ボウリングの球をカーブさせる方法。指や手の動かし方や補助道具

2019.03.16

ボウリングの球をカーブさせるには手首や指などの動かし方が大切です。どうしても上手くいかないという人は補助道具を使うとより意識しやすいので投げやすくなるでしょう。フックやカーブを投げる練習の参考にしてみてください。

ボウリングの投げ方

ボウリングで最も主流な投げ方である、ストレートとカーブについてまずはチェックしてみましょう。基本となるフォームを覚えれば、よりスコアを伸ばすことができます。

基本の投げ方と一緒に、近年注目されている両手投げについても解説します。

ストレート

ストレートは、無回転で投げることで、まっすぐ狙ったピンに向かっていくように投げます。初心者のうちは、上手くボールに回転がかけられないためストレートでストライクを狙うこともあります。ですが、上級者になるとストライクを狙いたい時にはカーブボールを使うため、ストレートは主にスペアカバーのときなどに用いられます。

投げ方の基本は、手首をひねらずにまっすぐ前に押し出す感覚で投げ、指はすべて同時に抜いて回転をかけないようにします。狙った場所にボールを滑らすような感覚でリリースするのがポイントです。

カーブ

次に、ストライクを出せる確率が最も高いと言われているカーブ(フック)は、最もポピュラーな投げ方で、初心者が最初に覚えたい投げ方です。

基本的な投げ方は、ストレートを投げるフォームから、ボールをリリースするときに手首を内側に曲げます。指を抜くときには親指から抜くようにし、残した中指と薬指をひっかける形で抜くと、指のひっかかりで回転を生み出してボールが曲がるのです。

言葉で説明すると簡単な投げ方ですが、最初は回転数が足りなかったり、回転軸がズレてしまい綺麗に曲がらないことも多いので練習は必要不可欠です。ただし、覚えてしまえば程よい回転でカーブするのでポケットを狙いやすいことからプロの多くが採用しています。

両手で投げるプロもいる

片手で投げる方法は、最もポピュラーな投げ方ですが、徐々に注目を集めており、プロの選手でも愛用者が多い投げ方が両手投げです。

ダブルハンド・ツーハンドとも呼ばれる両手投げは、親指を入れずに中指と薬指のみを指穴に入れて、ボールを両手に抱えたまま投球します。従来の投げ方よりも高回転が与えられることから注目され、女子・男子のどちらのプロにも両手投げの選手がいるほどです。

回転数が増え、勢いも良い両手投げはストライクを狙いやすく『手首への負担も減らせる』方法です。慣れるまでが大変ですが、片手投げでは上手くいかないというときには試してみても良いかもしれません。

ボウリングの球をカーブさせる意味とは?

では、ボウリングの球はどうして回転をかけてカーブさせなくてはいけないのでしょうか。そこには、何度もストライクを出し続けるための理由があるのです。

ストライクが出やすい角度を狙うため

ストライクを出すために狙うポケットは、ストレートの場合ではストライクになる確率が約25%です。では、ポケットをカーブで狙うとどうでしょうか。カーブでポケットを狙ってストライクになる確率は『約80%』と言われているのです。

この確率の違いは、角度が大きく関係しています。ボウリングの長い歴史の中で検証が続けられ、ポケットに約5度の角度で当てた場合が最もストライクの確率が高いことが判明しているのです。

ストレートではレーンの端から投げても1度の角度が限界です。5度の角度で当てるためには、回転を強くかけてカーブを投げ、ボールを曲げて角度をつける必要があります。最も理想的な角度の約5度の位置に当たれば、ドミノのようにピンが倒れストライクが出やすいのです。

このことから、ストライクを出すためには球をカーブさせたほうがよいことがわかります。

正しいフォームを崩さないように

実際に球をカーブさせようとしたけれど、意外に難しかったという経験を持っている人も多いのではないでしょうか?しかし、基本と言われている方手投げの正しいフォームを崩さないように何度も練習していれば、カーブは簡単に投げられます。

正しいフォームは、カーブを投げるのが基本で作られています。回転を意識しすぎるとフォームが崩れてしまい思ったように投げられず、カーブもほとんどしません。

まずは、フォームを崩さないように投げる癖をつけるのが、カーブさせるためには大切なのです。

カーブさせるのは簡単?

