ブランデーとウイスキーは何が違う?種類や味の違いを詳しく解説

2019.03.02

人々を魅了してやまないブランデーとウイスキー。この二大巨頭はよく「似たようなもの」という扱いを受けていますが、果たして本当にそうなのでしょうか?本稿ではこの2つのお酒の違いについて、詳しく解説します。

ブランデーとウイスキーの味が違う理由は?

見た目からそっくりなブランデーとウイスキー。では肝心の「味」の違いはどうなのでしょうか?

お酒を区別するのに一番簡単な方法はテイスティングです。似て非なる2つのお酒にも厳密な味の違いがあります。しかしいきなり細かな違いを解説しても区別するのは非常に難しいはずです。そこで、ここでは初歩的な知識として2つのお酒の違いについて解説します。

ブランデーの基礎知識

基本的にブランデーは果実酒からできています。それらを蒸留(液体を一度蒸発させてから再度液体に戻し、濃縮させること)する工程があるため、分類的には蒸留酒となるのです。またブランデーで世界的に有名な国といえばフランスです。高級ブランデーとして名高いコニャックもフランスのコニャック地方で生産されていることが名前の由来となっています。

ブランデーの主原料はぶどう

ブランデーの語源はノルウェー言語で「焼きワイン」という意味です。つまり、これまた馴染み深いお酒である「ワイン」からできていたのです。ブランデーを口に含んだ時に感じるアルコールの刺激後のフルーティーな香りの正体はぶどうだったのです。

ウイスキーと同じく樽で製造する

ブランデーとウイスキーの味の明確な味の共通点は木の香りです。これは前述した蒸留の工程を経た原酒と呼ばれるものを樽に入れて何年もかけて熟成させる工程によるもので、この時の年数がいわゆる「〜年もの」と呼ばれる数字になるのです。

ウイスキーの主原料は大麦

ブランデーと打って変わってウイスキーは主に大麦などの穀物から作られています。ブランデーのように最初から甘い果物を使っているわけではないのです。そこがブランデーとウイスキーの持つ「甘味」の違いになっています。また果実酒を原料にしたブランデーがヨーロッパに広く伝わった後に「果物以外でも作れないのか?」という試みからできた経緯があり、ブランデーとは兄弟のような関係なのです。

どちらも蒸留酒

ウイスキーの分類に関しては前述にあるような経緯で作られたため、当然のように蒸留の工程があります。そのためブランデー同様、蒸留酒に分類されます。

ブランデーとウイスキー色や違いはある?

ここまで解説でブランデーとウイスキーの明確な違いの1つは主原料であることがわかりました。他にはどのような違いがあるのでしょう?

見た目に関しては同じ琥珀色なので、お酒をあまり飲まない方からするとブランデーとウイスキーの違いはないように感じるでしょう。瓶の入れ物も同じようなデザインが多く、購入する前にしっかりラベルの表記を見ないと間違えてしまうかもしれません。

味に関してはどうでしょう?主原料にぶどうを使用しているブランデーは高い度数にしては、果物由来の甘い香りのおかげでウイスキーと比べると飲みやすい印象です。ウイスキーは主原料の大麦が持つデンプンと水を使って糖を生み出し発酵させ、そこからアルコールを生成しています。

穀物由来の芳醇な香りと樽の煙っぽい香りをミックスした独特の香りが魅力。それ故にブランデーと比べるとウイスキーは好き嫌いがはっきりしています。

アルコール度数や気になるカロリーは?

味の違いがわかったところでやはり気になるのが度数とそれに起因するカロリーです。度数に関してはブランデー、ウイスキーともに40%〜47%ぐらいとなっています。ガバガバ飲むのではなく香りを楽しみながら少しずつ飲むのがいいでしょう。

そして気になるカロリーです。ブランデーが約62kcalでウイスキーが約72kcalとなっています。こちらの数値はブランデーやウイスキーを飲む際に一般的なシングルサイズ(30ml)での数値です。もともと度数が高いため大量に飲まないのもそうですが、ブランデーとウイスキーは蒸留酒です。前述した蒸留の工程の際アルコール濃度が上昇するにつれ、糖質は失われていくものなのです。

そのため蒸留酒の糖質量はなんと0g。お酒の中ではヘルシーな部類に入ります。ですがいくらヘルシーだから言ってもアルコール度数が高いことには変わりありませんので、飲み過ぎは禁物です。

バーボンとブランデーやウイスキーの違いは?

