おいしい梅酒の作り方。自分だけの特別な梅酒を自宅で作ろう

2019.03.04

梅酒好きであれば「自分で作ってみたい」と思ったこともあるのではないでしょうか。今回は梅酒作りの一から十までをわかりやすく解説します。中には絶対に守らないといけない法律関係のことも記載していますので、必ず目を通しましょう。

自宅でおいしい梅酒が作りたい

自宅で梅酒を作ることができれば、いつでも自分好みの梅酒が飲めます。

手先の器用さや力、特別な道具などは必要無いので、成人していれば老若男女問わず簡単に作れるのも魅力です。

梅酒作りに必要なものは?

梅酒作りには梅と酒が必要だ、ということはわかりますが「梅はどこで買うの?」「お酒は何を使うの?」という謎が準備段階から立ちはだかります。

しかし、以下の通りで必要なものは多くはないので安心してください。なお、出来上がり量の目安は2.2~2.4L程度のレシピを記載しています。

  • 青梅(1kg)
  • ホワイトリカー(1.8L)
  • 砂糖(500g)
  • 広口瓶(4~5L用)
  • 竹串

それでは1つ1つ詳しく見ていきましょう。

青梅

青梅は2L以上の大きめで傷が少ないものがおすすめです。特に大きな傷は味や仕上がりの色に影響しますので、よく見てから購入しましょう。

スーパーや八百屋で売っていることもありますが、梅農家のネットショップで買うと種類ごとの違いを見て選べ、新鮮な梅が届くのでおすすめです。

多くの農家は4~5月に予約を開始するので、早めにどこから購入するか決めてチェックするようにしましょう。

ホワイトリカー

果実酒を作るときの定番のお酒で、梅酒作りにもよく用いられます。無味無臭のため、梅の味や風味を十分に感じることができます。

他のお酒でも作ることはできますが、記事後半の注意点を確認してから選んでください。

砂糖

砂糖は好みに合わせて、用意した梅の50~80%の量入れるのが良いでしょう。溶けにくく、味にクセが無い物がおすすめで、氷砂糖を用いることが多いです。

広口瓶

出来上がり量に合わせて、余裕のある大きさの瓶を用意しましょう。口が広くなっている広口瓶だと作業がしやすいです。

竹串

梅のヘタ取りに使います。金串でも構いませんが、梅は金気を嫌うと言われているので出来れば避けたほうが良いでしょう。また、爪楊枝だと先が折れてしまったり作業がしづらかったりする場合があるので、竹串がおすすめです。

梅酒作りに最適な時期は?

梅酒作りに最適な時期は、新鮮な青梅が収穫される時期です。

青梅は5月下旬~6月下旬に手に入るので、この時期が梅酒作りにも最適と言えます。青梅は2~3日で熟してしまうので、届き次第すぐに梅酒作りを開始しましょう。

冷凍青梅であれば通年手に入り完成も早いですが、新鮮なものに比べ風味が落ちてしまいます。そのため、新鮮な青梅を使うのがおすすめです。

梅酒はどのくらいの期間でできる?

目安は半年~1年で、お酒が琥珀色になるのが合図です。

冷凍青梅を使う場合は、梅の細胞が壊されておりエキスが出やすいので1ヶ月程度で飲めるようになります。

上記の目安を参考に、さっぱりとした軽めの口当たりが好みの方は短めに、風味豊かな重めの口当たりが好みの方は長めに漬け込むと良いでしょう。

漬けた青梅のエキスは1年程度でよく浸透するので、その頃に取り出しましょう。あまり長く漬けておくと、せっかく染み出したエキスが青梅に戻ってしまったり、渋味が出て濁ってしまったりするので要注意です。

おいしい梅酒をさっそく作ろう

さあ、準備ができたところで、さっそく梅酒作りに取り掛かりましょう。一つ一つの工程でコツやポイントなども解説しているので、一旦全部読んで作業の流れを把握しておくとスムーズに作れますよ。

また、事前に瓶を置く場所を確保しておきましょう。

瓶をしっかり消毒

まずは漬け込みに使う瓶を消毒するところから始めます。煮沸消毒をしますが、いきなり熱湯を入れると瓶が割れる恐れがあるため、まず先にお湯を入れ瓶全体を温めましょう。

その後熱湯を少量入れ傾けながら回しますが、この時火傷には十分に注意してください。

消毒ができ熱湯を捨てたら、瓶の口を清潔な布巾などで拭き、布巾の上に逆さに置き日当たりの良い場所で乾燥させましょう。

この時、完全に乾燥するのを待ってください。ここでしっかり乾燥させないと、カビが生えやすくなってしまいます。

梅を洗って水気をとってヘタとり

大きめのボウルに梅を入れ、たっぷりの流水で梅を洗いましょう。冷凍梅の場合は洗いながら解凍します。

熟して黄色くなった完熟梅や冷凍梅の場合はこのまま次のステップに進みますが、もしも青く硬い熟していない梅を使う場合は2時間ほど水に漬けてアク抜きをしましょう。

水洗いやアク抜きができたらザルに上げて水気を切り、清潔な布巾やキッチンペーパーなどで優しく水気をとりましょう。瓶と同様に、水気をしっかりとることでカビを防ぎます。

