お好み焼きの材料には何が使える?様々なバリエーションを紹介

2019.03.02

お好み焼きの具材は定番派ですか?それとも色々試すのがお好きでしょうか?1品で主要な栄養素が取りやすく、手軽に楽しめるのがお好み焼きです。具材を代えて新しいおいしさを発見することを目的に、様々な具材のバリエーションを紹介します。

お好み焼きの歴史

お好み焼きは、いつからあるのでしょうか?子供のころからお馴染みの方が多いでしょうが、どんな風にできたかご存じですか?具材紹介の前に、お好み焼きの歴史を見ていきましょう。

千利休の麩の焼きが起源?

お好み焼きは、西暦1500年代の終わりごろの安土桃山時代に、信長・秀吉に仕えた『茶人・千利休』によって原型が生み出されたと言われています。

利休は、水溶き小麦粉を薄く焼き、山椒入り味噌で味付けした『麩(ふ)の焼き』を茶会の席でふるまいました。最初は、お茶の席で出す茶菓子として生まれたのです。

江戸時代になると、小麦を粉状にする技術が広まり、うどんなどが作られ始めます。小麦粉は、新しい食材としてこの時代の人々に受け入れられ、江戸時代末期には鉄板で焼いて楽しむことが流行しました。

これが、お好み焼きのルーツと言われています。

戦後、徐々に広まる

第2次大戦後は、食物の貧しい時代でした。そのような中でも、子供達に人気があったのは、水溶き小麦粉を焼きネギを加えてソースをかけるおやつです。これは、駄菓子屋で1銭で売られていたので『一銭洋食』と呼ばれました。

その後、小麦粉にキャベツを混ぜ、容量を増やしてお腹をふくらますという『お好み焼き』が生まれ、手軽なおやつとして人々の間で人気を博したのです。

お好みの材料に進化

明治や昭和初期には、肉類は貴重で高価だったため使われませんでした。しかし、『キャベツ』を代表とする野菜や魚介類をミックスして焼くバリエーションが生まれ、おやつから食事のメニューへと変化していきます。

高度成長期時代に入ると様々な食材が入手可能な豊かな時代へと突入し、豚肉や牛肉などの具材も加わりました。このように、好みの材料を混ぜて焼くことから、呼び名も一銭焼きから『お好み焼き』へと変化していきます。

お好み焼きは、日本各地で流行りました。スタイルは少しずつ違えども、大阪ではお好み焼き、東京ではもんじゃ焼き、広島では広島風お好み焼きと呼ばれているものが代表です。

基本となる材料とレシピ

ここでは、基本となるお好み焼きの作り方を紹介します。肉類なしのシンプルな材料とそのレシピです。

材料

生地2枚分の材料は以下になります。

  • 薄力粉:140g
  • 水:140cc
  • キャベツ:280g
  • 卵:2個
  • 粉末かつお出汁:小さじ4
  • 食用油:大さじ2
  • ソース(ソース・マヨネーズ・青のりなどお好みで)
  • オプションとして山芋(すりおろし60g)

粉:水:キャベツは1:1:2と覚えて、これを基本に好みの味や柔らかさの調整をすると良いでしょう。

出汁は粉末でOK

出汁は粉末でも十分おいしくでき上がります。本格的に手作りの出汁を使いたい場合は、水は追加せず、和風出汁を140g入れてください。また、熱いままで使うと生地がダマになりやすいので、常温にしてから混ぜると覚えておきましょう。

粉は便利なお好み焼き粉を活用

市販の『お好み焼き粉』には、あらかじめ旨みエキスや出汁、山芋パウダーなどが含まれているものが多いです。ふっくらと焼き上がり、食感も良くなるように工夫されています。

出汁や山芋などを用意する手間もなく、製品の指示通りに行うと失敗が少なく、おいしくでき上がるので活用するのも良いでしょう。たくさんのメーカーから出ているので、お好みの味を見つけてください。

