プロもやってる!?ボウリングの『両手投げ』でストライクを出す方法

2019.03.09

ボウリングの投げ方の一つに『両手投げ』がありますが、一体どのような投げ方なのでしょうか。両手投げの有名選手の紹介や練習の仕方、投げるときのコツなど、これから両手投げを習得しようと考えている人におすすめの情報を紹介します。

ボウリングの両手投げとは?

ボウリングでは片手投げが主流ですが、最近は両手投げをする人も増えています。

両手投げと聞くと、小さな子どもがボールを持って両手で投げている姿や、スポーツが苦手な女性がゆっくりボールを投げる姿を思い浮かべる人もいるでしょう。

しかし実は、プロスポーツのルールの中でも認められている投げ方です。各国の大会でも優勝者を出しています。

一般的なイメージとは違う両手投げ

一般的に、両手投げのイメージはあまりよいものではないかもしれません。子どもが足を広げ、重いボールを前に投げだす印象が強いのではないでしょうか。

格好よいイメージを持っているとすれば、プロボウリングの世界をよく知っている人でしょう。

一般人が持つ両手投げのイメージとは違い、ボウリングでの両手投げはスマートかつメリットのある投げ方です。ボールの穴に親指を入れず、両手でボールを持ち、横に抱えるようにして投げます。

ルール上問題なく反則にもならない

片手投げをする選手が多いこともあり、ルール上両手投げが問題ないのか気になる人も多いでしょう。

基本的に両手投げを禁止するルールはなく、プロボウリング競技でも認められている投法です。最近では、両手投げでスコアを伸ばしている選手も多く、若い世代にも両手投げの選手がいます。

ボウリングをこれから本格的に始めようと考えているなら、両手投げの投げ方をマスターできれば、より面白くなるはずです。

近年増え続けるプロの両手投げ選手

近年、両手投げの選手は増加しています。

昔はほとんど見ることがありませんでしたが、オーストラリア出身の『ジェイソン・ベルモンテ』選手が2004年に世界選手権で金メダルを獲得して以降、さまざまな国で広まりました。

