ワインラベルの読み方をマスターしよう。産地ごとにイラスト付きで解説!

2019.03.21

ワインのボトルに貼られてるラベルには、ワインの情報が詰まっている事をご存知ですか?ラベルの見方が分かると、ワイン名、いつ、誰が、どこで、どんな葡萄を使って造ったのかが分かるようになります。今回はワインラベルの剥がし方についてもご説明します。

ワインラベルの見方

ワインで有名な国といえば、真っ先によく知られているのがフランスでしょう。次いでイタリア、さらにイタリアに次いで日本に輸入量が多いチリの3か国が思い浮かびます。これらのワインラベルの見方についてみていきましょう。ちなみにフランス語でラベルを「エチケット」と呼びます。

フランスワイン

EU加盟国では「ワイン法」があり、それぞれのワインに関する様々な情報をラベルに表示するよう義務付けられています。

フランスでは古くより「A.O.C.」と呼ばれる原産地保証制度があります。これは何かというと、フランスワインの中でも特に『特定の産地』で生産され、厳しい基準を満たしたワインであることを証明する、いわば保証書のようなものです。

有名なものに、『ブルゴーニュ地方』で生産されたブルゴーニュワインや、『ボルドー地方』で生産されたボルドーワイン、といった種類があります。それぞれ「A.O.C.」で認められた厳しい基準をクリアして初めて、その名をラベルに刻むことが許されます。

また、「A.O.C」の区分に応じて、ラベルに記載されている情報は異なります。ここでは代表的な2つの「A.O.C」区分を見比べて、何が書かれているか調べていきましょう。

ワインのラベルはさながらワインの身分証明書のような、とても大切なものです。ラベルが傷んでボロボロになってしまったワインは高価なワインでも価値が劣ってしまうので慎重に扱いましょう。

ブルゴーニュワイン

ブルゴーニュワインとは、フランス北東部にあるブルゴーニュ地方で製造されたワインです。ブルゴーニュワインはボルドーなどのワインとは異なり、1種類のみの葡萄で造られているのが特徴です。

ラベルの美しさにも定評があり、ラベルに一目惚れして購入する人も少なくないそうです。それほどラベルはワインの顔だということです。ボトルの形は、ボルドーワインと違い、なだらかな感じのなで肩であることが多いです。

ブルゴーニュワインのA.O.C.

ブルゴーニュワインの「A.O.C」には、それぞれランクがあります。具体的には、最も優れているワインには「特級畑」であることを意味する『グラン・クリュ』、そこから『プルミエ・クリュ』、『(村名)』、『ブルゴーニュ』といった具合に、希少性は下がっていきます。

ブルゴーニュワインのラベル

ブルゴーニュのラベルに記載されている情報は以下のとおりです。

(※については任意記載のため書いていない場合もある)

  1. ワイン名
  2. 原産地呼称(A.O.C.)
  3. 原産国名
  4. ドメーヌ名(生産者名)(※)
  5. ぶどうの収穫年 (※)
  6. 瓶詰め元
  7. アルコール度数
  8. 容量

例えば、『グラン・クリュ』に属する『フランス産』ワインで、『アルコール度数13%』『容量750ml』の『2012年に収穫したぶどう』である場合どうなるでしょうか?答えは以下のようになります。

  • ①ワイン名:ワインの名前(銘柄)が記載される。
  • ②原産地呼称:「A.O.C」区分の『GRAND CRU(グラン・クリュ)』が明記される。下に小さく「APPELLATION GRAND CRU CONTROLEE」と記載されることが多い。
  • ③原産国:『フランス』が記載される。
  • ④⑥瓶詰業者名が記載される(ドメーヌと瓶詰業者は同じ場合もある)。
  • ⑤ぶどうの採取年が明記される(表示は任意のため、ない場合もある)。
  • ⑦⑧アルコール度数と容量は端に小さく記載されることが多い。