次に、前述の材料を使ったレシピを紹介します。

基本レシピ

  1. キャベツを1cm角くらいの粗めにカットする
  2. ボウルにキャベツ・薄力粉・出汁を入れて軽く混ぜる
  3. 2に水と卵を加え、ざっくり混ざる
  4. フライパンに油を引き、温まったら生地1枚分を入れて、中火で焼く
  5. 5分弱で様子を見ながらひっくり返し、同じ程度の時間で裏面を焼く
  6. 皿に移し、好みのソースをかける

しっかりと『焼き色』をつけるのがポイントです。キャベツは『粗め』にカットすると空気が隙間に入りやすいので、サクサクふわふわの食感になります。

ホットプレートで作る際のポイント

少数であればフライパンで済みますが、複数枚を一度に焼きたい時や戸外イベントには『ホットプレート』を使うと便利です。その際の注意点をお知らせします。

ホットプレートは、1300~1400Wで250℃になるくらいの強力なものがおすすめです。まず、温度を200~250℃に上げて焼き始めます。ムラなく上手に焼くには、大きく焼くのではなく、枚数を小分けにして焼きましょう。

ホットプレートに生地を数枚分置き、蓋をして温度を160℃くらいに下げます。外側の色が変化してきたら裏返して蓋をし、その後もう一度裏返します。

表面を軽く叩いて弾む感じの音がしたら、焼き上がりの合図です。トータルで12分くらいを目途に焼いてみてください。

便利なお好み焼きセットもある

さっと簡単に作って食べたい時に、お好み焼きセットを使うと経済的にも時間的にもお得です。いつでも変わらない安定した味がそこに存在します。

おすすめのセットを2つ紹介しましょう。

山芋たっぷりお好み焼き ぶた玉

こちらは、カップラーメンのようにカップに入った『生のお好み焼き材料セット』です。関西周辺で店舗販売されて人気になり、現在はオンラインでの注文もできます。

カットされた豚肉・刻まれたキャベツ・卵・ソース・山芋入りの練られた粉・トッピング入りで、フライパンだけあれば調理可能です。具材をカップに入れて混ぜて焼くだけという手軽さで、関西人に「これぞ、関西の味」と言わしめる味になっています。

このセットは、年間450万食を売り上げる大ヒット商品です。注文は、HP掲載のカップ製品4個以上(組み合わせ自由)でクール便での配送になります。

  • 商品名:山芋たっぷりお好み焼き ぶた玉
  • 価格:356円(税込)
  • 株式会社 おはなはん:商品ページ

千房お好み焼き材料セット

千房は、大阪道頓堀に生まれ、現在は海外も含めて72店舗のお好み焼き店を経営する老舗です。その千房の味を家庭でも楽しめる『千房名店の味お好み焼き材料セット』は4人前で1セットになっています。

お好み焼き道40年の歴史ある千房特製の粉・ソース・天かす・トッピング類がセットになった製品です。千房特製の味つけで、手軽で便利にお店で味わう風味を再現できます。

キャベツや卵、お好みの肉類などを揃えて、家庭でおいしいお好み焼きを楽しみましょう。作りながらワイワイと食べるお好み焼きは、おいしさを皆で分かち合えます。

  • 商品名:千房名店の味お好み焼き材料セット
  • 価格:1080円(税込)
  • 千房ネットショップ公式通販:商品ページ

追加すると簡単においしくなる材料

キャベツがメイン具材のシンプルなお好み焼きは、質素でありながら風味豊かで、お好み焼きの神髄を知ることのできる味です。一方で、材料を追加して様々なバリエーションを楽しむこともできます。