そのほかにも、日本で15年に行われたワールドオープンを制覇した『オスク・パレルマ』選手も両手投げを習得しています。

オスク選手は片手投げでも有名ですが、さまざまな投げ方を取り入れているところも魅力です。

日本のプロボウリング選手の両手投げ人口は決して多いとは言えませんが、13年に初めて両手投げの選手が出てきてから、少しずつ増えています。

現状、プロボウリングの世界では、7人ほどの選手が両手投げで登録していますが、アマチュアでは、競技人口の数%が両手投げとも言われ、注目されているのです。

第一人者 ジェイソン・ベルモンテ選手

両手投げの第一人者として知られるジェイソン・ベルモンテ選手は、1983年生まれ、オーストラリア出身のプロボウラーです。

当時はほとんど見かけなかった両手投げで、アジアユース選手権に出場し、金メダルを3つ獲得しています。

そのほかにも、世界ユースの大会でも実力を発揮し、2種目制覇の経験もある有名選手です。

スコア300を達成したこともあり、実力の高さがうかがい知れるでしょう。力強い投げ方やトリッキーな技が魅力で、ファンも多い選手です。

世界優秀選手賞も獲得しており、彼の真似をして両手投げを始めた選手も多くいます。

両手投げのメリットは回転数を増やせること

両手投げのメリットは『回転数』を増やせることです。

ボウリングの球は、通常まっすぐ投げますが、両手投げは脇に抱えてスイングさせながら投げるため、回転力も高まります。

片手投げでは、親指がボールの中に入っているため、コツが必要です。しかし、親指をボールに入れない両手投げなら、誰でも簡単に回転数が増やせます。

もちろん、ボールを投げるための筋肉は必要ですが、スイングを利かせたい場合には、おすすめのやり方です。

片手投げの場合親指の抜けが重要

片手投げの場合、投げるときに『親指がきちんと抜けるか』は重要なポイントです。

指が抜けにくいとボールが投げられず、抜けやすいと力が入りません。穴の調整にも時間がかかり、自分にあったボールを見つけるだけで労力を使うでしょう。

しかし、両手投げは、親指を入れる代わりに、左手を使ってボールを支えます。指がどのタイミングで抜けるかを気にしなくてよいため、回転も強くなる仕組みです。

両手投げでは親指を使わないので曲げやすい

両手投げでは親指を使わないことから『ボールを曲げやすい』という利点があります。

まず、片手投げよりも投げるときの力が強くなります。両手の力をフルに使えるためです。また、親指がもともと入っていないので、抜くタイミングを考える必要がありません。

さらに、体をスイングさせることによってボールの軌道も変化します。片手投げではうまく回転させられない人でも、両手投げを覚えれば、曲がるボールが投げられるでしょう。

できるだけ簡単にボールの回転を強くしたいなら、試してみましょう。

両手投げの投げ方

両手投げの投げ方は、片手投げとずいぶん違います。親指を入れない状態でボールを持ち、脇に抱えて持つ動作が基本です。

抱えたボールは前に振るのではなく『下に落とす』イメージで投げましょう。片手投げとは投げ方が異なりますが、慣れれば違和感なくできるでしょう。

親指を入れずにボールを持つ

まず、中指と薬指だけをボールの穴に入れ、持ちましょう。このとき、親指は入れません。

右手の持ち方自体は片手投げと大きな差がないので、それほど苦労はしないでしょう。親指を入れる癖がついている人は、その点を改善します。

ただし、両手投げでも最初は親指を入れておき、早い段階で抜く人もいるため、やりやすい方法で始めるのがコツです。

脇に抱えるようにしながらスイング

ボールを持ったら、次は脇に抱えるような体制になります。左手はボールの下部分を支えるように置き、補助として使いましょう。

最初は右手だけで持つような形になるかもしれませんが、やっていくうちに力の入れ方がわかってきます。助走をつけて、素振りのようにスイングしましょう。

ボールを降る動作も基本的には片手投げと同じですが、脇に抱えているのでより大きな動きになります。ただし、振り回すような動きはしなくて大丈夫です。

片手投げと同じように、ボールに勢いをつけるために腕を振りましょう。

下に落とすようなイメージで投げる

ボールは、中指と薬指を入れた状態で、そのまま下に落とすように投げます。下に落とすイメージだと、指がすっと抜け、きれいに投げられるでしょう。

ボールから手を離す際は、ひじを伸ばし、完全に脱力するのではなく『やや力を抜いた』感じで手を離します。脱力してしまうと、ボールがぼとっと落ちるだけで前に進みません。

両手投げの練習方法

両手投げは慣れるまで、少し時間がかかります。しかし、練習をしばらく続ければ、自然に投げられるようになる投法です。まずは、ステップやスイングの仕方を練習しましょう。

最初は、ボールを持たずにイメージするだけでも問題ありません。

ステップを確認する

まずは『ステップ』の確認です。5歩くらい助走をつけるイメージで、ボールを離すまでのところを練習してみましょう。

ボールを持ち、脇に抱えて、反動をつける感じで足を前にだします。小さくステップすると、より勢いがつきやすいでしょう。

自分がしっくりくるステップで構いませんが、右手だけで投げるのではなく、両手を使ってボールを支えるように足を踏みだしましょう。

最初はボールを持たずに練習してみて、慣れてきたらボールを持っての練習に切り替えます。

スイングだけで投げてみる

ステップのイメージがつかめてきたら、次は『スイング』だけを練習します。片手とは違い、ボールを下に落とすイメージでひじを伸ばしましょう。

素振りのような感じで腕を振りますが、ボールを前に飛ばすイメージではありません。下に落としたボールが、自然に転がっていくような感覚をつかみましょう。

ボールを持ってスイングする形でも構いませんが、ボウリング用のボールは、結構な重さがあります。素振りだけでも疲れてしまうので、最初はボールを持たないほうが練習しやすいかもしれません。

投げるイメージが固まったら、実際にボールを使う練習に進みましょう。

実際に投げながら問題点を修正していく

実際に投げてみて修正を加えます。たとえば「ステップが短すぎて力が入らない」なら、助走をもう少しつけてみるなど、独自に考えて試してみる作業が必要です。

このとき『スイングの角度』や『投げたときの感触』などを重点的に確かめてみましょう。

最初は右手に力を入れてしまい、片手投げのようになってしまうこともありますが、慣れるまで調整を続けます。しばらくすると、両手投げに慣れてくるでしょう。

両手投げのコツ

両手投げのコツは『ステップ』のやり方と、体の力をうまく使うことです。ボール自体が回転しやすいため、投げる際にコントロールする意識を常に持ちましょう。

通常、片手投げでは気にしないところに意識を向ける必要があるので、最初は慣れないかもしれません。しかし、ちょっとした心がけでぐっと両手投げの精度が上がります。

ステップに弾みをつける

うまく両手で投げるには、まずステップにはずみをつけることです。ゆっくり助走をつけるだけでは、せっかくの勢いがそがれてしまいます。

両手の力と体を使って、強い力で投げられることが両手投げならではの魅力です。力をそがないように、ステップは弾むように踏みましょう。

はじめのうちは、リズムをつけてステップすると、よりボールを離すタイミングがつかみやすくなるかもしれません。

腕の力だけで投げない

両手投げは両腕を使うことから、手の力だけで投げてしまいがちです。しかし、実際には体を振りながら、うまく力を乗せるのがよいとされています。

腕の力だけで投げてしまうと、ボールがはねたり、腕を痛めたりするなどの問題が起こる原因となるのです。できるだけ全身の力を使って、スイングしましょう。

特に、右腕の力だけで投げてしまう人が多くいますが、それでは片手投げと同じです。最初のうちは上手くいかないかもしれませんが、徐々に力の入れ方を覚えていきましょう。

回転をコントロールすることを意識

両手投げは、片手投げに比べてボールの『回転数』が多くなります。力を入れて投げられるので、自然に回転数が上がるでしょう。

しかし、あまりにも回転数が多くなると、今度はボールが曲がりすぎてしまいます。狙った位置にボールがくるよう、回転数をおさえることもポイントです。

投げ方や角度、力の入れ具合などをコントロールして、正確に投げることを意識しましょう。

両手投げのプロ選手であるジェイソン・ベルモンテも「正確にコントロールすることが重要である」と述べています。

両手投げでスピードアップさせるためには?