ボルドーワイン

ボルドーワインとは、フランス西部のボルドー地方で生産されるワインのことです。ボルドー地方は、7つの地区に分類され、それぞれの銘柄には産地となる村名や瓶詰元名といった表示がされます。

ブルゴーニュワインでは生産者のことを「ドメーヌ」と呼びましたが、ボルドーワインでは「シャトー」と呼びます。シャトーとはフランス語で「城」の意味ですが、ボルドー地方では広大な敷地で大規模な生産をすることが多いため、このような用語が用いられるようになりました。

ボルドーワインの場合、ブルゴーニュワインのような厳密な「A.O.C.」による格付けはラベルには表示されていません。それぞれのシャトーに対して格付けが割り振られていますが、事前知識がなくラベルを見ただけではそのワインがどれくらい希少なものかを知ることは難しいといえるでしょう。

レストランなどで頼んだワインがボルドーワインだったら、格付けについてソムリエにきいてみるのもよいでしょう。

ボルドーワインのラベル

ボルドーワインのラベルには、以下の内容が記載されています。

  1. ワイン名
  2. 原産地呼称(A.O.C.)
  3. 原産国名
  4. 瓶詰め元名(生産者名)(※)
  5. ぶどうの収穫年 (※)
  6. アルコール度数
  7. 容量

基本的にはブルゴーニュと大きく異なるわけではありませんが、特筆すべきはやはり「A.O.C.」に関する違いでしょう。ボルドーワインの場合、所在地である地域名が記載されており、それだけでは格付けはわからないようになっています。

イタリアワイン

圧倒的に種類が多いイタリアワイン。イタリアワインはフランスワインと違い産地名やワイナリー名が膨大であり、しかもワインに「地名」を自由につけてよい(ブルゴーニュやボルドーのような厳格なルールはない)ことから、ラベルから情報を読み取るのはフランスワインと違って難しいといわれています。

他にも、「義務表示」と「任意表示」の項目の区別が非常にあいまいで、かならずこの項目が載っている、と一概に言い切れません。

イタリアワインのラベル

とはいえ、イタリアワインのラベルには、おおよそ以下のような情報が記載されています。

  1. ワイン名
  2. 葡萄の収穫年(ヴィンテージ)
  3. 生産者
  4. 格付け(DOCG、DOC、IGT、VdT)
  5. 格付けの事項(リゼルヴァ、スーペリオーレ、クラシッコ)
  6. 原産国
  7. 内容量
  8. アルコール度数
  9. 瓶詰め元

ブルゴーニュワインでいうところの「A.O.C」にあたる格付けですが、イタリアでは「DOCG⇒DOC⇒IGT⇒VdT」の順に希少性が高い格付けとなっています。

また、「リゼルヴァ・スーペリオーレ・クラシッコ」も格付けの事項であり、熟成年度や地域など「質」に関するランク付けを表しますが、その区分と序列は非常にあいまいです。

チリワイン

チリは2015年には日本の輸入ワイン原産国としてトップになったこともある、一大ワイン生産国です。チリワインもイタリアワインと同様、明確に義務づけられた表示があるわけでなく、産地の表記も自由に行えるため、ラベルを読むのは難しいでしょう。

しかし、葡萄の品種が1種類か、複数の品種のブレンドか、またオーク樽で熟成されたものなど、おおよその情報はラベルから読み取れます。

チリワインはワイン法上、以下のような格付けになります。

  1. 原産地呼称ワイン(DO)
  2. 原産地呼称のないワイン
  3. テーブルワイン

とくに原産地呼称ワイン(DO)であれば、原産地・ぶどう品種・収穫年・生産者などの情報が書かれていることが多いため、ラベルからおおよその情報を読み取ることができるでしょう。

ワインラベルの上手な剥がし方

コレクションとして、お気に入りのワインラベルを取っておきたい人、ワインが好きな人、もっとワインの事が知りたい人に、傷まないように上手にワインラベルを剥がせる方法をご説明します。