定番の魚介類や肉類

『イカとタコ』はお好み焼きの具材の定番と言えます。タコ焼きに代表されるように、粉ものとの相性は抜群です。

また『エビや桜エビ』も人気の魚介食材で、エビはぷりっとした肉厚感が楽しめます。カリッとした塩味と磯の風味を楽しむなら、桜エビもおすすめです。

『牡蠣やホタテ』は贅沢感たっぷりに貝類のエキスを味わえます。その他、シラスやツナ缶、冷凍食品のシーフードミックスなどを利用するのも手軽です。

そして、何と言っても王道のトッピングは豚肉でしょう。脂の乗った『バラ肉の薄切り』を始め、牛肉を入れてもおいしくなります。

牛バラ肉のほか、『牛すじの煮込み』を使うのも関西地方では人気です。他には砂肝、ベーコン、ソーセージ、コンビーフ、ホルモン煮込みなどを使う場合もあります。

お餅とチーズでボリュームアップ

お餅とチーズを一緒に使っても、おいしくでき上がります。シンプルにお餅とチーズの味を楽しむ他、肉類や野菜などの具材と合わせて使うことも可能です。

お餅は、1cmくらいの角切りにすると、焼いているうち溶け出して柔らかくなります。お餅自体にさほど味がないので味つけ次第で様々に楽しめ、焦げ目には香ばしさが加わるのはもちろん、まずは何よりも食感を楽しみましょう。

チーズを使うと和風ピザのような味わいになり、チーズのコクがお好み焼きの味と良い具合にミックスされます。ピザ用チーズからクリームチーズまで色々試してみてください。

両方一緒に使うとボリュームアップしますが、どちらかだけでもおいしく、もちもちとした食感になります。

野菜やきのこで栄養を取る

お好み焼きにはキャベツが定番ですが、キャベツを切らしている時には、『白菜やレタス』などで代用ができます。これらの野菜は水分が多めなので、生地の水分を少なくするのがポイントです。

他の野菜では、全体の味には大きく影響せず、ややアクセントのある味わいの『ネギ・玉ねぎ・ニラ』などを追加してみても良いでしょう。

また、様々なタイプの『きのこ』をプラスすると、香り高く食感も良くなります。舞茸やしめじ、しいたけなど栄養価も高い健康食材も取り入れましょう。

一風変わった作り方を紹介

ここからは、お好み焼きの少々変わった作り方を紹介します。

山芋なしでも豆腐で代用可能

最初は、山芋の代わりに『豆腐』を使ったお好み焼きの紹介です。豆腐は、つなぎの役割をすると共に、ベースとなる生地の役割も担います。通常の生地は小麦粉ですが、ここでは小麦粉と豆腐の両方になるのです。

種類は、木綿・絹ごしどちらでも構いません。水切りしない場合は、全体の生地の水分量を少なくして調整してください。

ポイントは、豆腐は小麦粉の量より少し多めにします。小麦粉1カップは約100gになり、対して豆腐は130~140g使うと良いでしょう。

小麦粉の一部を豆腐が担うことで、小麦粉だけのお好み焼きより食感が軽くなり、ふんわりとした食感になります。

山芋の役割

山芋の役割は、ふっくらとさせる『膨張剤』の役目と具材同士をよく絡めるための『つなぎ』です。山芋を使うことで、小麦粉の量が減りますので、粉っぽさを少なくする効果も見逃せません。

ポイントは、山芋は擦りおろしたあと、よく混ぜて『気泡』を作ってやると、生地に混ぜて加熱した時に膨らみやすくなるので、忘れないようにしましょう。

また、山芋と一口に言ってもいくつかの種類があります。代表的なものは、長芋・銀杏芋・捏芋(つくねいも)などです。

どの種類もお好み焼きに使えますが、一番向いているのが水分量が多い『長芋』で、銀杏芋や捏芋は粘りが強いので出汁などで延ばして使うと良いでしょう。

小麦粉なしで卵が活躍

また、小麦粉なしでもお好み焼きは作れます。粉っぽさがなく、軽くてふんわりでき上がるのが特徴です。

小麦粉の代わりに、『キャベツ』と少し多めの『卵』をからめて作ります。お好み焼き1枚分に対し、千切りキャベツ約1/4個と、卵2~3個の割合です。ソースや塩でお好みで味つけをしましょう。

