プラモデル用のニッパーとは?断面を美しく仕上げるコツを紹介

2019.03.10

プラモデルを作るときにニッパーを使用すると、パーツを切り離したときの断面が美しく仕上がります。プラモデルをより綺麗に組み上げるために、知っておきたいニッパーの基礎知識から、おすすめ商品まで紹介するので参考にしてみてください。

プラモデルのパーツの切り離し方

プラモデルを作るときには、パーツをランナー(パーツが取り付けられている枠のこと)から切り離す必要があります。しかし、実際に切り離してみると上手く切れなかったり、パーツに傷が入ってしまったりすることがあるのです。

まずはプラモデルのパーツの切り離し方からチェックしてみましょう。

ニッパーを使って丁寧に切り離そう

パーツを綺麗にランナーから切り離すために用意したいのが『ニッパー』です。

ニッパーを使えば、ゲート(パーツとランナーを繋ぐ部分)を綺麗に除去しながら切れるので、組み上がったプラモデルも綺麗に仕上がります。ニッパーの中でも、電光用ニッパーに比べて刃先が圧倒的に薄く、先端が細い『プラモデル専用ニッパー』を用意できれば、さらに綺麗に切り取れるのでおすすめです。

ニッパーは、小さいものから大きめのもの、細いタイプまでさまざまな種類があります。必要なサイズのニッパーを用意してパーツの切り離しにこだわることで、断面がよりきれいになり、プラモデルの完成度が上がるのです。

ハサミや爪切りで代用できるか

では、ニッパーではなく家庭にあるハサミや爪切りで代用ができるのでしょうか。実際にやってみると意外にも難しく、綺麗に切り取れません。

ハサミだと、パーツをランナーから切り離すときに、刃先がズレてしまいパーツ本体に傷が入ったり、ゲートが残ってしまいます。爪切りでは隙間に上手く入らないので切り離すこと自体が難しく、切り取れてもゲートが残ってしまうでしょう。

代用ができないというわけではありませんが、綺麗にプラモデルを組み上げて仕上げたいなら『ニッパー』を用意するようにしましょう。

ニッパーの片刃、両刃の違いとは

ニッパーの刃のタイプには、『片刃』と『両刃』のも2種類があります。

片刃は、名前の通り刃の片面だけに刃が付けられたもので、片側が平らな形状のものです。切断力が両刃よりも弱いため、柔らかい素材に適しています。片刃のニッパーは、刃が片面だけなので切り口が平らになるのも特徴的です。

両刃は、表にも裏にも刃が付けられたもので、切断力があり硬いものでも比較的用意に切断できます。片刃と違い、刃が両面についていることで切り口が山形になるのも特徴です。

プラスチックが切りやすいものを選ぶ

では、プラスチックが切りやすいニッパーは片刃と両刃のどちらでしょうか。パーツはプラスチックなど柔らかい素材で作られていることから『片刃』のニッパーがおすすめです。

パーツをライナーから切り離すときにはゲートを残して切り取るので両刃でも簡単に切断できます。しかし、パーツに残っているゲートを切り離すのに両刃を使うと、切り口が山形になってしまい、綺麗に切れません。片刃のものであれば、切り口が平らなので綺麗にゲートが取り除けるメリットがあるのです。

こんな形状の刃が切りやすい

片刃のニッパーでも、刃の形状にも注目してみると『刃の部分』が平たくなっているものから、少し曲がっているものまで用意されています。刃の部分が平たいものは『切り口をまっすぐ』にしてゲートを残さないで切れるのが特徴です。

刃の部分が少し曲がっているものでは、ゲート部分を少しえぐるような切り口が特徴です。ゲートをどのように切りたいのかで合わせてみましょう。

また、組み上げるプラモデルのパーツが細かいものなら薄刃や刃先が細くなったものを用意しておくと便利です。

ニッパーの購入場所とは

ニッパーは、プラモデル作成以外にもさまざまなシーンで使われる一般的な工具です。そのため種類も多く、いざ買おうとすると迷ってしまうこともあるでしょう。

ここからは、ニッパーを販売している身近な購入場所を紹介します。自分にぴったりなニッパーを探してみましょう。

ダイソーなどの100均や、家電屋にも

ニッパーは、ダイソーなどの100均や家電屋で購入できます。100均のニッパーでも十分にパーツをランナーから切り離せるほど切れ味があるので便利です。サイズが少なく目的のものがないときには、家電屋でもニッパーをチェックしてみましょう。

インターネット販売などの通販で購入すると、豊富な種類から手軽に選べます。

ホビーショップでは専用品を販売

プラモデルなどを販売しているホビーショップでは専用ニッパーを取り扱っています。プラモデルにぴったりな規格で作られているため、より綺麗に切り離せて便利です。

サイズ展開も豊富なので、ピッタリなサイズのニッパーが選べるのもメリットでしょう。

プラモデル専用のニッパーでも、一般的なニッパーと比べて、そこまで高い価格ではないので、迷ったときには専用のものを購入してみるのが良いでしょう。

プラモデル用のニッパーの使い方

プラモデル用ニッパーの使い方と注意点をチェックしてみましょう。綺麗に組み上げるために、切り離しを丁寧に行うのがコツです。

白い跡を残さない切り方とは

実際にニッパーを使ってランナーからパーツを外してみると、パーツに傷が付いてしまい『切断面が白く』なってしまいます。そうすると見栄えも悪いので、パーツの切断面から少し余裕を持たせた場所をニッパーで切断しましょう。