お酒の話題でバーボンという名前を一度は耳にしたことがあると思います。そのバーボンがウイスキーの一種であることはご存じかと思います。

しかし厳密にどのようなものをバーボンというのか、ここまで解説してきたブランデーやウイスキーとどのような違いがあるのか、わからない方もいらっしゃるでしょう。そんな方のためにこちらでバーボンについて詳しく解説します。

バーボンの基礎知識

バーボンはアメリカで生産されているお酒です。世界五大ウイスキーの1つに数えられるほどの名品でアメリカがイギリスから独立した年に作られたと言われています。なおこのウイスキーはアメリカの法律で様々なことが取り決められており、アメリカの伝統あるウイスキーであることが伺い知れます。数ある法律を1つでも違反しているとバーボンを名乗ることはできないのです。

バーボンはウイスキーの一種?

前述にある通り、バーボンはウイスキーの一種です。ウイスキーである以上穀物が主原料であることは他と変わりません。しかしこのバーボンは少々変わり種で、主原料にトウモロコシを使用しているのです。さらに前述したアメリカの法律により、原材料の半分以上がトウモロコシになっていない場合はバーボンを名乗ることができません。

バーボンの原産地や種類

バーボンは基本的にアメリカのケンタッキー州やその周辺で生産されています。また産地も法律で決められており、アメリカ国内で作られたものしかバーボンと認められません。

種類に関しては多岐に渡っており、代表的なものとして通常の製法で作られたストレートバーボンやその高級版であるスモールバッチ、1つの樽のみから瓶詰めした希少価値のあるシングルバレルが挙げられます。価格に関しては挙げた順に上がっていきます。しかし高級だからいいというわけではなく、それぞれの香りや味、度数に個性があります。興味のある方は一度飲み比べてみてはいかがでしょうか。

ブランデーやウイスキーと焼酎ってどう違うの?

ブランデーとウイスキーはヨーロッパ発祥の蒸留酒です。では日本人にとっての伝統的な蒸留酒といえば…そう、焼酎です。ここでは「和」「洋」それぞれの蒸留酒の関係について解説します。

焼酎はブランデーと関係が深かった

ブランデーとウイスキーに負けず劣らず、古来より日本で親しまれてきた焼酎ですが果たして同じ蒸留酒としてブランデーやウイスキーとどのような親和性があるのでしょう。まず焼酎についてですが、工程として書いて字のごとく酒を焼いて作ります。つまり主に穀物から作られている酒を蒸留して作っているのです。簡単に言ってしまえば穀物版ブランデーです。ワインを焼いて(蒸留して)作るブランデーとは親戚のようなものなのです。

昔は薬としても使われていた

現代ではごく一般的に飲まれている焼酎ですが、誕生した当時は消毒液や傷薬としても使用されていたようです。今では考えられない話ですがアルコール消毒液などが現在も流通していますので間違った使い方であったということもないようです。

ウォッカとブランデーやウイスキーの違いとは?

バーに行けばたくさんの種類のお酒が並んでいます。バーテンダーが作るカクテルを味わいながら、その場の雰囲気を楽しむのがバーの醍醐味です。カクテルにはさまざな種類があり、その中でも頻繁に使われるベースがブランデーやウイスキーと同様に蒸留酒であるウォッカです。同じ蒸留酒でもブランデーやウイスキーとどのような違いがあるのか、詳しく解説します。

ウォッカはウイスキーと同じ仲間

大前提としてウオッカとウイスキーは、ほとんど同じ原材料で作られています。唯一違うのはウオッカの原材料は穀物類だけではなく、ジャガイモなどの芋類が使われる場合があります。では他にどのような違いがあるのでしょう。

アルコール度数はどのくらい?

ウオッカのアルコール度数は種類よって異なり、度数が低いものではウイスキーと同様の40%程。しかし度数が高いものになると90%にも跳ね上がります。ここまでのものになると蒸留酒特有の甘みなどはほぼありません。

ブランデーやウイスキーとの色や味の違いは?

ウオッカはブランデーやウイスキーのような琥珀色ではなく、原酒のような透明色です。また味の違いは、はっきりと分かれています。ブランデーやウイスキーは独特な甘みや木の香りがあるのに対し、ウオッカは微かな甘みを残すのみです。香りは非常に刺激的なアルコールの風味が残るだけで、特筆すべき点がありません。だからこそこの「特徴の無い」という特徴を生かし、様々なカクテルのベースとして使用されているのです。

ブランデーとウイスキーの違いがわかる大人に

お酒の中でも敷居の高いイメージがあり、似たような見た目から、いまいちその違いについて知られていないウイスキーとブランデー。大まかな製造方法や原料など、あまり知られていない意外な類似した部分や、その歴史や味わいの違いについて知っておくと大人トークにおいて博識でダンディーな雰囲気を演出できるかもしれません。この記事をきっかけにあなたも一段上の大人なお酒の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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