両手投げを始めたばかりのときは、なかなかスピードが出ないかもしれません。しかし、やり方を覚えるだけで簡単にスピードは上がります。

基礎的なポイントを覚えたあとは、スピードアップを考えていきましょう。

せっかく力強い回転でピンを倒しやすい投げ方なので、スピードアップができればさらにスコアがよくなるでしょう。

アプローチの速度を上げる

まず『アプローチの速度』を上げることが重要です。助走をつけるときの速度が上がれば、ボールに自然と勢いがつきます。

ゆっくり歩いてしまうと、どうしてもスピード不足になってしまいます。『5歩の助走』で、リズムよく小走りに助走をつけましょう。

さらに、走りながらスイングし『最後の1歩』で力を込めれば、スピードに乗りやすくなります。

ファールラインで止まるときに強く踏み込む

助走をつけ、ファールラインで止まる際は『強く踏み込む』ように意識しましょう。リズムが合わず、中途半端な助走になるとスピードが落ちてしまいます。

タイミングを合わせてしっかり踏み切れば、助走をつけた勢いのままボールが投げられるでしょう。勢いを殺さずにボールを投げるには『踏み切る位置』を把握して、力強くストップします。

もちろん、止まったあとは、その勢いのままボールを投げきってしまいましょう。ゆっくりした動作ではスピードが上がりません。

バランスのとれた筋力アップが必要

筋力アップも両手投げには大切な要素です。投げ方を問わず、ボウリングは『筋力』を必要とします。

助走をつけるときには、下半身の力が大切です。思いボールを抱えて投げるには、腕の力も必要になります。両手投げは全身を使って投げるので、下半身の力だけでなく全体的なバランスが大切です。

もし、助走のスピードや踏み込みの強さを見直してもスピードが上がらないなら、根本的な筋力不足を疑いましょう。

筋トレで全身にバランスよく筋肉をつけて、ボールを投げるときの力を高めると、スピードも出やすくなります。

両手投げをする場合マイボールはどうするべき?

本格的にボウリングを始めるなら、マイボールを用意しましょう。普通のボールとはどこに違いがあるのでしょうか。

また、自分専用のボールを作るときは、特に『ドリルの開け方』も重要です。

基本的には大きな変化はないため、それほど気にする必要はありませんが、まずは、既存のボールで練習し好みに合わせて調整しましょう。

ドリルはどうすればいい?

ドリルは片手投げのボールと同じく、親指部分も開けておくことが主流です。

両手投げの人でも親指を穴に添える人はいます。完全になくすと不都合が起こるケースもあるでしょう。ジェイソン・ベルモンテ選手も、親指部分はバランスホールとして開けています。

両手投げでマイボールを作るときも、レイアウトは片手投げの作りと同じで問題ないでしょう。ただし、自分の指の長さや穴の深さの好みなどは調節する必要があります。

マイボールを作れば投げやすくはなりますが、作るときは慎重に検討して、自分に合うものを見極めることが大切です。

2投目のためにスペアを持つのがおすすめ

両手投げを本格的に導入するなら、2投目用の『スペアボール』があると便利です。

スペアボールは、曲がりやすいボールを修正するためのボールになります。滑りやすく回転しにくいため、安定したストレートのボールが投げられるのが特徴です。

ボウリングでは、1投目でストライクがだせずに数本残ってしまった場合は、スペアを目指します。そのとき、スペアボールがあれば、1本のピンに狙いを定めることが容易です。

また、練習用としても2つボールを持っておくのがよいでしょう。1つのボールだけで両手投げをしようとすると、回転が強くなるぶん曲がりやすくなります。

最初のうちはうまくピンまで到達しないかもしれません。効率的に練習したいなら、2つボールがあると役立つでしょう。

両手投げを覚えてカーブを楽しもう

両手投げを覚えれば、簡単に曲がるボールを作れます。慣れるまでは少し時間がかかりますが、これからボウリングを始める人なら、先入観なくプレイできるのではないでしょうか。

最近では、日本でも両手投げプレイヤーが増え、大会でも姿を見かけるようになってきました。

両手投げは、親指の位置や抜け具合を気にしなくても回転数がアップするので、初心者でもストライクやスペアが取りやすくなります。

まずは、ステップやスイングの練習から始めてみてはいかがでしょうか。

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