小説でおすすめのファンタジーは?外れなしの厳選10作品

2019.03.01

壮大な冒険を楽しみたい、日常の喧騒を忘れて物語の世界に没頭したい方のために、おすすめのファンタジー小説を10作品紹介します。

さまざまなジャンルの作品を掲載していますので、気になるものを見つけたら、ぜひ小説の方をチェックしてみてください。

運命の出会いと別れ。少年・少女の成長物語

まずは心を動かされるような少年少女の成長物語を2作品紹介します。読むまでに時間がかかりますが、読み終わったときの読後感には言葉に表せない感動があります。

上橋 菜穂子『獣の奏者』

母を亡くし、1人で生きなければならなくなった少女エリンの物語。多種多様な種族が共存するファンタジー世界で、エリンは獣ノ医術師を目指しますが、その道は苦難の連続。

ストーリーやキャラクター、主人公の成長だけでなく情景描写も魅力です。エリンが暮らすファンタジー世界の光景がありありと想像でき、その壮大な世界観に圧倒されます。

また設定などの作り込みも徹底しており、物語の世界にどっぷり浸かりたい人には迷わず勧められる名作です。

ちなみに「獣の奏者 エリン」としてアニメ化もされましたので、そちらもおすすめです。

荻原 規子「勾玉三部作」

日本神話をモチーフにした和風ファンタジー小説、「勾玉シリーズ」の愛称で親しまれています。第一作「空色勾玉」では古事記のイザナギとイザナミの話がモデルとなっており、神々が人間と共存しているかのような設定が魅力。

各冊ごとに話は完結していますが、巻が進むごとに時代が代わり、第二作ではヤマトタケル関連の物語、第三作では奈良時代が舞台となります。

壮大な構成で繋がっている部分があり、シリーズをしっかり読み込んでいる人ほど楽しめます。日本神話に詳しくなくても面白いと定評ですので、本書を通して日本神話の世界に触れてみてはいかがでしょうか?

異国情緒な世界観。中華系異世界ファンタジー

ありきたりな設定はお腹いっぱいという方におすすめなのが、独特な雰囲気や世界観が魅力の中華系ファンタジーです。

酒見 賢一『後宮小説』

物語の舞台は古代中国をモチーフにした架空の王朝。貧しい家に生まれた田舎娘「銀河」は、小さな国の後宮に入ることになります。勝ち気な性格の銀河は天子から奇抜な教えを受けながらも、新入りからみごと正妃の座につきます。

しかしタイミング悪く反乱軍が出現、銀河は頼りない男どもの代わりに後宮軍隊を立ち上げて反乱軍と戦うという壮絶な内容です。強い女性の活躍が見たい方にはうってつけです。

小野 不由美『十二国記』

日本でも屈指の人気ファンタジー小説です。第一作では平凡な女子高生「陽子」のもとへ、ケイキと名乗る美青年が現れ、陽子を地図上には存在しない異界「十二国」へと連れ去ってしまいます。

ケイキとはぐれ一人さまよう陽子の前に、異形の獣を含むさまざまな困難が訪れます。なぜ自分が異世界に連れてこられたのかと疑問に駆られながらも、陽子は故国への帰還を目指し奮闘します。

十二国記シリーズの魅力はなんといっても、独特な設定と骨太な人間ドラマ。運命に圧倒されながらも、ひたむきに理想へ向かって生きる様は心動かされます。

もしも魔法が使えたら。特殊能力者たちの物語

魔法や超能力など、不思議な力を使えたらと誰もが一度は思いますよね。ここではそういった設定に憧れる方におすすめの小説を紹介します。

貴志 祐介『新世界より』

1000年後の日本が舞台のディストピア小説。徐々に解き明かされていく謎や、得体の知れない雰囲気が魅力の作品です。

1000年後の日本では少年少女は思想の自由を剥奪され、徹底的に管理・監視されていました。子どもたちは手を触れずに物体を自由に動かせる念動力(サイコキネシス)を日々鍛錬していたのですが、徐々に日本の隠された真実が判明していき……という内容です。