お湯につける

まず、お湯を沸かしてください。熱く沸かしたお湯をワインボトルの中に「じょうご」を使って入れます。その際、ワインラベルが濡れないように気を付けましょう。1分から2分ワインラベルをお湯で温めてください。

ナイフやカッターの刃でワインラベルの端から少しずつ持ち上げて、ゆっくりと注意しながら均等に引き剥がしていきましょう。ワインラベルを剥がしても、糊が乾かないので、綺麗な紙などに張り付けてみましょう。

ドライヤーの熱風をあてる

ナイフやカッターの刃を入れたときにベタベタする感じがしたら、糊は熱で融けますので、ドライヤの熱風をあてながら、少しずつ引っ張るように持ち上げてください。ボトルからラベルが簡単に剥がれていきます。

粘着剤除去剤を使う

ワインの栓をまだ抜いていない状態の時に粘着剤除去剤を使って、ワインラベルに丁寧に広く塗ってください。10分から15分そのまま置いておくと次第にジェルが効果を発揮して簡単にワインラベルが剥がれます。

ワインラベルを剥がす際に皮膚を保護するためにゴム手袋を着用してください。ワインラベルが傷つかないようにそっと剥がしてください。不思議なくらい簡単に剥がれることでしょう。剥がしたワインラベルは清潔な紙の上で乾かしてください。

コレクションにはワインラベルレコーダー

思い入れのあるワインや覚えておきたいワイン、入手困難なワインはワインラベルだけコレクションしたいものです。ワインラベルレコーダーは、今でも人気であって、酒屋さん、本屋さん、文房具屋さんで手に入れられます。

ワインラベルレコーダーとは

ワインラベルを移し取る透明のシールをワインラベルを貼って保存する台紙で構成されたものです。想い出のワインラベルを剥がした後、ワインラベルの付いたシートを台紙に貼り、裏側にワインの感想などを記入しておくと、テイスティングメモリーになります。

ワインラベルレコーダーの使い方

最初にワインボトルを乾いた布で拭いて、埃や指紋を取ります。ボトルが綺麗になったのを確認したら、透明のシールをラベルが真ん中にくるようにあてて位置を決めます。

シールを貼ったら、定規のようなものでワインラベルの表面をこすって、ラベル部分に乗っている空気を押し出してピッタリとシールにつけます。ゆっくりと、丁寧にシールを剥がしていき、付属の専用氏にシールを貼ります。

ギフトにぴったりなオリジナルワインラベル

オリジナルラベルを作って贈り物にできるってご存知でしたか? ワインコーナーで、お洒落なラベルを見ると思わず手に取ってみたくなります。 ラベルを見てワインを買ってみたくなるような、そんなお洒落なオリジナルラベルを作ってギフトにすることができます。

オリジナルワインラベルとは

例えば、結婚のお祝いにワインラベルにメッセージを入れて贈ることができます。メッセージは30文字ほど入れらますので、友人や親戚、会社の人たちへ感謝の気持ちを込めてメッセージを添えたオリジナルラベルワインは、お洒落なギフトとなりますのでおすすめです。

還暦のお祝いにもオリジナルワインラベルはぴったりのギフトになります。還暦のお祝いというと「赤いちゃんちゃんこ」を思い浮かべますが、ちゃんちゃんこには抵抗のあると仰る方に、赤い色を使ったオリジナルワインラベルを贈ってみてはいかがでしょう。粋なギフトとなりおすすめです。

写真入りも人気

お気に入りの写真をオリジナルワインラベルにすることもできます。写真は自分で撮ったものや、フリー素材からでもOKです。贈るのも楽しいですし、贈られた人も自分のために思って作ってくれたと喜ばれるでしょう。オリジナリティに溢れるギフトとしておすすめです。

ワインラベルを読めばワインのすべてがわかる

ワインラベルが読めるようになるとワインの選び方がもっと楽しくなります。お洒落なデザインのラベルがたくさんありますので、お気に入りをコレクションしてみて下さい。また、オリジナルラベルはワイン好きの人に贈ると喜ばれますので、是非ギフトとして活用してみてください。

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