ホラー漫画界の巨匠たちが描く名作漫画。トラウマ必至の傑作を紹介

2019.03.13

面白いホラー漫画を探している、ホラー漫画の代表的な作家を知りたいという方のために、ホラー漫画の巨匠から今注目の作家までをジャンル別にまとめました。新たなホラー漫画と出会い、恐怖を感じたい方には必見の傑作選を一挙にご紹介します。

ホラー好きなら知っている有名漫画家

ホラー漫画ファンを名乗るなら、絶対に抑えておきたい漫画家を3名紹介します。

ホラー漫画界の第一人者。楳図かずお

1955年から活動している超ベテランの漫画家です。一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?

代表作であり、第20回小学館漫画賞を受賞した『漂流教室』は押しも押されもせぬホラー漫画の金字塔です。ホラー漫画の第一人者といわれていますが、他にも『まことちゃん』『わたしは真悟』『14歳』といった代表作を残しており、作風はSF・ギャグ・時代劇など多種多様。

漫画家になるきっかけは、小学5年生の頃に手塚治虫先生の『新宝島』を読んだからとのことです。当初は手塚治虫先生の絵を模倣していましたが、プロを意識しはじめた中学生時代に模倣をストップ。

長らく第一線で活動していましたが、『14歳』を完結させた1995年以降は腱鞘炎の悪化などにより休筆しています。

休筆以降は現在まで、テレビや雑誌などで精力的にタレント活動を行っており、2014年にはマザーという映画の監督を務めたこともあります。

ホラー漫画界の重鎮。日野日出志

1946年、旧満州チチハル生まれの日本の漫画家です。代表作は『地獄変』や『地獄の子守唄』など。

心霊的なものよりもむしろ、奇怪な世界観とグロテスクな描写で生々しい恐怖を描く、ホラー漫画家の中でも独特な作風の持ち主です。奇形を作品のテーマにすることも多く、ホラーに耐性がある方でもトラウマになるかもしれません。

作品をチェックする時は、心構えをしてから検索してみましょう。

先ほど紹介した楳図かずお先生がホラー漫画界の表の覇者としたら、日野日出志先生は裏世界の覇者ともいえる立ち位置です。

子どもの頃は意外にもナンセンスギャグマンガで人気を博した杉浦茂先生にあこがれており、ギャグ漫画家を志していたのですが、赤塚不二夫作品を見てこれは勝てないと挫折。

デビュー当初は低迷していたのですが、レイ・ブラッドベリの短編集『刺青の男』を読んだことで感銘を受け、現在のような作風になりました。

ちなみに過去に国民的アニメ『ドラえもん』のパロディ漫画として『銅羅衛門』を描いたことがありますが、こちらも子どもには間違いなく見せられない内容となっています。

現在では絶版でプレミアがついているため、古本屋で見かけたらぜひ手に取ってみてください。

ホラー漫画界のプリンス。伊藤潤二

岐阜県生まれの日本の漫画家です。代表作は『富江』シリーズや『うずまき』、『首吊り気球』、『ミミの怪談』などです。

グロテスクなホラー漫画をメインで執筆していますが、コメディが好きなため、怖いけど笑える要素もあるという独特の作風となっています。また、発想が非常にぶっ飛んでおり、常識知らずの展開で読者を楽しませています。

そんな伊藤潤二先生の作風に影響を受けた漫画家は多く、あの『HUNTER×HUNTER』の作者である冨樫義博先生も伊藤潤二先生のことをリスペクトしていると公言しています。

伊藤潤二先生はデビュー当初、漫画家と歯科技工士という二足のわらじで生計を立てていましたが、1990年に歯科技工士を辞め、漫画家としての活動に専念します。

また漫画家活動以外にも、自身の作品を映画化するためのプロジェクト『古潤茶』を企画し、実写映画『富夫』の脚本・監督を務めたこともあり、漫画家としての活動にとどまらず幅広い領域で活躍している作家です。

