写真編集を行うとき、実は編集に適したパソコンがあります。ここでは、そんなパソコンに関するスペックの基本情報や編集作業の方法を紹介していきます。オススメの編集ソフトも紹介するので、合わせてチェックしてみましょう。
写真編集に必要なパソコンスペックは?
パソコンで写真編集をしたいとき、実際、どのくらいのスペックが必要になるのでしょうか?写真編集には、それに適したスペックがあります。
写真編集をするときに、最低限押さえておきたいスペックをまとめたので参考にしてみましょう。
CPUはCore i5以上
人間でいうところの頭脳の役割を果たすのが『CPU』です。CPUは、パソコン上のデータ計算や制御を行う装置なので、性能が良ければ、その分高機能な編集が可能で処理速度も上がります。
Coreという文字の後に来る『i』の後の数字は、CPUのグレードを表しています。この数字には、3・5・7・9といった数字が表示されるのですが、数字が大きいほうが、処理速度が早くなります。
写真の編集をしたいときは、最低でもグレード『5』は欲しいところです。それ以上の7や9なら申し分ないです。
i5以上のスペックであれば基本的な写真編集をすることができるので、新しく編集のためにパソコンの購入を考えている場合は確認しておきましょう。
メモリは16GB以上
パソコンにおける『メモリ』は、他の機能を存分に使うための橋渡しのような役割を果たします。そのため、メモリが大きければ大きいほど、他の機能を存分に使うことができます。
逆に、メモリの容量が少ないと、他の機能が良くてもうまく使うことができなくなってしまうので注意が必要です。
写真の編集をするときにRAW形式のデータを使うと、通常の画像に比べてパソコンに負荷がかかります。そのため、メモリが少ないとスムーズに編集することができません。最低でも16GB以上あれば、RAWデータを編集するときでも安心です。
ストレージはSSD搭載
パソコンには、あらゆるデータを保存するための内蔵ストレージと呼ばれるパーツがあります。このストレージ次第でパソコンを作動するときの『重い・軽い』が変わります。
以前は、HDDという内蔵ストレージが一般的でしたが、SSDの容量が増えてからは、こちらの方が一般的に使用されるようになりました。
SSDはHDDに比べると、各動作の速度が非常に早く、ストレスなく編集を行うことができます。写真編集においては直感的な操作性も重要なポイントなので、内蔵ストレージはSSD搭載を選ぶ方が無難です。
デスクトップかノート、どちらがいいか
パソコンには、デスクトップとノートの2つのタイプがありますが、写真編集を行う際はどちらのタイプの方が適しているのでしょうか?
それぞれのメリットとデメリットについてまとめたので、どのような特徴があるのか見てみましょう。
デスクトップのメリットデメリット
基本的に家やオフィスに設置して動かさないタイプのパソコンがデスクトップタイプです。デスクトップのパソコンは、熱処理に優れているため、各機能を存分に使用できるという魅力があります。
パソコンは、作動している間に熱を発します。熱が高くなってしまうとパソコンは故障してしまうため、できるだけ機能を制限して熱を発しないようにしています。
その分、パフォーマンスが低下してしまうのですが、デスクトップタイプは熱処理に優れているため、パフォーマンスが低下しにくいという特徴があります。
RAWデータなどの編集は、パソコンにかなりの負担がかかってしまうのですが、デスクトップタイプなら熱処理に優れているため、機能を制限することなく編集が可能です。
デメリットとしては、パソコン自体を動かせないという点が挙げられます。どこでも作業ができるわけではないので、移動には適しません。
ノートタイプのメリットデメリット
ノートパソコンは、出先でも作業ができます。近年はネット環境が整っている場所も多いため、いろいろな場所で作業ができて非常に便利です。
特に必要がなければ、付属品を持ち歩く必要もないので、スマートに作業することができます。
問題なのは、編集できるレベルです。デスクトップタイプに比べると熱処理にも優れておらず、スペックが落ちてしまうのは仕方ないことです。容量の大きいデータを編集するのに適しているとは言えないので、簡単な編集や軽作業に向いています。
