ボウリング好きな人のなかには、高得点のスコアを出せるようになりプロを目指したいと考えている人もいるのではないでしょうか?プロになるためにはテストを受ける必要があり、その受験には資格が必要です。気になるプロテストの内容などについて紹介します。
ボウリングのプロとは
ボウリングが大好きで、練習を続けてきた人のなかには『プロ』を目指したいと考えている人も多いのではないでしょうか。ボウリングのプロは『プロボウラー』と呼ばれており、『プロテストに合格』する必要があります。
プロを目指すならば、プロについてよく理解しておかなければなりません。ボウリングのプロは、いったいどのような仕事をして、収入はどれくらいなのでしょうか?
ここでは、ボウリングのプロについて解説します。
インストラクターになる
プロの多くは、ボウリング場などさまざまなアミューズメント施設でボウリングの『インストラクター』として働いています。
ボウリングのインストラクターというのはボウリングのテクニックを人に教える人のことです。インストラクターになるためには、日本ボウリング協会に公認されている証明・資格を受けなくてはなりません。
単に友人などに教えることは誰でもできますが、業務として教えるためにはインストラクターの資格が必要になります。
インストラクター制度の階級
インストラクターには『階級』があり、プロテストに合格していなくても上級者ならば資格を取得できる階級から、プロテストに合格した人でなくては取得が難しい階級まであります。インストラクター制度の階級は下記のとおりです。
- 認定2級
- 認定1級
- C級
- B級
- A級
- プロ
最も難易度が低いのが『認定2級』で、『プロ』が最も難易度が高い階級です。1級以上に上がるためには男子は185点以上、女子は175点以上のスコアが必要なので、かなりの上級者と言えるでしょう。
また、『C級以上』の資格はプロテストに合格していないと取得できません。
スポンサーがつくことも
大会で優勝するなどして知名度が上がり、『スポンサー』がつくこともあります。スポンサーがつけば、ボールや服にスポンサーのマークを貼ってプレイできます。
それにより、スポンサー料として毎月もしくは年度ごとに一定額の収入がスポンサーがついている限り獲得できるので、プロボウラーたちにとってはとても重要です。
より多くのスポンサーを獲得することで、安定した収入を得られるのです。
大会の賞金はどれくらい?
プロテストに合格すると、プロだけが参加できる大会への出場権を得られます。そこで優勝すれば『数百万円』もの賞金を得られることもあるのです。
大会の賞金は、大会ごとに異なりますが、2019年2月に行われた『KUWATA CUP 2019』のプロボウラー部門では男子・女子ともに優勝賞金は200万円、2位は75万円、3位は50万円でした。
プロボウラーの年収は?
気になるプロボウラーの年収はどれくらいなのでしょうか?
男子プロボウラーの2018年賞金金額トップは、 和田 秀和選手の「574万1100円」でした。トッププロともなればこのほかにもスポンサー収入やグッズなどの副収入もあるはずなので、少なく見積もっても1千万円からそれ以上はあるでしょう。
とはいえプロボウラーの平均年収は400万円程度といわれており、成功を収めた一握りの選手だけが手にできる年収といえるでしょう。やはり勝負の世界だけあって、厳しい環境といえそうです。
どんなプロがいるのか
若い世代~年配まで幅広い世代のプロが日本プロボウリング協会に所属しています。なかには、何十年もプロを続けている『レジェンド的』な選手や、『美女ボウラー』と呼ばれる女性ボウラーなどもおり、多くのボウラーたちに人気です。
ここでは、たくさんいるプロのなかでもレジェンド的存在のプロボウラーと、テレビなどでも活躍する美女プロボウラーを紹介します。
プロを50年以上続けるレジェント的ボウラー
ボウリング業界でもレジェンド的ボウラーとして活躍し続ける『矢島純一氏』は、1945年生まれの73歳の現役プロボウラーです。『ビッグジュン』という愛称でも親しまれています。
1967年の日本プロボウリング協会(JPBA)設立と同時に、第1期創設メンバー19名の1人となりました。アメリカで行われたシニアの国際大会では、優勝して日本人初の快挙を成し遂げています。
美女ボウラーも
ボウリングのプロは、圧倒的に男性が多いですが、女性のプロも所属しています。Pretty・Performance・Passion・Power・Perfectの5つのPを原点にした『P LEAGUE』は、女子プロボウラーたちの真剣勝負を楽しめるTV番組です。
P LEAGUEでは、実力はもちろん、美しい外見の『美女ボウラー』たちが活躍しています。
ボウリングのプロになるには
ボウリングの『プロになる』には、何から始めればよいのかわからない人もいます。もちろんプロになるためには、プロテストに合格しなければなりません。
プロテストに合格するためには、テストの内容も把握しておくことが必要です。また、プロボウラーには向き・不向きの人がいます。
ここでは、プロになるために大切な2点を紹介します。
プロボウラーに向いている人の特徴
プロに向いている人には、いくつかの『特徴』があります。まずは、自分がプロボウラーに向いているかを改めて考えてみましょう。
基本的にベースとなる『体力のある人が有利』です。
また、特に運動歴が無くても身近なスポーツなどで体を動かすことを続けている人は、筋力や考え方が身に付いているのではないでしょうか。
ほかにも、プロは強い精神面が求められるので、『しっかりと自分の考えを整理できる人』も向いているようです。
プロテストの内容
プロになるには、プロテストを受けて合格しなければなりません。自分のボウリングのレベルがどのくらいなのか?また、大好きなボウリングに携わりながらたくさんの人たちにボウリングを広める仕事をしたい人など、目的は人それぞれ異なります。
毎年開催されるプロテストでは、約1ヶ月の間に第1~3次までのテストが行われます。テストの内訳は、『実技テスト』が2回と『筆記試験及び面接と身体検査』です。
第1回目の実技テストで合格点を出すと、第2回の実技テストに進め、さらに第2回も合格点を出せば最終試験の筆記・面接・身体検査に進めるのです。
すべてのテストに合格すれば、プロ資格が取得できます。
プロテストを受けられる人
プロテストは、誰でも受けられるわけではありません。受験するためには、いくつかン『条件をクリア』する必要があります。
ここでは、プロテストを受けられる人の条件を紹介します。
年齢条件はある?