豚肉などの具材を使いたい場合は、先にフライパンで肉をある程度焼きます。そのあと、生地となるキャベツと卵を流し入れ、片面を3分ずつ焼いたらでき上がりです。

具材なしの場合は、先にキャベツだけを炒め、溶き卵を流し入れて両面を焼きます。卵は、小麦粉生地よりも短時間で焼き上がるので、焼き時間に注意してください。

リーズナブルな食材で材料費を抑えよう

贅沢で高価な食材でリッチに楽しむお好み焼きも良いですが、安価な食材を使ってもおいしいお好み焼きが作れます。バリエーションとして覚えておいて、食費がピンチの時などに活用してみましょう。

安いもやしでおいしくかさ増し

まずは、安価で入手できる『もやし』です。シャキシャキとした食感が新鮮に感じられるでしょう。ダイエットをしている方は、低カロリーのもやしでかさ増しもできて一石二鳥です。

使い方としては、キャベツの代用としてもやしを使ったり、キャベツと併用したり、肉や魚介類と合わせても美味しくできます。もやし自体に強いクセがないので、比較的どんな具材とも相性が良いのです。

使う量も、特に決まりはありません。前述の基本材料で紹介したように、粉とキャベツの比率は1:2程度を基準にして、キャベツの代用または併用として使ってみてください。

納豆で作ってもおいしい?

大豆を発酵させてつくる『納豆』は健康食品としても知られています。納豆は、ご飯と食べるのが一般的であるように、炭水化物と大変相性が良いとされています。

おいしく感じるかは、納豆の好き嫌いによるでしょう。納豆好きの方にはおすすめです。納豆1パックをお好み焼き1枚分に使っても、少量ずつ分けて4~5枚分でも、お好みの量を生地に入れて軽く混ぜて使います。

また、意外ですが、納豆とチーズも人気のコンビネーションです。共通項はどちらも発酵物ということでしょう。

広島風にもチャレンジしてみよう

お好み焼きの発祥が関西ということは、よく知られています。しかし、それとは別に『広島風お好み焼き』は、大阪風お好み焼きとは区別して認識されているのです。

ここでは、広島風お好み焼きについて紹介していきます。

大阪風との違い

まず、大阪風お好み焼きの基本形は、水溶きした小麦粉にキャベツや他の具を混ぜて生地を作り、最後に肉や魚介類などを上に載せて焼き上げて完成です。生地にあれこれ混ぜて焼くので『混ぜ焼き』と呼ばれ、フライパン1つで手軽にでき上がります。

それに対して、広島風は『重ね焼き』と言われ、生地と具をミックスしません。色々な具材を重ねて焼くのが特徴で、『麺類』も追加されます。また、面積が大きい鉄板やホットプレートが必要です。

具材は、キャベツは長めの千切りで大盛り、卵は卵だけで焼き、蒸したり茹でたりした中華麺も麺だけで単独に焼いて作ります。

広島風お好み焼きの作り方

ここでは、広島風お好み焼きの作り方を説明しましょう。

  1. クレープ状に薄くのばした生地の上に、大盛りキャベツ、イカ天、天かすやネギなどを順番にふんわりと重ねるように載せていく
  2. 次に蓋代わりに豚バラを載せ、少量の生地を回しかけ、頃合いを見て裏返す
  3. 鉄板の別の場所で中華麺を炒め、味付けをする
  4. 3の上に2を載せる
  5. 鉄板の別の場所に、溶き卵を流して円形に焼き、その上に4を載せる
  6. 最後に裏返して、卵の面が上になるようにし、ソースをかける

このように広島風お好み焼きは、お好み焼き・中華麺・卵の3層から成り立ち、サンドイッチ状のお好み焼きになります。

自分好みの材料でお好み焼きを作ろう

様々なお好み焼きの材料を挙げてきましたが、作ってみたい材料はありましたか?お好みの材料が見つかるように、研究しながら食べるのも楽しみ方の1つです。

色々な具材を持ち寄ってお好み焼きパーティーを開けば、たくさんの味が楽しめます。次の休日に、家族やご友人に声をかけて、お好み焼きパーティーはいかがでしょうか。

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