焼酎の作り方、知ってますか?原料や工程から水割りの作り方まで

2019.03.09

先人たちが生み出した日本食文化至高のお酒「焼酎」。お酒というものは非常に多くの原料と科学的な事象を利用して作る複雑なものです。にも関わらず現代科学的な概念がない、遥か昔の時代からお酒というものは作られてきました。そんな古く長い伝統をもつお酒の中の一種、’’焼酎’’は果たしてどのようなものを使って作られているのか、本稿で詳しく解説します。

焼酎の原料と特徴

焼酎は日本の法律的に大きく甲類と乙類に分類されます。工程や原材料によって分けられる両者の共通点、それは’’蒸留酒’’であるということです。原酒液体を気化して液体に戻す事で糖分を飛ばし、より度数の高いものを生み出す蒸留の工程は古くはヨーロッパでもブランデーやウイスキーにも用いられてきました。

そんな複雑な工程を経て作られる焼酎のうち’’本格焼酎’’と定義される乙類焼酎は様々な種類の原材料を使用して作られています。いったいどのようなものが使われているのか。ここからは乙類焼酎の中でもポピュラーなものについて解説します。

有名な原料

蒸留酒の味わいや風味の決め手は原料によって大きく左右されます。ワインを蒸留したものであるブランデーは熟成の際に使用する樽の香りに加え、果物系の風味や味わいを、焼酎の場合は主に芋類、穀物類を使用しているためその特徴を楽しむことができます。また焼酎は基本的に長期間の樽熟成という工程がないため原材料関係なく透明色であり、熟成時の風味などもなく原材料の特性のみを楽しむものです。それだけ重要なピースである焼酎の原料は主に「芋、麦、米」です。蒸留されて、それぞれの原料はどのような個性を引き出されているのでしょう?

麦焼酎

麦焼酎は主に二条大麦という品種の大麦を使用しています。誕生したのは16世紀ごろといわれており、現在の長崎県壱岐島が発祥の地ですが、現在では大分県でも盛んに生産されています。麦焼酎は麦を焦がした際に発生する香ばしい香りが強く出るため非常にキレが良く、焼酎の中では辛口ではありますが蒸留酒特有の原材料由来のクセが弱いなため、焼酎初心者にもおすすめです。またウイスキーやビールも主に大麦を原料に作られているためお酒的には遠い親戚といえます。

芋焼酎

本格焼酎の中でも生産、販売銘柄でトップなのが芋焼酎です。麦焼酎と同時期に薩摩、現在の鹿児島県で誕生しました。原材料となる芋は食用で栽培されているものではなく、焼酎用に栽培荒れている品種を使用しています。一番主流とされている品種は「黄金千貫」という品種で皮が白く、一般的なサツマイモとは全く違う見た目をしています。

芋焼酎の味わいは焼酎の中でも特に濃厚で芋本来の甘みが強く、その分クセも強くなっているため初めて焼酎を飲む方からすると違和感があります。しかし有名な銘柄の中にはクセが弱めのものもあるので一度試してみると良いでしょう。

米焼酎

米焼酎はここまで紹介した芋、麦焼酎に比べるとシェアは少なめです。発祥は他と同じく16世紀に現在の熊本県で誕生しました。馴染み深い米の甘みや感じることができるため焼酎を飲まない方にもわかりやすい味わいです。また近年ではフルーティーな味わいを前面に出した銘柄など若い女性に人気を博しており、これからのマーケット拡大が予想されます。詳しくは後述しますが同じくお米を使っている日本酒とは似て非なるものです。

その他

ここまで紹介した種類の他にも焼酎にはさまざな種類が存在します。甲類焼酎は主に糖蜜というデンプン成分が主な原料です。本格焼酎ではデンプンを使用しないためここが大きな違いの1つとなっています。沖縄原産の焼酎「泡盛」は麦焼酎ではありますが、工程などに大きく違いがあり非常にクセが強くいため飲む人を選びます。なお日本に焼酎が伝来ルートはタイから沖縄経由で伝わったという説が有力なようです。そのため泡盛は他の種類の焼酎の先輩であるとも言えるでしょう。

他にも黒糖焼酎、そば焼酎、牛乳焼酎など多種多様な原材料を使った焼酎が日本中で製造されています。

焼酎と日本酒の作り方の違い

焼酎と並んで日本を代表するお酒である日本酒。焼酎には前述したように同様の原材料を使用する米焼酎などがありますが、この2つのお酒の明確な違いはどこにあるのか。知っているようで知らない方が多いこのトリビアも本稿で知っておけば後々お酒の席で役に立つことがあるでしょう。ここからは焼酎と日本酒、2つのお酒の違いについて解説していきます。

