2019ラグビーW杯の予習。ラグビーの基本ルールを覚えて観戦に役立てよう!

2019.03.12

「ラグビーのルールって難しそう」と感じる人も多いようです。基本的なルールを覚えれば誰でも楽しく観戦できます。詳しいルールをまとめながら、初心者でもわかるラグビーの楽しみ方を紹介していきます。これから始まるワールドカップを楽しみましょう。

ラグビーは紳士のスポーツ

2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに伴い、日本でのラグビーの認知度が以前に比べて高まっています。

世界中に多くのファンがいるラグビーは、その激しいイメージとは裏腹に、紳士のスポーツとして親しまれています。ラグビーが紳士のスポーツと言われる理由は、どのような点にあるのでしょうか?

まずは、紳士のスポーツと言われる理由についてみていきましょう。

One for All, All for One

ラグビーの基本精神に『One for All, All for One』という考え方があります。これは、『1人は全員のため、全員は1人のため』というに意味です。

チーム全員のために自分を犠牲にする自己犠牲の精神で、選手一人一人は相手チームに向かい合い、チームはそんな1人の選手を助けるために一丸となります。

一つのボールをチーム全員でゴールへつなぐ姿は、まさにOne for All, All for Oneの精神を表していると言えます。

ノーサイドの精神

『ノーサイド』とは、ラグビーでの試合終了の合図のことを言います。激闘を繰り広げた両チームの選手に垣根(サイド)がなくなり、全員が同じラガーマンとしての健闘を讃えあいます。

ノーサイドの精神とは、お互いのフェアプレーを讃えながら、勝敗に関係なく相手選手をリスペクトするという精神です。

このように、ただ争うわけではなく、自分のチームそして相手チームを思い合う姿勢と、勝利に向かって実直に取り組むプレーの数々が、ラグビーを紳士的なスポーツと言わしめる理由です。

観戦を楽しむための基礎知識

紳士的なスポーツであるラグビーを観戦するために、基礎知識について知っておきましょう。観戦するのが難しいイメージのあるラグビーですが、基本的なルールを覚えてしまえば楽しく観ることができます。

まずは、選手の人数や試合時間、覚えておくとより楽しめるポジションについてなど、ラグビーの基礎知識についてまとめていきます。

選手の数は何人?

試合中フィールドでプレーする人数は、1チーム15人です。広大なフィールドの中、15人でパスをつなぐことで相手チームに向かっていきます。

控え選手(ベンチにいる選手)の登録は8人まで許されています。そのため、スターティングメンバーの15人と、リザーブの8人を加えた計23人が、1チームで登録できるメンバーの数になります。

試合時間の合計は?

試合時間は、前半後半合わせて80分の40分ハーフで行われます。このルールが適用されるのは、国際試合・プロリーグ・社会人・大学です。

高校生は、30分ハーフの前後半合計60分と定められています。前後半の間にハーフタイムが定められていて、その時間は10分です。

ラグビーには、サッカーと同じようにロスタイムが定められています。ロスタイムとは、選手が負傷したときなどに試合が止まったぶんの時間です。

このロスタイムは、前後半それぞれに加算されるため、選手たちは実質80分以上の試合時間をプレーしていることになります。

もちろん、試合が止まることがなければ、ロスタイムが加算されないというケースもあります。

覚えておきたいボジション

ラグビーで覚えておくとよいポジションは、大きく分けて二つです。それが『フォワード』と『バックス』です。

フォワードは、主に前線で激しく体をぶつけ合いながらプレーします。スクラムを組むのもフォワードの選手です。大柄な選手が多く、力強いプレーの数々を得意とする選手が揃うポジションです。

バックスは、フォワードの後ろ、後衛がメインのプレーエリアになります。バックスの役目は、前衛の選手が確保したボールをゴールまでつなげることです。

そのため、スピードやパス、キックなどのテクニカルなスキルが必要とされ、前衛の選手たちに比べると細身で軽やかな選手が揃います。

得点の入り方を知ろう

ラグビーの得点の入り方には、いくつかの種類があります。得点方法によって加算される点数が異なるため、それぞれの方法を知っていると、より観戦を楽しむことができます。

ラグビーにおける得点方法をまとめていくので、どのようなものがあるのかチェックしていきましょう。

トライ

『トライ』は、最も一般的に知られているラグビーの得点方法です。それぞれのチームの陣地にはゴールラインが設けられていて、ゴールラインを越えたところにあるスペースをインゴールと呼びます。

このインゴールにボールを運び地面につけるか、インゴールに入ったボールをおさえ込むことで得点が加算されます。これが『トライ』です。この方法では、5点が追加されます。ラグビーにおいては、一番点数の高い得点方法です。

