ビールには実に様々な種類があります。人によっては好みのビールがあり、ビールメーカーも好みに合わせてビールを作っています。新しいビールが開発されていく中で、自分に合ったビールはどのように探していけばいいのでしょうか?そこでここでは美味しいビールの選び方と、それぞれおすすめするビールの特徴について説明していきます。
ビールメーカーごとの味の違いはどこからくる?
さて、ビールのメーカーごとの違いを知る前に、ビールを左右する味わいについておさらいしましょう。
麦芽とホップの違いでビールをチョイス
ビールの選び方として大事になってくるのが、「麦芽」と「ホップ」です。この2つが味を左右すると言っても過言ではありません。それぞれのビールにおいての役割は以下の通りです。
麦芽はコクを左右する
ビールには2/3以上の麦芽が入っています。麦芽の量が多ければ多いほど強いコクを感じることができます。逆に麦芽の量が減れば減るほどコクがなくなる分、すっきりとした味わいを感じれます。
ホップは香りを左右する
次にホップの役割ですが、苦みや香りをつける大事な役割をもっています。ホップには「ファインアロマ」「アロマ」「ビター」の3種類の項目に分けることができます。
- ファインアロマ・・・香りが穏やかになり苦みの少ない上品なビールを作るのに最適
- アロマ・・・香りが強いタイプで、香りを注目させるビールに最適
- ビター・・・苦みを重視したビールに最適
この「麦芽」と「ホップ」を知ったうえで、好みの味に合わせてビールを選ぶとよいでしょう。
日本5大ビールメーカーシェアランキング
ビールの選び方が分かったところで、日本で選ばれているビールとはいったいどのビールになってくるのでしょうか。そこで日本が誇る、5大ビールメーカーシェアランキングを発表していきます。
これから自分好みのビールを探そうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
5位 沖縄のオリオンビール
5位は意外にも沖縄のオリオンビールがランクイン。まだ歴史が新しい「オリオンビール」は、沖縄の社会経済復興のために昭和32年に作られました。特徴としては、麦芽とホップの香りや風味が抑えられており、南国のビールらしいすっきりとした味わいが印象的です。
軽い感じの口当たりを楽しみながら、暑い夏などに一気に飲み干したいビールですね。なお、沖縄・奄美群島以外の地域ではアサヒビールが販売権を有しているため、「アサヒオリオンドラフト」という名前で販売されています。
- 商品名:オリオンビール 350ml×12缶
- 価格:3,025円
- Amazon:商品ページ
4位 ヱビスと黒ラベルでお馴染み、サッポロビール
七福神の戎(えびす)様のパッケージが特徴的な『ヱビスビール』や、『サッポロ黒ラベル』といった商品を展開するサッポロビールが4位にランクイン。
特に『ヱビスビール』は、上質なコクときめ細やかな泡、そしてそこはかとない爽やかさを感じることができるビール本来の味わいで、ビール好きにとって感動すら与えてくれます。コアなファンも非常に多いビールメーカーです。
- 商品名:ヱビスビール 350ml×24缶
- 価格:5,418円
- Amazon:商品ページ
3位 プレモルで有名なサントリービール
3位には『ザ・プレミアム・モルツ』でおなじみのサントリービールがランクイン。
「麦」「仕込み」「ホップ」へのこだわりが強く、きめ細やかな泡ととにかくすっきりした後味が若者や女性にも人気の銘柄。麦のうまみをそのまま感じたいと考えている人におすすめです。
- 商品名:サントリー ザ・プレミアム・モルツ 350ml×24本
- 価格:5,160円
- Amazon:商品ページ
2位 一番搾りのキリンビール
2位には『一番搾り』や『クラシックラガー』などの人気銘柄を多数展開するキリンビールがランクイン。日本のみならず世界的にも評価が高いメーカーとなっています。
ホップの主張がとにかく強く、同時にキレのあるのどごしを感じることができます。さらにはホップから感じることができる苦みを感じさせつつも、軽やかな味わいもビール愛好家に好かれる理由の一つとなっています。
- 商品名:キリン 一番搾り 350ml×24本
- 価格:4,735円
- Amazon:商品ページ
1位 スーパードライのアサヒビール
堂々の1位は、日本で一番売れているビール『スーパードライ』を展開するアサヒビール。ビールを飲むにあたって大切になってくる「のどごし」「キレ」「爽快感」の三大要素をバランスよく持ち合わせており、口の中に残る酸味が今も昔もビールファンの心をつかんで離しません。
まさにビールの王道を体感させてくれるビールといえるでしょう。
- 商品名:アサヒ スーパードライ 350ml×6本
- 価格:1,281円
- Amazon:商品ページ
海外で人気のビールメーカーは?
日本のビールメーカーは見てきたとおりですが、では海外で人気のビールはどんなラインナップなのでしょうか?
順番に海外で人気となっているビールメーカーの特徴を見ていきましょう。
中国の『青島ビール』
「青島ビール」は「チンタオビール」と読みます。中国ビールの代名詞的存在で、日本でも親しみのある人は多いかもしれません。日本のビールと比べると味が薄いと感じるのが中国ビールの特徴ですが、青島ビールはその中でも比較的味が濃く作られているという点も、日本人にとって受け入れられやすいポイントかもしれません。
アメリカ『バドワイザー』
世界80か国以上に愛されている、アメリカを代表するビールとなります。心地よいのどごしを感じながらも、フルーツのような甘い香りを感じることができます。
アルコールもそこまで強くないので、軽い飲み口でぐいぐい飲めてしまうという特徴を持っているので、飲みすぎには注意が必要です。
メキシコ『コロナ・エキストラ』
日本の輸入ビールブランドの中で、一番のシェアを誇っているビールメーカーとなります。
苦みは弱く、かなりスッキリ目の味わいでアメリカビールを彷彿とさせますが、ライムを絞る伝統的な飲み方で楽しむとよりきりっとした味わいになります。メキシコ料理など濃い目の料理を食べる際にはぜひおすすめしたいビールとなっています。
ビール大国・ドイツの『ヴァルシュタイナー』
ドイツの代表的なビールメーカーになります。原料はドイツの法律の中にある『ビール純水令』に従って、厳選された素材の「水」「ホップ」「麦芽」「酵母」を使用しています。
爽やかな味わいと麦らしい甘みを感じることができ、苦みは抑えめ。ソーセージなどドイツ料理や脂っこい料理には抜群の愛称で、日本人にも好まれやすい味のビールとなっています。
世界シェアNo.1!中国の『雪花ビール』
中国で最も生産量が多いビールになります。日本のビールに慣れた日本人にとっては味が薄めに感じてしまうこともありますが、切れ味と爽やかな飲み口は中国ビールらしくがぶがぶ飲めてしまいます。
苦みが少しあり香りも少なめで、アルコール度数は低めに作られているという特徴を持っています。お酒に強くない人にはおすすめのビールとなります。
ちなみにこちらの雪花ビールは、人口の多い中国市場のうち23%ものシェアを誇っていることから、「世界一売れているビール」とされています。日本人にとってはなじみのないビールが世界1位といわれると意外に感じる方も多いのでは?
いろいろなメーカーのビールを飲んでみよう
それぞれのビールメーカーの特徴がわかると、新商品が出たときも自分の好みの味かどうか予想しやすいかもしれませんね。いろいろなメーカーのビールを飲んであなたもビール通に!