ウイスキーのお湯割りの正しい作り方。おすすめのおつまみも紹介

2018.07.31

ウイスキー本来の香りを楽しむなら、お湯割りがおすすめです。冬の寒い日やアウトドアでの一杯、夜ほっと一息つきたいときの一杯に、お湯割りを選ぶのもよいでしょう。お湯割りの正しい作り方や、相性のよいおつまみも紹介します。

ウイスキーのお湯割りは邪道ではない

ウイスキーはロックかストレートが有名ですが、実はウイスキーのお湯割りも、昔から親しまれている飲み方です。

ウイスキーの本場であるスコットランドや、敷居の高そうなバーでも注文できる定番の飲み方です。

お湯割りにすることで香りが立つ

ウイスキーをお湯で割ることの最大の魅力は、『芳醇な香りが楽しめること』です。ウイスキーは樽で長期間熟成されるため、そのフレーバーはとても複雑です。森林浴をするのと同じ効果があるとも言われています。

ロックやストレートではわからなかった奥深い香りは、『適温』のお湯で割ることによって引き出されます。

また、ウイスキーのお湯割りはみんなでワイワイ、早いピッチでグイグイ飲むお酒ではありません。

少人数もしくは自分だけの時間に大人がゆったりと楽しめる、香り立つウイスキーの魅力をお湯割りで堪能しましょう。

お湯割りに適したお湯の温度は80度

お湯割りと言っても、お湯なら何でもよいというわけではありません。お湯割りに適したお湯の温度は『80度』と言われています。

この80度という温度は、ウイスキーの香りを引き出して、味もまろやかにしてくれる最適の温度です。

それよりも熱い、沸騰した状態のお湯では、ウイスキーのアルコールが気化してしまい、せっかくの魅力的な香りが抜けてしまいます。

逆に、ぬる過ぎるお湯ではウイスキーの香りを十分に引き出せず、お湯割りの真骨頂を味わえずに終わってしまうのです。

お湯割りを作る正しい手順

ウイスキーのお湯割りに最適な温度のお湯を用意できたら、正しい手順で作ってみましょう。難しいことはありませんが、ちょっとしたひと手間で、最高のお湯割りが楽しめます。

お湯が先は間違い

お湯割りを作るときに悩むのが、『お湯が先か?お酒が先か?』という問題です。これはどちらにも支持派がいて明確に決まっているわけではないようです。

たしかに焼酎などを割るときにはお湯を先に入れますが、ウイスキーの場合は『お酒が先』にするのがおすすめです。

これは、ウイスキーは度数が高いため、お酒を先に入れて自分の好みや体調に合わせた『濃度』かどうかを見ながら割っていくのが基本形だからです。

グラスをあらかじめ温める

ウイスキーのお湯割りは、まろやかな色味を楽しむためにも、透明感のあるグラスで楽しむ人が多いようです。

そして、香りを引き出し美味しさを楽しむためには、適温のお湯の状態をキープすることが大切です。

お湯割りを作る前には、あらかじめグラスを温めておきましょう。そうすることで、あとから入れるお湯が温度差で冷めることなく、お湯割りを完成させることができます。

ウイスキーを入れ、倍から3倍のお湯で割る

ウイスキーをグラスの1/3から1/4ほど注ぎます。その後、2~3倍のお湯で割りますが、ヤカンからいきなりグラスに注ぐのではなく、一度ティーポットなどに移しておいたお湯を『ゆっくりと優しく注ぐ』ようにしましょう。

また、割るお湯の量はあくまでも目安です。ウイスキーはアルコール度数が高いお酒ですが、お湯などで割ることによって、自分好みの度数に変えられるのも楽しみの1つです。

ウイスキーのお湯割りのおすすめアレンジ

ウイスキーのお湯割りには『ちょい足し』することで、さらにその味の世界を広げてくれる食材があります。

はちみつを入れてリラックス効果アップ

香り高さや、琥珀色の見た目が美しいウイスキーを、飲みなれていない人でも楽しめるのが『はちみつ』を加えたものです。

『はちみつには二日酔いになりにくい』という効果があると言われています。アルコールの代謝を助ける果糖やカリウムが含まれていることが理由です。

お湯割りを作ったあとに、はちみつを『好みの量加える』だけで、心も体もホッとするまろやかな味に変化します。

角砂糖をお湯で溶かしレモンを入れる

『ホット・ウイスキー・トディ』と呼ばれるスコットランド生まれの飲み方です。

普段はもちろん、風邪などで体調を崩したときなどにも多く飲まれています。NHKの朝ドラ『マッサン』の中でも、スコットランド版の卵酒的な位置づけで登場しました。

角砂糖とレモン一片を用意しましょう。角砂糖をグラスに入れて、少量のお湯で溶かしてからウイスキーを加えます。

次に、お湯を入れてレモンを添えます。レモンの持つ香りで癒されるのはもちろん疲労回復効果も期待できる体に優しい組み合わせです。

バターを入れてコクをプラス

ウイスキーのお湯割りに角砂糖サイズ(約5g)にカットしたバターを浮かべて、スプーンでくるくる回してから飲みます。

完全に溶けていない、バターが浮いている状態からチビチビと楽しみますが、ホットカクテルに相性のよいバターとウイスキーの組み合わせは、なんとも幸せな香りが広がります。

