バーベキューの幹事を任されたら、最初に何をするべきでしょうか?準備は人数や予算などに合わせて行う必要があり、段取りも重要になります。誰もが楽しめて、成功するバーベキューにするために、幹事として知っておくべき必見情報をお届けします。
バーベキュー前に決めておくべきこと
バーベキューの具体的な準備を始める前に、どんなことにしなければいけないのでしょうか?「バーベキューをやろう」と決定したあとは、最初に次のことを行うとよいでしょう。
それは、日程調整と参加者集め、食材や機材・場所レンタルなどの予算の割振り、場所の確保です。
日程と参加人数の確認
まずは、『日程』を決定しましょう。どんな人々とバーベキューを行うかによっても候補の日程が変わってきます。
会社勤めの人が多い場合や会社仲間となら、その企業の休みの日が候補になるでしょう。また、フリーランスや自営業仲間とであれば、曜日は特に関係ないかもしれません。
いくつか候補の日程をあげて、その中から決めるとよいでしょう。最近は、携帯電話やパソコンで使える『日程調整アプリ』があり、同じ人に何度も連絡を取る必要がなくとても便利です。
日時が決定したら、参加人数を改めて確認します。日程調整アプリには、コメント欄があることが多いので、連れてくる人やその人数を一緒に聞くことも可能です。
最終的に日時が決まったら、声をかけた全員に報告を行います。不参加の人も、都合が変わり、参加可能になるかもしれないので、知らせておけば安心です。
機材や食材の見積もりを出す
日程・おおよその人数・場所が決まったら、使用する機材や食材に関する準備を始めます。バーベキューに必要なコンロなどの機材は、参加者の誰かから借りることができるか、それともレンタル業者に依頼するかなどを考えましょう。
機材にお金がどのくらいかかるのか、食材にはどのくらいの予算が割けるか、メニュー内容はどうするのかなどで『見積もり』を出します。
なお、機材などの道具類の手配は、べ―ベキュー当日の前週~3日前くらいまで、食材は、基本的には前日までに用意しましょう。
場所の確保
バーベキューの日時が決まったら、最初にするのは『開催場所』の確保です。参加人数が収容できるスペースや行きやすい立地などをポイントにして選びます。
場所を確保する上での注意点を、以下にあげます。
- 施設の利用可能時間・予約が必要か
- アクセス(駐車場関係の確認も)
- 機材持ち込みか、バーベキュー施設があるか
- 利用金額
- 近辺の店情報(不足or買い忘れがある場合や氷の調達など)
- 調理場などの有無
- トイレの有無
バーベキュー施設を借りる場合には、コンロなどの道具類一式を借りられるところもあります。持ち込む場合は、人手や車の手配が必要です。
また、小さいお子さんや女性が多い場合は、トイレの有無は大変重要になります。施設内にない場合は、どこで利用できるのかを確認しておきましょう。
幹事必見!失敗しないためのポイント
バーベキューが成功するかどうかは、事前の段取りが重要です。以下に失敗しないためのポイントを挙げますので参考にしてみましょう。
役割分担をする
大勢で行うバーベキューですから、いくら幹事1人が頑張っても、ほかの人の協力がなければ成功させるのは難しいものです。
そこで、準備段階~実施~後片付けまで、参加者の『役割分担』を行うのが賢い幹事というものです。
準備段階では、役割分担して『食材』を買い、必要があれば家庭での下準備も依頼します。機材の手配やその他必要になる『道具や小物の手配』も必要です。また、当日、開催場所への送迎があるなら『車の手配』もします。
当日の準備段階で、調理器具の組立てや火おこし、料理の最終的な下準備などもお願いしましょう。何人かに早めに来てもらって手伝ってもらえるようにするとよいでしょう。
役割分担のリストを『項目』ごとに作っておくと把握しやすくなります。みんなの力を借りて楽しいバーベキューにしましょう。
レシピを事前に決めておく
やむを得ず、食材を当日に調達する場合であっても、レシピは事前に『決めておく』のがポイントです。
レシピを決めておくことで、必要な道具もわかります。レシピが決まれば、どんな食材や調味料を用意するのかもおのずと決まり、予算の把握も可能です。
費用は事前徴収が鉄則
当日になって、キャンセルが何人も発生すると、予定していた予算額に違いが生じてしまいます。また、現場での徴収は、現金紛失などのトラブルを招きかねません。
事前徴収しておけば、食材調達のために幹事が多くを立替えする必要も起こりません。このようなことから、参加費用は『事前徴収』が鉄則です。
また、参加者には日時・開催場所・おおまかなメニューが決まった段階で、お知らせをだしましょう。
バーベキューの参加人数規模にもよりますが、1週間~10日前までに一度と、前々日くらいにもう一度、確認する意味で知らせます。キャンセルが発生した場合の連絡先なども忘れずに添えておきましょう。
食材を準備しよう
いよいよ食材の準備編です。定番食材からちょっとユニークなおいしい変わり種まで紹介します。