三大小中学生向け少女漫画雑誌の漫画家

女の子向けの漫画というと恋愛ものを思い浮かべますが、意外にも傑作ともいうべきホラー漫画が多数存在します。

なかよしの注目したいホラー漫画家

有名な少女漫画雑誌「なかよし」ですが、実はホラー漫画も過去に掲載しています。ここでは「なかよし」の有名ホラー漫画家を紹介します。

松本洋子

長崎県出身の漫画家です。1975年に『キスはおあずけ』でデビュー。代表作である『闇は集う』は、さまよえる魂を誘うホラーファンタジーです。

『闇は集う』は5年間掲載されていたのですが、その作品の中では登場人物がかわいがっている動物が惨殺されたり、自殺する登場人物がいたりと、少女雑誌に連載されたとは思えないダークな面が色濃く描かれています。

ちゃおの注目したいホラー漫画家

少女漫画雑誌の有名どころ「ちゃお」ですが、こちらもホラー漫画を多数掲載したことがあり、なんとホラー作品のみを扱う「ちゃおホラーコミックス」というものも存在します。

ここでは「ちゃお」の有名ホラー漫画家を紹介します。

牧原若菜

小学館の少女向け漫画雑誌「ちゃお」や「ちゃおデラックス」で活動している大分県出身の漫画家です。

代表作は『戦慄!フラワーマーケット』『戦慄!おおぐち女』など。

作風はホラー系で、女性作家でありながら虫や鳥・魚といった生物の生々しい気持ち悪さの表現が巧みです。少女漫画と思ってページをめくると、度肝を抜かれるかもしれませんよ?

りぼんの注目したいホラー漫画家

「りぼん」に多数のホラー漫画を掲載してきた、有名なホラー漫画家の紹介となります。

楠桂

愛知県出身の漫画家です。代表作は『八神くんの家庭の事情』『鬼切丸』など。

デビュー当初は「りぼん」で作品を掲載していました。りぼんといえば線が細い典型的な少女漫画というイメージがありますよね。

しかし楠桂先生の作品は和風ホラーアクションで、異彩を放っていました。

また、りぼん以外にも少年サンデーなど別雑誌でも連載し、描いた作品もホラー以外にもラブコメなどがあり、幅広い作風で知られています。

有名漫画雑誌サスペンス&ホラーの漫画家

純粋な少年少女たちに数多くのトラウマを植え付けたといわれる、伝説的ホラー漫画雑誌「サスペンス&ホラー」。こちらの雑誌に連載されていた作家の中で、特に有名な方をピックアップして紹介します。

犬木加奈子

北海道出身のホラー漫画家です。1987年に講談社「少女フレンド」増刊に掲載された『おるすばん』でデビュー。代表作には『不気田くん』『不思議のたたりちゃん』などがあります。

極端に大きく描かれた登場人物の目など、一度見たら忘れられない強烈な絵柄もさることながら、読者の想像を超えるずば抜けた発想も魅力のひとつ。子供の頃に読んでトラウマとなっている方も多いのではないでしょうか。

いま注目のホラー漫画家

ここまでは懐かしのホラー漫画を執筆した作家を紹介してきましたが、新しいホラー漫画にも触れておきたい方のために、いま注目のホラー漫画家を2名紹介します。

押切蓮介

東京都世田谷区出身。漫画家でありミュージシャンと多才な作家です。

代表作は『ハイスコアガール』や『でろでろ』、『ゆうやみ特攻隊』など。

作風は恐ろしげなのにコミカルなホラーギャグという独特なものです。ホラー以外にも、ファンタジー漫画や格闘漫画、風刺漫画などさまざまなジャンルの作品を発表しています。

中山昌亮

北海道旭川市出身で、現在も活動中の漫画家です。

代表作は『後遺症ラジオ』や『不安の種』など。作風はホラーがほぼ専門で、小難しい設定やストーリーによるサスペンスホラーではなく、シンプルかつダイレクトな恐怖を読者に与えるスタイルです。

ホラー漫画好きの方なら代表作は必見の漫画家です。

ホラー漫画の巨匠の作品にハズレなし

今回紹介したのは、比較的名が知られたホラー漫画を書いている漫画家ばかりです。紹介した中で、知らない漫画家さんやチェックしてなかった作品があれば、ぜひお手にとってみてください。

また既に読んでいるものでも、子どもの頃と大人の頃では感性が大きく異なりますので、久しぶりに読み返すのもまた一興です。

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