切り離したパーツに残ったゲートは、パーツとゲートを平行にカットできるニッパーで綺麗に仕上がります。1度に除去するとパーツに負担がかかるため、太いゲートであれば、何度かに分けて切断してみましょう。

また、細かい部分や、壊れやすいパーツであれば、デザインナイフを使うのがおすすめです。

切れ味が良いデザインナイフであれば、小さなパーツでも切断面が綺麗に仕上がるので『プラモデルの完成度』に大きな違いがでます。ただし、デザインナイフはとても切れ味が良いため徐々に削っていくようにし、くれぐれも怪我をしないよう十分に注意して仕上げていきましょう。

当て方や切る場所に注意

ランナーからパーツを切り離すときに、ニッパーの当て方や切り方が悪いと、仕上がりが悪くなってしまいます。

パーツにゲートを多めに残して切り取り、ランナーから切り離したパーツの表面に『ニッパーの底面』を密着させます。ゲートの肉厚が薄い方へ、刃を水平に当てて切り取るのがコツです。注意して丁寧に行いましょう。

難しいときにはデザインナイフを活用する、細かい目のヤスリで削るなどパーツに合わせてピッタリな方法を探すのも大切です。

パーツに残ったゲートを取り除く

ゲート部分が大きいときや細かいときには、前述したようにデザインナイフを使うと綺麗に仕上がります。いきなり根本から切り取らず、徐々に切り取って整えていく意識が大切です。

稀に、パーツの底面にゲートが取り付けられた『アンダーゲート』と呼ばれるものがあります。ゲート部分の仕上げが難しい部分なので、デザインナイフを活用して丁寧に仕上げましょう。

ニッパーのお手入れ方法は?

ニッパーも、ハサミや包丁と同じように使い続けることで切れ味が悪くなり、綺麗にパーツが切り離せない状態が起きてしまいます。定期的なお手入れは長持ちさせるための秘訣なので覚えておきましょう。

ヤスリでの研ぎ方

ホームセンターや金物屋さんで売られているヤスリを、刃の角度に合わせて丁寧にかけると研げます。ただし、包丁のように研ぐだけでは切れるようにならず『刃が平行に合う』ように調節する必要があるため『やや難易度が高い』のが難点です。

ヤスリをどれだけ丁寧に刃と平行にかけられるかで、切れ味に大きな差がでます。慣れていない人は100均のニッパーなどで練習をしてみるのがいいでしょう。

ニッパーメンテナンス油セットを使う

刃を研いでも、ニッパーの動きが悪いと余計な力が入るので『綺麗に切れない』こともあります。そこで活用したいのがニッパーメンテナンス油セットです。刃が摩耗して出てくる切カスや、ライナーなどから付着した切カスを除去する刃ブラシ、潤滑油、防錆油、拭き取り用のウエスが入っています。

使い方は、刃ブラシで綺麗に汚れを落とし、潤滑油を刃の全体になじませてからウエスで拭き取ります。最後に防錆油を丁寧に塗って、再び拭き取れば完成です。ニッパーの切れ味や使いやすさを維持するためにも定期的に行いましょう。

  • 商品名:ニッパメンテナンス油セットNM-285
  • 価格:1137円(税込)
  • Amazon:商品ページ

プラモデル作りにおすすめのニッパー

最後に、プラモデル作りで役立つおすすめのニッパーを紹介します。細かい作業のために作られた専用のニッパーは、プラモデルの仕上がりにも大きく影響してくるので参考にしてみてください。

グッドスマイルカンパニー 極薄刃ニッパー

グッドスマイルカンパニーから販売されている『極薄刃ニッパー』は、名前の通り『刃の部分が薄く』作られたニッパーです。刃を薄く作り上げることで、ライナーから細かいパーツの切り離しに便利なほか、ゲートも綺麗に切り離せます。

滑らかな切れ味の刃を扱いやすいよう、樹脂のグリップと耐久性の高いプラスチック製バネを用いることで『長く愛用できる工具』に仕上がっています。付属品として付けられたバネは硬さが違うので、自分が使いやすいと感じたバネを選んで使えるのもポイントです。

プラモデルのパーツを切り取る専用に考えて作られたニッパーは、匠とも呼べる仕上がりで『綺麗さ』を求める人におすすめです。

  • 商品名:GSRモデラーズサポートシリーズ 匠TOOLS 極薄刃ニッパー
  • 価格:3480円(税込)
  • Amazon:商品ページ

模型プロ プラスチックニッパ

滑らかで切り残しが少ない切断面を求める人におすすめなのが、模型プロの『プラスチックニッパ』です。ゲート、ランナーの切断に最適なニッパーで、繊細な作業でも軽量なので手が疲れにくい仕様にまとまっています。

柄に対して刃の角度をやや斜めにすることで、作業箇所が見やすく自然な姿勢で切り離しができます。プラスチックバネを採用し、食い違い防止ストッパーも付いているため初心者でも扱いやすい点も優秀です。

同様のシリーズには、ミニ・マイクロ・スリムなどのサイズ展開もあるので、必要なサイズを選んでみましょう。

  • 商品名:3.peaks 模型プロ プラスチックニッパ MK-02
  • 価格:1965円(税込)
  • Amazon:商品ページ

気持ち良い切れ味と美しい断面を追及しよう

気持ち良い切れ味と美しい断面を追求することは、プラモデルを美しく作り上げるために大切な要素です。ニッパーを変えるだけでも、完成したプラモデルの仕上がりが変わることもあるので、試してみてはいかがでしょうか。

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