肉や魚など定番の食材
人数が多い場合の食材量は悩みの種です。肉をメインする場合、男性は300g、女性は200gを目安にするとよいでしょう。小学生くらいなら女性の量で、中学生の男の子なら、男性と同量に計算します。
牛肉ではサーロインやカルビ、豚肉はロースやトントロ、鶏肉はモモや手羽先などが定番です。
また、スペアリブや厚切りのステーキ肉は、ちょっと贅沢感がある嬉しいメニューとなります。あらかじめ、タレに浸けこんでおいたり、塩やスパイスを揉みこんでおいたりなどしておいしくいただきましょう。
魚介類は、殻ごとのホタテ・ハマグリ・サザエや焼きガニなどが定番です。醤油を落としたり、その上にバターやレモン汁をふりかけたりすると絶品です。
そのほかにも伊勢えびや、マグロやブリなどの魚のカマも特別感があります。
マシュマロなど個性の出る食材
最近のバーベキューでは、デザートにスイーツやフルーツを焼いて食べるのが人気です。
手軽で楽しめるのが『マシュマロ』で、串に刺して焦げ目がつくくらいに焼きます。焼いたマシュマロと板チョコをビスケットでサンドして作る『スモア』は、アメリカ由来のスイーツです。
また、溶かしたチョコレートに、焦げ目のついたマシュマロをつけて食べるチョコレートフォンデュも楽しめます。
フルーツも焼くと、生で食べるのとが違う食感が味わえます。輪切りにしたパイナップル、皮ごと焼くバナナなどが手軽です。
このほか、切込みをいれたリンゴ1個をホイルにつつみ、焼けたらバターや砂糖、シナモンなどを振りかけていただく『焼きリンゴ』も美味しく食べられます。
盛り上がる!少し変わった食材
少し変わったところでは、『ダッチオーブン』を使って焼く肉類も、ジューシーであつあつ!インスタ映えもします。
ご飯類では、おにぎりを持参し、醤油を両面につけた焼きおにぎりも簡単です。また、切込み入りのフランスパンに、ガーリックやバターを塗ってホイルで包み焼きするガーリックトーストなどのアイデアもあります。
フライパンや鉄板を使っての焼きそばは、珍しくなくなりましたが、お好み焼きはいかがでしょうか?お好み焼きの粉や揚げ玉、ソースを用意して、具材はバーベキューで焼いた肉や魚介を使います。
そのほか、ソース代わりにカマンベールチーズの表面を薄くそぎ、ホイル焼きにするとフォンデュチーズができあがり。これを焼き野菜やトマトのホイル焼きにかけて食べるのも絶品です。
必需品を準備する
ここでは、自分たちで火を起こすことから始める場合の、道具類を紹介していきます。
火起こしに必要な道具
- グリルやコンロ
- 木炭(1人あたり1㎏が目安)
- 着火剤・柄付きライター
- 炭用の長めのトング
- 軍手
- うちわ
バーベキュー道具一切を業者からレンタルするなら、必要ありません。
調理に必要な道具
- 鉄板・プレート・網
- 大きなアルミトレイやダッチオーブン・フライパンなどの調理用具
- 肉用・食材取りわけ様の長めトング(最低2本以上)
- アルミホイル(包み焼きやコンロの底に)・食品用ラップ(準備中の食材に)
- 調味料
バーベキュー機材をレンタルするなら、最低でも焼き網は含まれている場合がほとんどです。
このほかにバーベキュー用串・ジップバッグ・キッチンばさみ・菜箸・刷毛・小さ目のまな板や包丁など、必要に応じて用意しましょう。
食事に必要な道具
- 紙皿やコップなどの飲食容器
- 割り箸
- ゴミ袋
そのほか、紙ナプキン代わりに使うキッチンペーパーや、何かと便利なトイレットペーパーもあると便利です。
また、紙コップは同じ種類を使う場合が多いので、サインペンを用意してあらかじめ名前を書いておくと間違いがなくなります。
快適に過ごすための道具を準備
ここからは、あると快適に過ごせるツールを紹介します。
食事の基本 テーブルや椅子
全員に渡らなくても、なるべく多くの『テーブルや椅子』を用意しましょう。レジャーシートなどで代用できそうと思いがちですが、地面に座るのは、結構疲れるものです。
また、お皿やドリンク類をレジャーシートの上に置くには安定が悪く、落ち着いて食事を楽しめません。
コンロなどの高さにもよりますが、調理する人も、ずっと立ちっぱなしというのも疲れるものです。
バーベキュー施設のある公園などでは、『レンタル』しているところも多いので、それを利用するのが一番簡単な方法です。
参加者のなかにアウトドア好きがいれば、持っている可能性が高いので協力してもらいましょう。
日差しを避ける タープテント
夏場のバーベキューなどでは、日陰がないと火を使うバーベキューは、きついものがあります。
また、日焼けや熱中症の心配もあります。急な天候変化で一次的に雨になっても、『タープテント』があると安心です。
3m×3mほどのアウトドア用テントであれば、1万円以下で買えるものが多くあります。しかし、予算にしわ寄せが行くのと、その後の処分に問題も出てくるので、『レンタルサービス』を利用するのが無難です。
