有名なジャズピアニストが知りたい。おすすめの日本人ピアニストは?

2019.03.05

各プレイヤーの個性が強く現れるジャズ音楽の世界で、高い評価と注目を集めてきた有名ジャズピアニストたち。国内外問わず、最前線で活躍する実力派から歴史に名を刻むベテランまで、おすすめのジャズピアニストを紹介します。

今熱い、現代の日本人ジャズピアニスト

まず紹介するのは、現在進行形でジャズの世界で話題を集める、日本出身のジャズピアニストたちです。世界のジャズシーンを代表する日本人プレイヤーたちを、見ていきましょう。

世界的に有名な上原ひろみ

上原ひろみと言えば、現代の日本人ジャズピアニストの中でも、最も有名なプレイヤーではないでしょうか。多くの人が、一度は名前を聞いたことがあるかと思います。

静岡県出身の上原ひろみは、学生時代から国内で作曲家として活動し、20歳の時にバークリー音楽大学に進学。ジャズ作曲科とCWP科を首席で卒業するなど、圧倒的な才能を見せました。

バークリー在学中にプロデビューを果たした後も、リリース作品や参加作品が次々に話題に。矢野顕子や絢香、DREAMS COME TRUE、レキシなどと共演して、日本でも注目を集めます。

現在はニューヨークを拠点に活動している上原ひろみ。日本だけでなく世界的にも評価を集めるジャズピアニストとして、必見の存在です。

クラシックにも精通している小曽根真

小曽根真は、クラシックピアニストの父のもと5歳でピアノを始め、15歳でプロデビューするなど、若い頃から才能を発揮してきたジャズピアニストです。

大学はバークリー音楽大学に進学し、ジャズ作・編曲科を首席で卒業するなど、先に紹介した上原ひろみにとっては大先輩とも言える存在となっています。

その後、ジャズミュージシャンのクインシー・ジョーンズに才能を見出されたのがきっかけで世界デビュー。それから30年以上に渡って、作品リリースやライブ、個性的なプロジェクトへの参加など、幅広く活動しています。

クラシック音楽家の父の影響もあってクラシックにも精通しているのが特徴で、国内の多くの交響楽団とも共演。他にもポップスや舞台音楽などにも関わり、ジャンルレスな活動を続けてきました。

日本人ジャズピアニストの中でも個性派として、注目です。

ニューヨーク在住の海野雅威

海野雅威は、国外で活動している日本人男性ジャズピアニストの中でも、代表的な存在です。

伊藤君子や鈴木良雄など国内ジャズシーンの名プレイヤーと共演を重ね、若手ジャズピアニストの先頭に立つ存在として話題に。さらにジャズを追求するためにニューヨークへと拠点を移し、ジミー・コブやウィナード・ハーパーといった一流ジャズミュージシャンのレギュラーメンバーとなるなど、アメリカでも実力を認められてきました。

また、ジャズ界では伝説ともされる巨匠たちからも多大な支持と期待を集めていたことでも知られており、まさに日本を代表するジャズピアニストと呼べるでしょう。

セクシーなピアニスト?高木里代子

高木里代子は、ジャズのみならずハウスやエレクトロ、J-POPなど、幅広い世界で活躍してきたピアニストです。

慶應義塾大学に在学中からピアニストとしてクラブなどで活動を開始し、ハウスユニットなどに参加。自ら作編曲やプログラミングも行うなど、多彩な才能を発揮しました。

その後も様々なステージやコンテストに参加し、「東京JAZZ」のステージに水着姿で登場するなど、セクシーな個性派ピアニストとしても話題に。2016年にはavexからメジャーデビューを果たし、国内ジャズシーンをけん引する存在となっています。

親しみやすいキャラクターだけでなく、確かな実績とセンスでも評価を集める実力派ジャズピアニストです。

こちらも熱い、海外のジャズピアニスト

日本だけでなく、海外のジャズピアニストたちにも注目です。世界のジャズシーンを支え続ける、現代のプレイヤーたちの活躍や実績を紹介していきます。。

現代ジャズに影響力があるハービー・ハンコック

ハービー・ハンコックは、ジャズ音楽の発展期である、1960年代から第一線で活躍してきたジャズピアニストです。

幼少期からピアノの才能を発揮し、20代の頃から「モダン・ジャズの帝王」と呼ばれる巨匠マイルス・デイヴィスのバンドで演奏するなどジャズシーンでも大きな話題に。数々のソロアルバムもリリースして、高く評価されました。

さらに、1970年代からはエレクトロサウンドを取り入れた大胆な音楽性も見せ、大きな反響を集めます。その後も現在までピアニストや作曲家、プロデューサーとして現代ジャズに影響を与えていて、まさに「生ける伝説」と呼べる存在です。

ロックと融合?ブラッド・メルドー

ブラッド・メルドーは、大学生時代に有名ジャズドラマーのジミー・コブのバンドに抜てきされたことがきっかけになり、ジャズピアニストとしての活動をスタートしました。

1995年にはワーナーからメジャーデビューし、自身のトリオバンドで活動する傍らで「スペースカウボーイ」などハリウッド映画の音楽も担当。現代ジャズシーンを支えるベテランの一人として、コンスタントな活躍を続けています。