醸造酒と蒸留酒

焼酎と日本酒の明確な違いはまずお酒における分類からになります。焼酎は言わずと知れた「蒸留酒」、日本酒は「醸造酒」です。この2種類のお酒は工程的にみると親戚のような関係です。醸造酒は主に原材料となる米系の穀物や果物を酵母によってアルコール発酵させたもので、水分とアルコール物質が混ざり合っており原料由来の糖分も多く含んでいます。この状態で出荷されるものが’’日本酒’’となります。そしてこの醸造酒を原酒としてさらに蒸留することで水分と糖分を飛ばし、純度が高いアルコールを取り出したものが蒸留酒’’焼酎’’となるのです。

また醸造酒は工程において多くの糖分を残しているためカロリーが高く「日本酒は太りやすい」といわれている原因です。逆に焼酎は蒸留過程で低カロリーに生まれ変わっているため、非常にヘルシーです。

日本酒は英語でSake?焼酎は?

日本酒は世界全般で流通する際に英語で’’Sake’’と呼称されますが、焼酎はどのような単語かご存知でしょうか。もっとも焼酎は欧米でも一般的な蒸留酒の仲間のとなるため同じく’’Spirits’’や’’Liquor’’などと呼称されるのが一般的です。また「蒸留」を意味する’’Distilled’’と組み合わせて呼称される場合もあり、非常に安定しません。外国の方に説明する場合は’’Japanese spirits’’や’’Distilled sake’’などが無難な回答でしょう。

飲み会で困らない焼酎の作り方

大きなお酒の席では焼酎のボトルを注文する場合があります。その際にどのような飲み方があるのか、たくさんある中でもポピュラーなものを知っておけば美味しく役に立ちます。そこでここからは焼酎のポピュラーな飲み方について紹介します。

ロック

冷えた焼酎は味が引き締まるため、本来の甘みをより強く楽しむことができます。作り方は簡単で、冷えたロックグラスになるべく大きめの氷を入れて氷に当てながら焼酎を注げば完成です。

水割り

水割りは焼酎の口当たりを優しくしたうえで度数を下げらるため強いお酒が苦手な方にもおすすめです。

作り方は冷えたグラスに氷を一杯入れて必ず’’比重が軽い’’焼酎を先に入れてから水を注ぎます。また水割りの比は焼酎6に対して水4の通称’’ロクヨン’’がベストです。

お湯割り

焼酎のお湯わりは寒い季節におすすめの飲み方です。温めらることで風味が引き立つので素材の良さを味わうことができます。

混ぜる順番は水割りと違い’’お湯が先’’です。先にお湯を入れることで入れ物との温度差が生じて飲みやすい温度に冷ますことができるほか、水と違いお湯の場合は対流があるため良く混ざり、後からかき混ぜる必要がなくなります。

その他

前述した他にも若者に人気なソーダ割りは甲類乙類関係なく楽しめるため、特におすすめです。

他にも焼酎の甘みをより強く引き出す牛乳割りや梅干しを砕いて混ぜる梅割りなど様々な飲み方が存在します。気になる飲み方を探して自分好みのものを見つけてみてはいかがでしょうか。

家庭でも簡単に作れるメニューは?

前述したポピュラーな飲み方には専用のグラスや美味しい銘柄などを買い揃えることが必要となって来るため、少しばかり費用が嵩みます。しかしもっとポピュラーで価格を抑えて自宅で美味しくお酒を楽しむ方法もあります。ここからは焼酎を使った定番お酒メニューについて紹介します。

居酒屋で人気のチューハイの作り方

価格抑えめの甲類焼酎を使った定番メニュー、それが’’チューハイ’’です。現在ではジン、ウォッカなどを使ったものが市販されて人気を博していますが、元々は焼酎を炭酸水で割った「焼酎ハイボール」の略称がチューハイでした。無論現代の居酒屋でも焼酎ベースのチューハイは人気メニューとして君臨しています。

作り方も簡単で氷を入れたグラスに焼酎を注ぎ、割材で割るだけのため自宅で甲類焼酎のエコペットパッケージなどを備えておけば飲みたいと思った時に好きな割材を買ってきてチューハイを飲むことができます。チューハイは焼酎の飲み方のなかでもっともポピュラーであるといえるでしょう。

作り方を知れば焼酎がもっと好きになる

「焼酎」とひとことで言っても分類、銘柄、割り方、割材と非常に多くの分岐があり作り方は様々です。当記事をぜひ参考にしていただき、ご自分が美味しいと思える’’マイベストオブ焼酎’’の作り方を見つけてみてください。

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