東京の美術館イベント情報・最新版。都内でアートを楽しもう

2019.03.05

様々なアート作品が並び、新感覚の楽しさを味わえる美術館。一人でじっくり巡るのにも、誰かと回るのにもぴったりのスポットですね。特に東京には、各所に特色豊かな美術館があります。今回はそんな「東京の美術館」の、おすすめイベントを紹介していきます。

上野周辺のイベント

公園があり、近くに東京大学などもある上野は、静かで文化的な観光・散策スポットとして知られています。上野恩賜公園の中にある上野の森美術館や、その名前通り西洋美術を中心に扱う国立西洋美術館、東京国立博物館など、美術館・博物館が多いのも特徴です。

そんな上野周辺の美術館イベントに注目してみましょう。

上野の森美術館

日本美術協会が運営する上野の森美術館は、日本の美術界を支える施設のひとつとして、ジャンルにとらわれない様々なイベントを行っています。

イベントのテーマや内容は様々ですが、その中でもひとつ注目したいのが、3月14日から開催される「VOCA展2019」です。40歳以下の気鋭の作家たちによる平面作品を展示するこのイベントでは、現代美術の一端をかいま見ることができます。

また、2月16日からの「第24回日本の美術 全国選抜作家展」など、他にも現代の作家に迫るイベントが開催予定です。

国立西洋美術館

日本へ西洋美術を広める役割を担ってきた国立西洋美術館。現在の注目イベントは、2月19日から3か月に渡って開催される「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ――ピュリスムの時代」です。

国立西洋美術館の開館60周年を記念して行われるこのイベントは、本館の設計も務めた建築界の巨匠ル・コルビュジエの初期の活動や作品、その背景にあった思想に迫ります。彼が積極的に推進したピュリスム(純粋主義)の精神にその作品とともに浸れる、貴重なチャンスと言えるでしょう。

東京国立博物館

日本やアジアの歴史的な展示を多く行う東京国立博物館。注目したいのが、黒田記念館にて4月14日まで開催されている「ラファエル・コランと黒田清輝」です。

日本における西洋画の巨匠として知られる黒田清輝。彼が師事したと言われているのが、フランスの画家ラファエル・コランです。夢の「師弟共演」が実現したこのイベントで、それぞれの貴重な作品や、コランが黒田に与えた影響などを体感してみましょう。

23区東部のイベント

東京23区東部には、皇居のある丸の内を中心に、三菱一号館美術館や東京国立近代美術館、日本橋の三井記念美術館などがあります。歴史ある美術館から比較的新しい施設まで、それぞれの注目イベントに迫ります。

三菱一号館美術館

2010年に開館した三菱一号館美術館の注目イベントは、3月14日から開催される「ラスキン生誕200年記念 ラファエル前派の軌跡展」です。

19世紀半ばにダンテ・ゲイブリエル・ロセッティらが結成し、イギリス芸術界で活動していたラファエル前派。思想的な面でそこに大きな影響を与えたのが、思想家のジョン・ラスキンでした。

その生誕200年を記念して開催されるこのイベントでは、絵画やステンドグラス、家具など様々な作品からからラファエル前派の功績に迫り、その世界観を体感できます。

東京国立近代美術館

日本最初の国立美術館でもある東京国立近代美術館のおすすめイベントは、1月29日から5月26日にかけて長期開催される、「MOMATコレクション」です。

所蔵作品展でもあるこのイベントでは、近代から現代にかけての日本美術の歴史が紹介されます。様々な時代の名品を目撃できるのはもちろん、時代ごとの社会と芸術の関連も知ることができる一大イベントとして、必見です。

三井記念美術館

建物が国の重要文化財にも指定されている三井記念美術館は、「都市の中の美術館」として、独特の荘厳な雰囲気を持っています。

注目したいイベントは、この美術館の毎年恒例となっている「三井家のおひなさま」です。2月9日から4月7日まで開催されるこのイベントでは、タイトル通り、三井家で所有されてきた様々なひな人形が展示されます。

江戸時代から昭和まで、人形芸術の世界でも貴重な作品が並び、「おひなさま」の歴史や美術的な価値を体感できるイベントとして必見です。

23区西部のイベント

東京23区の西部には、その建物自体の建築美も印象的な東京都庭園美術館、美術に関する中心地・アートセンターとして新感覚の活動を見せる国立新美術館、日常生活と美術の関連を追及するサントリー美術館など、個性豊かなコンセプトを持つ美術館が多く集まっています。