プロテストは、男子・女子ともにテストが開催される年に、すでに『中学校を卒業』している、もしくは『卒業見込み』の人が受けられます。
なお、学歴・職業・国籍などは不問です。
プロになるのに必要なスコアのアベレージ
年齢制限をクリアしても、プロになる為に必要なスコアのアベレージを有していない人は残念ながら受験資格がありません。
日本ボウリング協会に5年以上在籍しているプロボウラー2名の推薦が必要ですが、この推薦の条件がスコアのアベレージなのです。
ボウリング場や各種アマチュア団体などの公認アベレージで、前年度に30ゲーム以上で『男子は190アベレージ以上』を有していれば受験資格がもらえます。
プロチャレンジとは
ボウリング場では、『プロチャレンジ』というイベントが開催されている場所も多くあります。プロチャレンジマッチは、チャレンジマッチとも呼ばれており、日本全国で開催されているイベントです。
ここでは、プロチャレンジについてよく知らない人のために、内容や特徴についてわかりやすく紹介します。
プロボウラーと戦えるチャンス
『プロチャレンジ』は、アマチュア(素人)がプロボウラーと戦えるイベントです。イベントには、参加費が必要となります。参加費は、プロチャレンジごとによっても異なりますが一般であれば2000~3000円が目安です。
また、開催されるボウリング場の会員である場合には、一般の参加料金よりも多少安く設定されていることもあります。
プロチャレンジでは、ボウリング場に所属しているPリーガーや大会で入賞するようなプロなどと3~4ゲーム対戦しますが、複数のレーンに分かれて対戦するため、同じレーンにプロボウラーがいればラッキーです。
また、ゲームでは通常『ハンディキャップ』が設けられているので、初めてチャレンジに参加する人でも安心して楽しめます。
アドバイスが受けられることも
プロチャレンジを開催するボウリング場によっては、プロチャレンジ中にゲームごとに『プロが投球レーンを移動』するケースもあります。
このような場合、プロボウラーは、参加者とのコミュケーションを取りながら、それぞれのプレイヤーに対して『アドバイス』をすることあるので、普段は受けられないプロからのアドバイスを受けたい人はぜひ参加してみましょう。
公認トーナメントはアマチュアも参加可能?
ボウリングの『公認トーナメント』は、プロだけでなくアマチュアも参加できるのでしょうか?ここでは、公認トーナメントについて解説します。
プロ部門、アマチュア部門が存在
公式トーナメントには、男子部門・女子部門以外にも『プロ部門』と『アマチュア部門』が存在しています
プロ部門は、もちろんプロボウラーのみが参加できるトーナメントですが、アマチュア部門は年齢制限も特に定められていないため、より多くのアマチュアボウラーたちが参加できます。
公式トーナメントでは、アマチュアボウラーたちも賞金を狙えることもあり、人気のトーナメントです。
公認トーナメントの参加方法
公式トーナメントに参加するためには、開催する各団体の登録会員になる必要な場合もあります。しかし、非会員でも200円程度支払って一時会員になることで参加できるので心配はいりません、
公式トーナメントの参加方法は下記のとおりです。
- 参加したい公式トーナメントを見つける
- 会場で参加申し込みをする
- 参加料金を支払う
公式トーナメントの日程などについては、日本ボウリング協会の公式HPにて確認できます。また、紹介した参加資格や参加方法についても、トーナメントによっても異なる場合もあるので、事前に確認をしておきましょう。
目標づくりは上達のカギ
プロになるために必要なことをしっかりと理解することで、プロがより身近な目標になるはずです。
また、プロという目標を持って練習をすることで、普段の練習がより有意義なものに変わり、ボウリングの上達へとつながるでしょう。