ファンタジー小説なのですが残酷かつショッキングな描写が多々あり、サスペンス系の作品が好きな方に最適です。またアニメにもなっていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

恩田 陸『常野物語』

穏やかで知的な超能力者「常野の一族」の物語です。超能力というと派手で豪快なイメージがありますが、本作で登場するのは人の本質を見通して癒やし、守るという調和の力。

人の世に溶け込み、ひっそりと暮らす常野の一族の奇妙な優しさと悲しみにあふれたファンタジー。超能力者だからこその苦悩や迫害要素もあり、読み進めるごとに目が潤んでしまうと定評があり、感動系の小説が好きな方にはうってつけです。

派手で壮大な冒険に疲れた方は、手にとって見てはいかがでしょうか。

宮部 みゆき『ブレイブ・ストーリー』

ファンタジー小説の王道ともいえる世界観が魅力の作品です。

平凡な生活を送っていたワタルでしたが、急に両親の離婚話が訪れます。ワタルは家を出た父を連れ戻すために、運命を書き換えられる女神の住む世界「幻界(ヴィジョン)」へとたどり着きます。

個性豊かな仲間たちと共にさまざまな試練を乗り換え、成長していくワタルの冒険譚は心躍る面白さです。ページをめくる手が止まりません。連休の日などで一気に読むのがおすすめです。

またアニメショーンとして映画化もされているので、美しい映像で楽しむのもおすすめです。自分に合った媒体で見てはいかがでしょうか。

ファンタジーといえばこれ。海外の名作小説

国内小説だけでなく、海外小説も名作ぞろいです。ここでは鉄板ともいえる作品3選を紹介します。

J.R.R.トールキン『指輪物語』

一時期話題沸騰となったファンタジー映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作小説です。壮大な世界観に個性豊かな登場人物、そして王道かつハイレベルなストーリー展開と、ファンタジー小説の金字塔ともいえる作品です。

冒険の始まりは高揚感を掻き立てられますが、幽鬼と呼ばれる敵の出現で読者は一瞬で恐怖と不安に襲われます。険しくも心躍る旅というものは、現実世界ではなかなか体験できません。

満たされない好奇心を抱える方は、ぜひ指輪物語を通して王道ファンタジーの世界で冒険を堪能してみてください。

ダレン・シャン『ダレン・シャン』

日本でも大ブレイクした英国産ダークファンタジーです。友人を助けるためにバンパイアになった主人公ダレンは奇妙な運命を歩みながら、さまざまな困難を乗り超えていくという壮大な物語。

子供向けでわかりやすい表現をしていますが、伏線の貼り方や回収方法が巧みで、児童向け小説と侮ってはいけません。大人から子供まで楽しめる名作ですので、親子で読むのもおすすめです。

全13巻とボリュームたっぷりですがコミカライズも出ているので、サクッと読みたい方はコミカライズ版を推奨します。

J.K.ローリング「ハリー・ポッターシリーズ」

海外ファンタジー小説の鉄板ともいえる作品です。魔法学校ホグワーズの生活を通して、主人公ハリー・ポッターやその仲間ロンやハーマイオニーの成長や恋愛を楽しめる王道作品。

世界観や登場人物はもちろん、多彩な魔法やユニークなアイテムなど、ハリーポッターシリーズならではの要素がホグワーズ魔法学校へとあなたを誘います。

小説だけでなく映画化もされており、最近では世界観を同じにする新シリーズ「ファンタスティック・ビースト」も映画作品として公開されているため、自分に合った媒体で楽しんでください。

ファンタジー小説で非日常の世界へトリップ

ファンタジー小説は私たちをここではないどこかへ連れていってくれる魅力があります。まだ読んでいない作品があるなら、それはまだあなたの知らない世界があるということです。

またこういったファンタジー系の作品は画面映えがするため、映画やコミカライズ化されている作品が多いです。文字を追うことに疲れた場合は、別媒体で楽しむのも一興です。奥深く、恐ろしく、魅惑的な未知のファンタジー世界を、ぜひ味わってください。

その他のテーマ

ART

CULTURE

CRAFT

FOOD

TIME