その音楽性の最大の特徴が「ロックとの融合」を果たしたパフォーマンスで、ビートルズやレディオヘッド、オアシスなどの楽曲をレパートリーとしてきました。ジャズの可能性を切り開く、独特のアプローチの数々にも注目です。

なんでもこなすチック・コリア

チック・コリアは、1960年代からプロとして活躍してきたジャズピアニストです。ジャズトランぺッターの父のもとに生まれ、ジュリアード音楽院で音楽を学びました。

先に紹介したハービー・ハンコックと入れ替わるかたちでマイルス・デイヴィスのバンドに参加するなど若手の頃から頭角を現し、エレクトリック・ピアノの使用やフリー・ジャズに傾倒したプレイなど、個性を確立していきました。

1971年にはジャズバンド「Return To Forever」を結成し、70年代ジャズシーンでも最大級のヒットを記録。ジャズファンの間で知らない人はいない人気ピアニストになります。

その後もエレクトリカルなサウンドからストレートなジャズプレイ、クラシックまで多彩な音楽を取り入れ、ジャンルレスなアプローチを手がける音楽家として現在まで知られています。

2008年には上原ひろみとデュオで日本武道館公演を行うなど、日本でも確かな人気を誇る一流プレイヤーです。

今も昔も有名なジャズピアニスト

ジャズの黎明期から活躍したプレイヤーの中には、世を去った後も愛され続ける人物も多くいます。そんな、今も昔も有名なジャズピアニストたちを見ていきましょう。

バド・パウエル

バド・パウエルは、1940年代から1960年代にかけて活躍したジャズピアニストです。

クラシックから音楽の世界に入り、10代半ばでジャズに転向。より即興演奏の要素が強い「ビバップ・スタイル」と呼ばれるジャズのジャンルを確立した一人として広く知られています。

独特の奏法とスリリングなプレイで脚光を浴びながらも、50年代からは薬やアルコールの中毒に苦しみ、1966年に41歳の若さで世を去りました。

全盛期は短いながらも多くの名演を残し、またフランスでの彼の活動が映画「ラウンド・ミッドナイト」のモデルになるなど、輝かしい功績を持つ名プレイヤーです。

デューク・エリントン

1899年生まれのデューク・エリントンは、1974年に死去するまで長年ジャズの世界で活躍したピアニストです。

1916年からプロとしての活動をスタートし、一方で作曲家としても活動。名曲「A列車で行こう」などの名曲を手がけたほか、映画「或る殺人」の音楽を手がけた際にはグラミー賞でも受賞を果たしました。

また、1964年の新潟地震の際には募金を募るチャリティーコンサートを東京で行うなど、日本とも縁のある人物です。

アメリカ政府やフランス政府からの勲章授与歴もあり、2009年にはアフリカ系アメリカ人としてはじめて硬貨(25セント記念硬貨)に載るなど、ジャズの枠を越えた文化的な貢献が称えられています。

オスカー・ピーターソン

オスカー・ピーターソンは、ジャズの歴史の中でも屈指の実力派ピアニストとして知られる人物です。

1925年カナダに生まれて幼少期からピアノを始め、1949年にはプロとしてアメリカに進出。レイ・ブラウンやルイ・アームストロングといった偉大なプレイヤーと共演して、高く評価されました。和声理論を取り入れた、モダン・ジャズの第一人者として知られています。

その最大の特徴は88鍵を活かした圧倒的な超絶技巧で、繊細さと大胆さを両立したプレイングから「鍵盤の皇帝」と呼ばれました。晩年は左手が不自由になりながらもピアノを弾き続け、ジャズの歴史に多大な貢献をした人物です。

ビル・エヴァンス

ビル・エヴァンスは、モダン・ジャズのジャンルを代表するジャズピアニストです。

クラシックの要素を多く取り込んだ和音使いで知られており、多彩なアレンジによるアドリブ面でも、繊細な演奏による技術面でも注目を集め続けました。

現代に活躍するジャズピアニストのハービー・ハンコックやチック・コリアも、彼からの多大な影響を受けています。

薬の中毒や病に苦しみながらも多くの人の記憶に残る演奏を続け、1980年に死去するまでに数々の名演を残しています。また、その死後も息子で映画音楽家のエヴァン・エヴァンスによって未発表音源がリリースされるなど、長く愛され続けるジャズピアニストです。

ジャズピアニストの名曲は色あせない

巧みな演奏で聴き手を湧かせ続ける一流ジャズピアニストたち。その道のりは険しく、世界で活躍する日本人ジャズピアニストも、その多くは海外の音楽学校への留学を経験しています。

そんな名プレイヤーたちによる演奏は、生で聴くと音源とはまた違ったスリリングな魅力があります。日本でも有名ジャズピアニストによるコンサートは多数開かれているので、ぜひ一度足を運んでみてください。

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