編集スタイルに合わせて検討しよう
以上のように、デスクトップとノートタイプ、それぞれにメリットとデメリットがあります。どちらを使用するかは、自分の編集スタイルに合わせて選ぶといいでしょう。
データの大きい写真を頻繁に編集する際はデスクトップタイプ。軽作業をいろいろなところで行いたい場合はノートタイプと、普段扱うデータの大きさで判断することもできます。
パソコンでの写真編集のやり方
写真編集をするときのパソコンのスペックや種類についてまとめてきましたが、ここからは、実際にパソコンで編集作業をする方法を紹介していきます。
まずは誰でも簡単にできる編集の仕方について説明していきます。いろいろなツールを駆使して簡単に編集できるので、早速チェックしてみましょう。
標準搭載のアプリで簡単編集がおすすめ
Windowsに標準搭載されているフォトアプリでは、簡単な編集作業を行うことができます。
写真を好きなところだけ切り抜くことができるトリミングや、全体的な印象を変えるのに役立つフィルター機能に加え、芸術的なタッチを加えることもできる描画機能も備わっています。
縦横のアスペクト比を維持したまま写真サイズを変更したり、テキストの入力もできるため、標準搭載にしては十分な機能を使うことができます。
Windowsだけでなく、Macに標準搭載されている写真アプリでも編集が可能です。
トリミングや画像の回転などはもちろん、明度・色彩の調整や赤目補正まで行うことができます。使用感がiPhoneの写真アプリと似ているので、簡単な操作性も魅力の1つです。
さらに凝った編集は専用のソフトで
標準搭載されているアプリより、さらに凝った編集をしたい場合は、写真編集専用のソフトを利用するといいです。
『Adobe photoshop lightroom cc』は、RAWデータの写真をメインに編集したい人にオススメのソフトで、写真処理に特化したツールが搭載されています。
Lightroomでは、ソフトが自動的に人物を判別して振り分けてくれます。そのため、特定の人物が写っている写真を編集したいときなどに、何枚もある写真の中からすぐに探している一枚を見つけることができます。
写真の明るさや色合いを自動補正してくれる機能も充実しているため、誰でも簡単に編集を楽しむことができます。
Adobe Lightroom CCを購入 | 写真編集管理ソフトウェア
使ってみたい便利な写真編集ソフト
パソコンに標準搭載されているソフトや写真編集専用のソフトについてまとめてきました。他にも、写真編集で使ってみたい便利なソフトはたくさんあります。
特に使いやすくオススメのソフトをまとめました。
MacもOK、初心者向けソフト GIMP
Macでも使えるのが嬉しい無料の編集ソフトが『GIMP』です。
GIMPでは、豊富なレイヤー機能に加え、エフェクト効果やブラシ機能も使うことができます。無料にしては十分編集が可能なので、写真編集初心者にオススメのソフトです。
GIMP – GNU Image Manipulation Program
Webで使える無料ソフト PIXLR EDITOR
『PIXLR EDITOR』は、パソコンにソフトをインストールすることなく、ウェブ上で写真編集をすることができる無料ソフトです。
PIXLR EDITORでは、画像の切り取りやリサイズ、明度調整や塗りつぶしなど、基本的な編集機能を使うことができます。
Facebookとも連携しているため、SNSへの投稿が簡単なのも嬉しいポイントです。
Online Photo Editor | Pixlr Editor
慣れたら挑戦したい超定番ソフト Photoshop CC
世界中のプロから愛用されているのが、写真編集の超定番ソフト『Photoshop CC』です。
Photoshop CCを使うと、写真の補正や加工、合成、ペイント、さらに3Dや動画の編集も行うことができます。ブラシ機能や初心者向けのサポート機能など、写真愛好家でも存分に使える便利な機能が満載です。
Adobe Photoshop CCの購入 | 最高の写真、画像、デザイン編集ソフト
パソコンで写真編集をやってみよう
パソコンの選び方には、いろいろなポイントがあります。自分がどのくらい写真の編集をするかなど、普段のスタイルに合わせたパソコンを選ぶようにしましょう。