特に、女性や子どもがいる戸外でのバーベキューなら、タープテントを借りることを一考してみましょう。
飲み物を冷やす クーラーボックス
バーベキューには『クーラーボックス』は、欠かせません。特に、夏場のバーベキューでは、飲み物の冷たさは重要です。
生ぬるい飲み物は、食べ物の味にも影響して、がっかりということもあります。冷たいビールを楽しみに来る人も少なくありません。
大きさの目安は、4~5人で20Lの容積のものが適当と言われています。飲み物を冷やしておくほか、肉や魚類などの『鮮度が重要なもの』にも使え、あるに越したことはありません。保冷材があると、なお便利で安心です。
便利なアイテムを準備する
戸外に数時間滞在する場合は、ちょっとした便利グッズがあると、快適に過ごせる度合いが大きくなります。あると便利なアイテムは以下のようなものです。
虫よけスプレー
『虫よけスプレー』は、夏のバーベキューに忘れないように持参したいものです。特に自然が多い場所でのバーベキューには必要になります。こういったちょっとしたものが用意されていると、幹事の評判も上々になるでしょう。
虫よけ薬品は、スプレー式が一番手軽で、使いやすいタイプです。ウェットテッシュなどと一緒に薬局などで購入して用意しましょう。
ウェットティッシュ
『ウェットテッシュ』は日常の場でも使う人も多いですが、アウトドアではその威力を存分に発揮します。
特に、水場が遠いと、いちいち手を洗いに行くのは面倒です。食事中の手の汚れだけでなく、テント設置やバーベキュー準備で手が汚れる可能性も高くなります。調理中にも、調理用具についた汚れも、さっとひと拭きできて便利です。
布製のガムテープ
紙製のガムテープは、粘着力が弱かったり、剥がすとカスがでたり、綺麗に剥がせないこともあります。
戸外で使用する場合は、しっかり留められる強力な『布製ガムテープ』が活躍することでしょう。
テーブルにゴミ袋を貼り付けたり、アクシデントで壊れたものをくっつけたり、壊した段ボールを組み立て直すなど、あれば便利に使える小物です。
予算によってはレンタルの検討を
自分たちで食材を用意・下準備する、機材を持っている人から借りるなどの手配をすれば、たしかに予算は少なくて済みます。
しかしその分、幹事をはじめ参加者も準備作業が大変で、疲労困憊することもあるでしょう。
ある程度の予算があるのでしたら、バーベキューレンタルを利用することを検討されてはいかがでしょうか?
レンタル業者を利用する
バーベキューレンタルには、機材や食材など『まるごと』レンタルして、後片付けまで一貫して行ってくれる業者もあります。
また、機材だけ・食材だけなどと『必要な部分』だけをレンタルするサービスも見逃せません。
バーベキュー用のコンロだけでなく、テーブルやテント、クーラ―ボックスなどの大物からトングなどの細かなものまでセットになっているコースも存在します。しかも借りに出向くのではなく、希望の場所にデリバリーしてくれるので大変便利です。
また、流行りのダッチオーブンやビアサーバーまで貸してくれるサービスもあり、ちょっとした特別感を味わうこともできます。
目玉の食材だけ持ち込みして、あとはサービスを利用するなど、予算や状況に合わせて使うとよいでしょう。
レンタルスペースを利用する
バーベキューの幹事や参加者宅で行うのは、場所に経費がかかりませんから、よいアイデアのように考えがちです。しかし、貸す側には準備や後片付けの負担が大きくのしかかります。
そうした心配をしなくて済むのが、『レンタルスペース』を利用することです。自然いっぱいの公園や河原などだけでなく、一軒家やビルの屋上などでも、バーベキューができます。
屋内の場合は『雨天の心配』がありません。また、建物内ですと水回りやキッチンがついているので、何かと便利です。
機材や食材をバーベキューレンタルすれば、さらに手軽で非日常感を楽しめます。レンタルスペースは、都心部にもたくさんありますので、休みの前日の夜などに開催することも可能です。
レンタル可能な場所を選ぶ
バーベキューを行う空間だけでなく、バーベキュー機材と場所の両方をレンタルしてくれる場所を利用することで、準備の手間が省け、初心者でも安心してバーベキューを楽しむことが可能です。
その場合、場所選びも重要となってきます。会場の『最寄り駅』が、メンバーが見知った駅だと参加しやすい状況になります。
このほか『予算』も考えた上での場所を選びましょう。食材だけ・場所だけをレンタルする場合と比べ、両方セットでレンタルを行うと予算が高くなってしまう場合もあります。
食材の質や量も変わってくる場合があるので、どの程度レンタルに頼るのかも検討する必要があるでしょう。
バーベキュー成功のポイントは事前準備にあり
楽しく支障なくバーベキューを成功させるには、段取り、つまり事前の準備がとても重要だとご理解いただけましたか?
また、完璧な準備をしようと、幹事1人で抱え込むことはよくありません。メンバーに役割分担をしてもらい、みんなでバーベキューを盛り上げ、楽しい思い出をつくりましょう。