ゴール

トライが成功したチームには、追加で得点するチャンスが与えられます。トライした地点からゴールラインに対して平行な線上からのキックが許され、それによる得点を狙います。

ボールを地面に置いたままキックする『プレスキック』、もしくは、ワンバウンドさせたボールを蹴る『ドロップキック』が認められています。

どちらの場合でも、ゴールポストとクロスバーの間を通過すれば得点が入り、2点が追加されます。これが『ゴール』です。

つまり、一度トライを成功させると、ゴールのチャンスも含めて7点獲得するチャンスがあるということです。

ペナルティゴール

重たい反則により得られる得点のチャンスが『ペナルティゴール』です。反則が起こった地点、もしくはその地点から自陣の方向へ延長線を引いたときの線上から行うことができます。

そのため、実際に得点が狙われることが多いのは、フィールド中央でキックの権利を獲得できたときです。得点すると3点が加算されます。

ペナルティキックの際は、ゴールを狙う以外にもいくつかプレーを選択できます。例えば、ボールをタッチラインへ蹴り出すプレーや、リスタートなどがそれにあたります。

ボールをタッチラインへ出した場合、出したチームのボールでラインアウトで試合を再開することになります。リスタートは、反則が起こった地点からボールを小さくキックすることでプレーを再開します。

どちらのプレーを選択しても、マイボールから試合を再開できるので、得点が狙えない場合はこのような選択がされるケースがあります。

ドロップゴール

プレー中、ドロップキックを行って得点を獲得することを『ドロップゴール』と呼びます。ドロップゴールで得点すると、ペナルティキックと同様に3点が加算されます。

ドロップキックとは、ワンバウンドしているボールをキックすることを言います。そのため、試合中にこの方法で得点するのは非常に難しいとされています。

試合中にドロップゴールを見ることは珍しいですが、相手チームの守備が硬く、トライを狙うのが難しい場合には、有効に点を重ねられることもある方法です。

試合の大まかな流れ

試合の中での得点方法について見てきたところで、試合全体の大まかな流れについてまとめていきます。

ラグビーでは、試合が中断するケースがいくつかあります。それに合わせて再会方法も変わるので、合わせてチェックしておきましょう。

キックオフで試合スタート

ラグビーの試合開始方法には『キックオフ』が用いられます。ハーフラインの中央からドロプキックにより相手陣地内にボールを蹴るのがキックオフです。

キックオフの際は、一般的に相手陣地内10mエリアのあたりを狙います。自分の陣地に近いところに蹴ってしまうと、相手と自陣のインゴールの距離が近くなってしまうからです。

どちらのチームからキックオフを行うかは、試合開始前のコイントスによって決められます。前半にキックオフを行ったチームと反対のチームが、後半にキックオフを行います。

ボールを持たないチームの動きにも注目

ラグビーでは、ボールを持っていないチームの選手の動きにも見所があります。

例えば、スクラムを組んでいるときなどは、チームがボールを持っていない状態でも相手との激しい体のぶつかり合いが起こるため、白熱した攻防が繰り広げられます。

また、ボールを持っているチームからどのようにボールを奪い取るか、巧みに企てられるディフェンス陣の動きに注目できるのも、ラグビーの魅力の一つです。

反則による中断からの再開方法

試合中断後のプレー再会方法には、『スクラム』『フリーキック』『ペナルティキック』『ラインアウト』の四つの方法があります。

軽い反則が起こった際に使われる再会方法が『スクラム』です。スクラムよりも反則が重かった場合に適用されるのが『フリーキック』です。この場合、直接ゴールを狙うことができません。

『ペナルティキック』は、重度の反則が起こったときに適応されます。直接ゴールに結びつく可能性のある再会方法です。

『ラインアウト』は、ボールがタッチラインから出たときに使われます。ボールを出した側と反対のチームが、タッチラインからボールを投げ込んで再開します。

ラグビーの反則行為は3種類

ラグビーの反則行為は、その度合いによって大きく分けて三つに分類できます。それぞれの再開の仕方は先ほど紹介してきましたが、三つの反則の中にどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