味にはコクがプラスされ、その魅力にすっかりハマる人も多いことでしょう。こっくりとした飲みごたえは冷めにくく、ゆったりと楽しむことができます。

バターといえばラム酒との組み合わせもよく飲まれていますが、ウイスキーとバターのハーモニーもまた格別なものです。

ウイスキーのお湯割りと相性抜群な割材

ウイスキーのお湯割りの世界は、まだまだ続きます。お湯だけでなく、ほかの温かい飲み物を使って割るのです。すると違う名前のドリンクに変わるところにも注目です。違った美味しさを楽しみましょう。

ホットコーヒー

ウイスキーをホットコーヒーで割ることによってできる『アイリッシュ・コーヒー』は、1950年代にアイルランドのシャノン空港のバーテンダーが考案し、空港の利用者に好評を博したのが始まりです。

  • ホットコーヒー:180ml
  • ウイスキー:30ml
  • 生クリーム:適量
  • 砂糖:適量をコーヒーかホイップクリームに入れる(ブラウンシュガーなど)

これらを組み合わせて出来上がりです。

ウイスキーはアイルランド産のアイリッシュウイスキーを使い、最後に浮かべるホイップクリームは、硬すぎないドロッとした状態のものを使うのがベストだといわれています。

コーヒ―とウイスキーの組み合わせは人気が高く、このほかにも様々な種類があります。気になる人はぜひ色々なレシピを試し、お気に入りの味を探してみてください。

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ホットミルク

ウイスキーとホットミルクの組み合わせは『ホットウイスキーカウ』もしくは『ホットカウボーイ』という名の飲み物に変身します。

まるでミルクティーのような味わいに、ほっこりと癒されるでしょう。

  • 牛乳(温かいもの):150ml
  • ウイスキー:30ml
  • 砂糖:適量

ウイスキーを入れたグラスに温めた牛乳をゆっくりと注ぎます。砂糖はお好みで加えますが、ナツメグやクローブ、シナモンなどのスパイスとの相性も抜群です。

ウイスキーはちょっと苦手だけど、飲んでみたいという人におすすめです。

温かい紅茶

紅茶もウイスキーとの相性のよい飲みものです。組み合わせることにより、『ホットウイスキーティー』になります。

アマレットなどが加わると『アイリッシュ・アフタヌーン』というカクテルにもなるのです。

  • 紅茶(温かいもの):180ml
  • ウイスキー:30ml

イギリス人以上に紅茶好きなのではないかと言われるアイルランド人は、日常的に紅茶を愛飲しています。

お湯割りの感覚でウイスキーの割材として紅茶が選ばれるのは、ごくごく自然のことのようです。

眠る前のナイトキャップ代わりにもなる、リラックスできる飲み物です。紅茶にウイスキーを垂らすだけでもワンランク上の味になるので不思議です。

ウイスキーに合うおつまみ3選

ウイスキーはアルコール度数が高く、お湯割りにすることによって香りを楽しむことができるお酒です。しかし、アルコール度数が高いだけに、すきっ腹に飲むのはおすすめできません。ここではウイスキーに合うおつまみを紹介します。

ドライフルーツ

ドライフルーツは、柑橘系からベリー系まで幅広い種類があります。その中でも、ウイスキーと相性のよいドライフルーツは、レモンピールや、アプリコット、クランベリーなど『甘いだけでなく、ちょっと酸味を感じられるもの』がおすすめです。

これらのドライフルーツをチョコレートでコーティングしたものも、ウイスキーの味と相性がよいといわれています。

ナッツ

おつまみの定番とも言われるナッツ類ですが、ウイスキーと合わせる場合は、ある程度『味に主張のあるナッツ類を選ぶ』ことをおすすめします。

お湯割りにしたウイスキーの香りは、ナッツ類の味に勝ってしまうため、無塩ナッツでは無味のように感じられてしまうからです。

ある程度『塩気』の多いナッツを選ぶか、逆に黒糖クルミやココアでコーティングされたピーナッツなど『甘みのある』ナッツとの相性もよいのです。

チョコレート

バーでの定番おつまみチョコレートは、ウイスキーとの相性は特によいことで知られています。

ウイスキーをお湯割りにすることによって、体も口内も温まります。冷たいウイスキーとともにチョコレートを食べたときと違い、スーッと口どけがよくなるため、そのマリアージュを存分に楽しむことができます。

チョコレートの味を楽しみたいときはお湯割りには甘味を加えず、ウイスキーとチョコレートだけを組み合わせるのがおすすめです。また、シナモンスティックなどをステアしてスパイシーな香りを添えるとさらにチョコやウイスキーの風味が変化します。

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ウイスキーのお湯割りで大人のひと時を

ウイスキーのお湯割りは、体の芯から温めて極上のくつろぎを与えてくれる嬉しいお酒です。ウイスキーが1本あればお湯割りはもちろん、さまざまな飲み方を長期間楽しめます。

一日の締めくくりに飲むお酒をウイスキーのお湯割りに変えて、ちょっとゆっくり飲みませんか?きっと心も体も解きほぐれる、上質な大人のひと時を過ごせることでしょう。

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