カーブさせるためにはフォームが大切なのがわかりましたが、それだけでは思い描いたカーブに届かないケースがあります。曲がらないときに意識したいコツを紹介するので参考にしてみてください。

ハウスボールを曲げるのは難易度が高い

ボウリング場は、手ぶらで足を運んでもボウリングが楽しめるように用意されているボール(ハウスボール)があります。実は、このハウスボールは、マイボールとして売られているものとは重心が違うため『まっすぐ投げやすく』なっているのです。

誰でもできるだけ簡単にまっすぐ投げられて『ピンを倒す楽しみを感じられる』ように用意されているものなので、このハウスボールでカーブを投げるのは、難易度が高くなってしまいます。

カーブの投げ方を練習するときには、思い切ってマイボールを用意してみるのがおすすめです。マイボールであればカーブを前提に各メーカーが重心などに工夫を凝らしているので、ハウスボールよりも投げやすいでしょう。

立ち位置など各自で調整が必要

狙ったライン通りに投げられるようにボールや立ち位置などを調整することを、『アジャスティング』と呼びます。体格や投げ方の微妙な癖で、ピッタリくる立ち位置には個人差が出てきてしまいます。そのため、各自で微調整するのです。

カーブを投げるためにはどこから投げるのが自然なのか、曲がったときにポケットへ綺麗に当たる位置はどこなのかを意識しながらアジャスティングしてみましょう。

なぜ球がカーブするのか

カーブボールを投げるときに知っておきたいのが『球がカーブする原理』です。球がなぜカーブするのか、原理から知っておきましょう。

球が曲がらないとき

球に対して横向きに回転がかかっているときには、ボールは曲がりません。多くの初心者がカーブを意識してボールを回すために手首をひねります。そのときに起きた回転は、横向きの回転なので進行方向上でコマが回るように回っているだけなのです。

これでは、せっかく与えた回転がレーンと摩擦しても横向きへの力を生み出してくれません。どれだけ回転をかけても『回転する方向』が悪ければ、カーブボールは投げられないのです。

回転方向が重要

球が曲がらないときのボールの状態から、どうすれば曲がるようになるのでしょうか。

確かにカーブさせるためには横向きの回転が必要です。しかし、回転する方向は進行方向に対して垂直かつやや斜めにならなければ『レーンと球の間に摩擦が起きない』ので曲がりません。

そこで、投げるときに腕をひねるのではなく『ボールを前後に振るときから』親指の位置をレーンを12時として10時の位置になるようにして投げてみましょう。すると、横向きにかけた回転は『親指の位置をずらしたことで理想的な回転軸』で周りカーブを描いて進んでいきます。

いつも回転はしていても、曲がっていかないと感じるときにはこの『回転軸』を意識するのが大切です。

カーブさせるための補助道具とは

原理や投げ方がわかっても、実際に投げてみるとカーブが上手くかからず投げられないという人もいます。そんなときに便利なのが補助道具です。補助道具は、装着するだけで手首の動きを理想的なラインまで固定・補助してくれるので癖付けに役立ちます。

リスタイで安定感アップ

リスタイとは、リスト・タイトのことで『手首の固定』をする補助道具です。手首の固定を補助するため、ボールの下に指を簡単に潜り込ませられることで『純粋な振り子』の投げ方が身に付きます。

また、指の抜けが良くなるので回転がかけやすく、今までよりも高い回転数で投げられ、カーブがかかりやすくなります。手首が固定されるので、回転軸も自然に良い方向に安定するでしょう。

親指の位置を調節しながら自然なフォームで球を前に押し出せば、自然と良い投球フォームになるため、上達にかかる時間が短縮できるのです。

メカテクターで回転をマスター

補助道具にはメカテクター(メカ)と呼ばれる、手首と角度を固定してくれるものもあります。リスタイよりも固定力が強く、曲がり重視の回転と手首の安定性が向上するため、カーブをより投げやすくなるのが利点です。

また、手首を補強したり、リリース時に指が反るのを防止する効果もあり、強度もリスタイより細かく調節できます。

デメリットとして、親指の抜けが早くなるのでボールを落としやすくなるほか、落とさないように親指を握り込む変な癖がついてしまう可能性があります。外して投げるときに、上手く投げられなくなることもあるので頼りすぎも良くないという意見もあるそうです。

拘束する力の強いメカテクターよりも、最初はリスタイから試してみるのがおすすめです。

大会での使用は規定を確認してから

普段の練習で補助道具を使うのは問題ありませんが、大会で使用するのであれば『規定の確認』が必要です。

例えば、公益社団法人日本プロボウリング協会が主催する大会においては『リスタイ・メカテクター』などの用具の使用禁止のルール改訂があったため使えません。

しかし、公益財団法人全日本ボウリング協会(JBC)では、ボウリングの国際統括団体であるワールドボーリング(WB)の加盟団体として、WBのルールが基準なので用具の使用が許可されています。

このように、ルールによって使用できないこともあるため、参加する大会などの規定はしっかりとチェックしましょう。

フックボールはこんな投げ方

フックボール(カーブボール)の投げ方をチェックしてみましょう。基本的な投げ方の流れを紹介するので、コツも踏まえて確認してみてください。

特徴ある曲がり方をする

前述したように、フックボールは、名前の通りフックのように曲がることからカーブとも呼ばれ、最も一般的なボールの投げ方の1つです。その特徴ある曲がり方を実現するためには、ボールを投げる前の持ち方からきちんと理解しておくのが大切と言われています。