開催されるイベントも、それぞれ特色が表れていて、要注目です。

東京都庭園美術館

港区・白金台にある旧朝香宮邸を本館に、その名前通り、まるで庭園のような美しさを誇る東京都庭園美術館。注目のイベントとしては、1月26日からおよそ2か月半に渡って開催される「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」があります。

高知県出身のアーティスト岡上淑子。3歳で東京に移り住んだ彼女の作品は、全て東京の地で生まれました。彼女の「フォトコラージュ」という制作手法によって生み出された作品は、日本はもちろん、米国などでも高く評価されています。

そんな彼女の貴重な作品の数々が、その制作地である東京に集まるこのイベントは、岡上淑子の世界観や背景に迫れるまたとない機会となっています。

国立新美術館

決まったコレクションを持たず、広い展示スペースを活かして様々な美術の公開・普及を目指すアートセンターとしての役割を果たしてきた六本木・国立新美術館。そのコンセプトにも通じる注目イベントが、3月3日まで開催される「未来を担う美術家たち 21st DOMANI・明日展」です。

若手芸術家の海外での学びを支援する文化庁のプロジェクト「新進芸術家海外研修制度」。その成果発表としての意味合いを持つこのイベントでは、新進気鋭の若いアーティストたちの作品が展示され、新世代の芸術を知ることができます。

また、ゲスト作家として、イタリアでも活躍してきた三瀬夏之介が迎えられるのも見どころです。

サントリー美術館

「生活の中の美」を追求し、広めることをコンセプトとしている、赤坂・サントリー美術館。時代や国にとらわれないラインナップの展示で、美術界において存在感を発揮してきました。

そんなサントリー美術館のイベントで注目したいのが、2月6日から3月31日にかけて開催される「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」です。江戸末期から明治初期に狩野派の絵師として活躍した河鍋暁斎の功績をたどる、興味深い展示となっています。

江戸から明治へと移り変わる、激動の時代を生きた河鍋暁斎。社会の流れの中でも狩野派としてのアイデンティティを持ち続けたの、ダイナミックで鮮烈な作品の数々を目撃しましょう。

23区外のイベント

東京23区外の美術館としては、八王子市にある東京富士美術館や、大人も子どもも「楽しめる」場所として運営される三鷹の森ジブリ美術館などが挙げられます。

東京の中心地を離れたこの場所でも、様々なイベントが行われ、話題になっています。

東京富士美術館

1983年に創設された東京富士美術館は、オープニング展示から「近世フランス絵画展」を開催するなど、フランス美術と関わりの深い美術館として知られてきました。そんなこの美術館の注目イベントとしては、3月24日まで開催の「第1次世界大戦終戦100年〜フジタが見たパリ」があります。

フランスを拠点に活動した巨匠・藤田嗣治。ピカソやモディリアーニ、ザッキンらと交流しながら彼の生きた世界が、今回のイベントでは数々の写真によってふり返られます。ケルテスやキャパの撮影した写真によって、藤田が当時生きていたパリの空気感まで感じられる、趣深いイベントです。

三鷹の森ジブリ美術館

ジブリファンにとっては広く知られる人気スポット、三鷹の森ジブリ美術館。ジブリの歴史や魅力をより深く知ることができるのはもちろん、アニメーションへの新しい見方や家族で楽しめる時間を提供してくれる美術館です。

2019年中のイベントとしては、長期の企画展示「映画を塗る仕事」展に注目です。ジブリアニメーションの制作の中でも、「色を塗る」ことによる表現に迫る展示となっています。

動きや質感、表情、時間の表現に至るまで、世界観の構築に深く関わる「塗る」という工程。ジブリ作品の実際のセルを用いてその舞台裏をかいま見ることができる、貴重なイベントです。

アートの世界に浸ろう

中心部から23区外まで、様々な場所で様々な美術館が開かれている東京。芸術・アートの面でも、まさに日本の文化の中心地と言えるのではないでしょうか。

各美術館では、それぞれが特色や実績を活かし、個性豊かなイベントが開催されています。気になったイベントには是非足を運んで、新しい世界観や感動を発見してみてくださいね。

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