈』を意識することで、靴下が生きてきます。鏡でチェックするなど、靴下が露出するバランスを整えましょう。
センスに自信がなければまず黒い靴下を
『これから靴下をファッションに取り入れていきたい』もしくは『靴下の色選びに苦戦している』という人におすすめなのは『黒い靴下』です。理由を詳しく解説します。
ボトムや靴も黒で統一して足長効果
ボトムと靴下を黒で統一すると、足まで間に色を挟まないので、足長に見せられる効果があります。
特に、黒のスキニーパンツなど『足のラインを強調するボトム』と合わせると、さらに効果が高まるでしょう。
コーデの中に差し色となるアイテムがある場合は、ボトムと靴下を黒で統一すると『コーデの主役はなにか』を明確できるので、スタイルにメリハリが生まれます。
ボトムか靴のどちらかと色を合わせればOK
黒の靴下を使うときは、ボトムか靴のどちらかを黒にするとよいでしょう。もちろん、すべてを黒で統一しても構いません。
このような色合わせをすることでコーデに統一感が生まれ、スッキリとした印象になります。
必ずしもこのルールを守る必要はありませんが、意識すると簡単におしゃれなコーデができあがるので覚えておきましょう。
靴下をコーデのアクセントにしておしゃれに
黒の靴下はコーデで多用できるアイテムですが、それ以外の靴下も使いこなせるとよりファッションが楽しくなります。
ここでは、カラーソックスや白い靴下を上手く履きこなす方法について解説しましょう。
カラーソックスの上手な選び方と使い方
カラーソックスを選ぶときは『色彩が弱めのもの』を選ぶとよいでしょう。
例えば、赤系の靴下を選ぶ際は、原色ではなくワインレッドがおすすめです。ロングの靴下の場合は秋冬に使用することが多いので、より色彩の弱いアイテムが合います。
もちろん原色のような明るい色でも構いませんが、初心者には難易度が高く感じるかもしれません。
ロゴや柄・ライン入りは上品さを意識
ライン入りの靴下を着用したい場合は、細いボーダーの靴下が無難です。
太いボーダーは、ベースとなる色以外の色の主張も激しくなってしまう難しさに加えて、カジュアルな印象も強くなりすぎる傾向があります。
その点、細いボーダーなら『程よいカジュアル感』をプラスしてくれるでしょう。
ロゴや柄が入った靴下の場合はモノトーンで統一されたものをおすすめします。
モノトーンであれば、ファッションの邪魔をせず、ロゴや柄によって『絶妙なアクセント』にもなるでしょう。一方で、カラフルな靴下は子どもっぽく見えてしまうため注意が必要です。
白い靴下を履きこなせればおしゃれ上級者
白い無地の靴下を大人っぽく着こなすのは、上級者向けのテクニックです。
白い靴下は、幼児や学生の『制服』として着用される機会が多いので、子どもっぽいイメージがつきまとっており、1歩間違えるとダサくなってしまいます。
それでは、どのように着こなすのかというと『落ち着いたトーンの靴とボトムに合わせる』という方法です。
特に失敗しにくいのが『黒のボトムスと黒の靴に合わせること』です。黒の中に白を差し色として使うと、上品なコーデになります。
靴下の丈にも十分気を配るべし
コーデを組む際には『靴下の丈』にも気を配りたいところです。当人から見ると、靴下は真下の位置にあたるため目立ちませんが、他人から見ると斜め下にあるのでよく見えます。
『靴下は思っている以上に目立つアイテム』であると認識しましょう。
合わせやすいのはクルーソックス
クルーソックスは『ふくらはぎの真ん中あたりまである靴下』で、四季を問わずに着用できます。靴とボトムの間から靴下の色が見えるので、差し色としても使いやすい丈感です。
非常に汎用性が高く、スポーツシーンや綺麗めなコーデなどに幅広く対応してくれます。
ただし、選ぶ際は『生地の厚さ』にも注目しましょう。クルーソックスのような丈が長めの靴下で生地が厚いと、春夏は暑苦しい印象を与えてしまいがちです。
ベリーショートソックスは軽やかな印象
ベリーショートソックスは『靴下が微妙に見えるか、ほぼ見えない程度の丈感』が特徴です。そのため、春夏に素肌を見せて涼しげな印象にしたいときに役立ちます。
特に、ボトムをロールアップしているときや7分丈を履いている場合は、くるぶしをチラ見せすることで、軽やかな印象になるでしょう。
スニーカーソックスは自信のある人向け
スニーカーソックスは『靴下がスニーカーからほぼ見えないタイプ』と『少し見えるくらいの丈感のタイプ』があります。
前者なら、スリッポンやスニーカーと合わせてくるぶしをチラ見せすることで、軽やかな印象するとよいでしょう。
後者であればスニーカーやスリッポンもおすすめですが、サンダルとの相性も抜群です。
プレゼントに人気な通販で買える有名ブランド
ファッションが好きな友人や家族へ靴下をプレゼントする際に、おすすめなブランドを紹介します。いずれも有名ブランドなので、靴下選びで失敗する可能性は低いでしょう。
上品カジュアル FRED PERRY
『FRED PERRY(フレッドペリー)』はスポーツウェアのバックグランドを持つ、歴史のあるブランドです。
世界的にも認知度が高く、2002年に日本で初めて原宿に路面店が出店され、ファッションブランドとして注目されるようになりました。
FRED PERRYの葉っぱで輪っかを作ったような『ローレルリースロゴ』は、誰もが1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
奇抜なデザインのものは少ないので、ファッション初心者でも取り入れやすいでしょう。
FRED PERRY JAPAN | フレッドペリー日本公式サイト
フィット感が抜群 FALKE
『FALKE(ファルケ)』は、1895年にドイツで設立された靴下メーカーです。
人間工学に基づいた機能性を重視したデザインと、ルックスや履きやすさを重視した素材開発にこだわりを持っています。
デパートやセレクトショップを歩いているときに高い確率で目にする、非常に有名なブランドです。
メイドインジャパンの誇り HALISON
『HALISON(ハリソン)』は、創業から『メイドインジャパン』を貫く靴下ブランドの老舗です。
日本製ならではの品質の高さは折り紙つきで、長年愛用してほしいプレゼントにぴったりのブランドでしょう。
モノトーンを基調としたベーシックなものから、異なる柄を組み合わせたカラフルなものまで、豊富な選択肢があります。
靴下通販|HALISON-ハリソンソックス公式オンラインストア
靴下のおしゃれを極めて人と差をつけよう
アウターやボトムなど、コーデにおいて大きな面積を占めるアイテムにばかり目がいき、靴下がおろそかになっている人がいます。
『靴下の丈感・カラー・厚みはどうするのか』『どのような靴やボトムに合わせるのか』『靴下の見える面積をどれくらいにするか』など、靴下についてこだわるとファッションの幅も広くなります。
ファッションに正解はないので『こうあるべき』というコーデはないものの、失敗しにくいコーデは確かに存在するものです。
慣れないうちは黒で統一した失敗しにくいコーデから始めて、少しずつ上級なコーデも取り入れてみましょう。