ボールの持ち方が違えば、回転なども微妙に変わってしまうため、まずは基本的な持ち方から覚えてみましょう。

ボールの持ち方

ボールの持ち方は、親指の第一関節は曲げないようにして入れます。その後、親指の軸を基に、親指が10時の方向を向くように他の指を入れて持ちましょう。包み込むように優しく持つのがポイントです。

軽いものを両手で持ち上げるように、左手で支えながらボールを持ち『親指の位置を維持したまま』投げるフォームを整えます。ボールを持った両手は、体の中心線よりもやや利き手側にずらしておくようにするのも大切です。

フックボールを投げるコツ

基本を覚えたら、フックボールを投げるコツをチェックしましょう。指の位置、手首の使い方、足の動かし方の3つのポイントを紹介します。

指の位置

球を持っているときの親指は、10時の位置で持ち上げます。人によっては12時の位置から9時の位置まで動かしながら投げるというケースもありますが、上手く手首が使えなくては回転軸がズレてしまうこともあるので注意しましょう。

10時の位置で持ち上げたら、リリースするまでに9時の位置まで動かしながらリリースします。指の位置は、手首の位置や動きを感じる目安として、とても大切なポイントです。上手く投げられないときには、指の位置から考えてみると失敗の原因がわかりやすいので参考にしてみてください。

手首の使い方

次に、手首の使い方ですが『基本は自然に動かす』ようにします。回転をかけようと無理に手首を使いすぎてしまうことでボールはコントロールを失い、手首への負担も大きくなるのです。

手首はあくまでも回転させるための補助で、回転の主軸は中指と薬指を抜くとき加える力がメインです。手首の動きは力みすぎず自然に動く程度にとどめて投げましょう。

足の動かし方

助走の歩数やタイミングは人それぞれしっくりくる歩数があります。代表的な歩数は『4歩助走』と『5歩助走』です。4歩助走は正確なコントロールがしやすく、5歩助走はボールの勢いと回転により力を向けられると言われています。

右投げの人は、4歩助走のときは右足から、5歩助走のときは左足から行います。右投げの人は必ずリリースのとき『左足』を軸にして投げましょう。助走の距離が増えれば、それだけ勢いが増しますが、コントロールが難しくなるので初心者には4歩助走がおすすめです。

ローダウン投法はこんな投げ方

難易度がとても高いですが、より回転数を上げてフックボールを投げやすいことで注目されているのが『ローダウン投法』です。リリースするときのポーズがフリスビーを投げるときのポーズに似ていることからローダウン投法の名前が付いたと言われています。

華麗でカッコ良い

ローダウン投法は、特にアメリカでは主流の投げ方で『他の投げ方よりも回転とスピードに優れた』投げ方です。一見して、あまり投げ方の見た目は変わらないように見えますが、フリスビーを投げるような手の動きが特徴的なフォームなので習得の難易度は高めといわれています。

習得できれば回転もスピードもあがるので、大ぶりで派手なフォームから気持ち良いストライクが出せるので綺麗でカッコ良いフォームと言えます。伸び悩んでいる人は、スコアを伸ばすきっかけにもピッタリなのでチャレンジしてみましょう。

高速に回転をかけるコツは、力の入れ方

高速に回転をかけて投げるためにも力の入れ方がローダウン投法では重要なポイントです。球をリリースするときまで、余計な力は入れないようにしましょう。

回転数を上げるためにもボールの表面をより長くなでるような投げ方を意識し、リリースしたボールは前へ、そして下へと流れるようなイメージがポイントです。

肘、手首の動き

フックボールの投げ方では、肘や手首は曲げないのが鉄則ですが『ローダウンはリリースの前まで肘や手首を折り曲げてボールを抱え込む』のが一般的です。ボールが体の真横に来た瞬間に肘を伸ばして、手首を外側に折ります。

手首を外側に折れば、親指が真下に向くので強制的に親指を抜いてボールを下にこぼすような感覚でリリースします。フリスビーを投げるときを意識して手首を動かし、親指が抜けたら中指と薬指を抜いて前へ押していきましょう。

最後に、手首を返した反動でスナップを利かせてハンドスピードをあげるのがポイントです。

絶妙な角度でストライクを狙う

ストライクを出すためにもカーブやフックといった曲がるボールは重要です。絶妙な角度でポケットを狙い撃ちできれば、ストライクも徐々に増えていくのでスコアも伸びてくるでしょう。

無理に投げようとしないで、手首の怪我に十分注意しながら試してみてはいかがでしょうか。

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