軽い反則

比較的軽度でスクラムから再開される反則には、四つ種類があります。

一つ目が『スローフォワード』で、持っているボールを自分よりも前に投げてしまったときに適用される反則です。

二つ目は『ノックオン』といい、持っていたボールやキャッチしたボールを自分より前に落としてしまったときに適用されます。

三つ目の『ノットストレート』は、タッチラインからボールを投げるラインアウトのときに、ボールをまっすぐ投げることができなかったときの反則です

最後が『アクシデンタルオフサイド』で、ボールを持った選手が前方の味方選手に当たってしまったときに適用されます。

やや重い反則

再開時にフリーキックが使われる、やや重いファールは『ノットストレート』の一つです。

ノットストレートとは、スクラムを組む際に、まっすぐにボールを投げることができなかった際に使われます。

重い反則

ペナルティキックにより試合が再開する重い反則は、反則の中でも特に種類が多いです。その中でも特に適用されるのが『オブストラクション』『コラプシング』『ノットロールアウェイ』です。

オブストラクションは、ボールを持っていない選手の妨害を行なったときに適用されます。ラグビーでは基本的に、ボールを持っている選手への妨害しか認められていません。

コラプシングは、モールやラックをわざと壊す行為を指します。ノットロールアウェイとは、タックルをした選手とされた選手が倒れたときに、次のプレーの障害になったときに適用される反則です。

覚えておきたいラグビーの豆知識

ラグビーの試合に関する基本的なルールや得点方法、反則についてまとめてきましたが、それとは別に覚えておきたいいくつかの豆知識があります。

豆知識とは言えど、知っておくとお得な知識ばかりなので、基本的なルールと合わせて知っておくとよいでしょう。

レフェリーは4人

ラグビーのレフェリー(審判)は、全員で4人います。試合を裁くメインのレフェリーが1人、タッチなど細かい部分をジャッジするのが2人、アシスタントレフェリーが1人です。

メインのレフェリーは、ゲーム全体の判定を行います。そのため、ゲーム全体のマネジメントを行うと言ってもよいでしょう。

ボールがグラウンドの外に出た場合などを判定するのがタッチジャッジです。レフェリーの補佐のような役割です。交代選手や入れ替えのプレーヤーを管理するのがアシスタントレフェリーです。

背番号はポジションごとに固定

ラグビーでは、ポジションごとに背番号が決まっています。そのため、複数の人数が入り乱れていても、どのエリアにどのポジションの選手がいるのかが非常にわかりやすいです。

フォワードポジションの選手は、1〜8までの番号をつけます。その中でも、プロップは1・3番、フッカーは2番、ロックは4・5番、フランカーは6・7番、ナンバーエイトは8番です。

バックスの選手は、9〜15までの番号をつけます。スクラムハーフが9番、スタンドオフが10番、センターが12・13番、ウィングが11・14番、フルバックが15番です。

ラグビーは雨で中止にならない

雨が降っていても中止にならないのがラグビーの特徴の一つでもあります。危険性が高い嵐などの場合は中止になることもありますが、小雨や普通の雨程度だと、そのまま試合を行います。

雨でも試合を行う背景には、ラグビー発祥の地であるイギリスの気候あり、雨が多くても試合をできるようにしたからという俗説があります。

ラグビーのルール変更について

以前ラグビーは、アマチュアリズムを貫いてきたスポーツであるため、世界でもプロリーグが発足されたのが比較的遅いという傾向にあります。

そのため、組織自体は新しく、ルール改正を行うことで、より楽しく試合を観戦できるよう配慮がされてきました。

近年もルール改正が行われたので、それについてどのような試みが実施されているのかチェックしておきましょう。

試験的ルールでの実施

ワールドラグビー承認理事会は、試験的ルールを実施することを各国のラグビー協会に通達しました。

試験実施ルールは、北半球の国では2017年8月1日から、南半球の国では、2018年1月1日から施行されています。

この試験的ルールは、競技する選手のプレーやレフェリーの判定をよりシンプルにすることが目標とされており、プレーヤーウェルフェアのさらなる推進が目的とされています。

2017年に行われたルール変更

2017年に改正されたルールの中でも、特に観客のことを考慮されたルールが二つあります。

一つ目が、スクラムハーフの選手が『審判の合図なしで』ボールをスクラムに入れてよいというルールです。従来のルールでは、審判の合図後にボールを入れることから試合が再開されていました。

二つ目が、ナンバーエイトの選手が『セカンドローの足元にあるボールを拾ってもよい』というものです。以前は、手元に来たボールのみを拾う許可がおりていましたが、改正によりこれが可能となりました。

このような改正により、試合がよりスピーディーに展開するようになり、観戦している方がよりエキサイティングに試合を観られるようになりました。

ラグビーのルールを覚えて試合を楽しもう

一見、難しそうに見えるラグビーのルールですが、基本的なルールを覚えてしまえば十分楽しんで観戦することができます。

2019年に開催されるラグビーワールドカップに向け、ルールを覚えて観戦を楽しみましょう。

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