水気が取れたら次にヘタとりです。ヘタを残しているとエグ味が残ったりお酒にヘタが浮いてしまったりするので丁寧に取り除きましょう。たこ焼きを回すようにヘタのふちをくるっとなぞると簡単にとれます。

瓶に梅と砂糖を交互に入れる

ヘタ取りまで終わったら瓶に梅と砂糖を入れていきます。まずは梅から入れますが、しっかりと手を瓶の底まで入れ、優しく置くようにしてください。

瓶の底が梅で埋まったら砂糖を入れ、また梅を入れるというのを用意した梅と砂糖が無くなるまで繰り返します。

お酒を注いで少し時間が経つと砂糖は沈んでしまうので、あまり神経質に量を配分する必要はありません。

果実酒に欠かせないホワイトリカー投入

梅と砂糖が入れ終わったらホワイトリカーを入れます。先ほどまでは繊細な作業が必要でしたが、ホワイトリカーは一気に入れてしまって大丈夫です。

フタをしたら冷暗所へ

お酒が入れ終わったらフタをして、なるべく温度差の少ない冷暗所で保存しましょう。飲むまではそのまま放置で構いませんが、時々覗いてみると変化を見ることができて面白いですよ。

梅酒作りで注意することは?法律違反にご注意

お酒に関する法律に酒税法というものがあるのをご存知でしょうか。

今からご説明するルールを知っておかないと、知らない間に法律違反をしていたということになり兼ねません。そのため、梅酒作りをする前に十分に理解をしておく必要があります。

また、梅酒に使う砂糖を選ぶ際のポイントも一緒に解説します。

アルコールは20度以上で

ホワイトリカー以外のお酒でも漬けることはできますが、アルコールが20度以上のものであることは必ず確認してください。これは、20度以下のものだと酒税法違反になってしまう可能性があるためです。

国税庁のホームページが公開している、梅酒づくりに関するQ&Aを見てみましょう。

Q1 消費者が自宅で梅酒を作ることに問題はありますか。

A 焼酎等に梅等を漬けて梅酒等を作る行為は、酒類と他の物品を混和し、その混和後のものが酒類であるため、新たに酒類を製造したものとみなされますが、消費者が自分で飲むために酒類(アルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものに限ります。)に次の物品以外のものを混和する場合には、例外的に製造行為としないこととしています。

1 米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでん粉又はこれらのこうじ

2 ぶどう(やまぶどうを含みます。)

3 アミノ酸若しくはその塩類、ビタミン類、核酸分解物若しくはその塩類、有機酸若しくはその塩類、無機塩類、色素、香料又は酒類のかす

出典:国税庁:お酒に関するQ&A

つまり、『梅酒をつくるために、アルコール度数20度以上のお酒に梅を漬け込むこと』は、酒税法の定める『酒類の製造行為』にはあたらないということになります。逆に言えば、アルコール度数20度未満のお酒に漬け込むと『酒類の製造行為』とみなされ、免許なしで行うと『違法行為』になってしまいます。

販売はもちろんNG

さきほどの引用部分に書いてある「消費者が自分で飲むために」というポイントも重要です。これはつまり、作った梅酒を『自分で飲む以外の用途に使用する』のは違法行為だということです。

自分で飲む以外の用途の代表的なものとしては『販売』があります。たとえ非常に出来のいい自家製梅酒をつくれたからバザー等で出品したいと考えたとしても、これを販売することは酒税法違反となりますので絶対にやめましょう。

 この規定は、消費者が自ら飲むための酒類についての規定であることから、この酒類を販売してはならないこととされています。

出典:国税庁:お酒に関するQ&A

家族や友人に振舞うのもやめた方が無難

それでは家族や友人に無償で振舞うのはどうでしょうか?

この点について国税庁は明確なスタンスを示していません。インターネット上の文献を見ても、「自分で飲むために」という言葉の解釈をどう取るかによって意見が分かれるようです。

「自分で飲むために」という言葉を字義どおりにとれば、作った本人以外が飲むことはすべてアウトと読むこともできます。リスクを避けるならば、家族や友人に振舞うのも、やめておいた方が無難でしょう。

砂糖は溶けにくいものを。砂糖なしもOK

ここからは酒税法とは関係のない話。

使う砂糖は溶けにくいものを使いましょう。これは、砂糖を使ってじっくりと梅のエキスを引き出すためです。

砂糖の純度が高く梅の本来の味が楽しみやすい氷砂糖がおすすめですが、溶けにくい砂糖であれば何でもOKです。

砂糖なしで作ることも可能ですが、浸透圧が変わることで完成までに多少時間がかかってしまいます。

おいしい梅酒をいつもそばに

自分で作ったおいしい梅酒が飲めるのはとても嬉しいものです。基本的に賞味期限・消費期限は無く長く楽しめるので、一度作って保管しておけば飲みたいときにすぐに飲むことができます。ただし、酒税法の関係もありますので、法律違反には十分に注意してくださいね。

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