釣り用のシューズは何がいい?釣り場所に合うシューズの選び方

2019.02.28

釣りで気をつけたいのが転倒事故です。断崖や岩場、船の上などで足を滑らせると大変危険なので、グリップ力の高い『釣り用シューズ』が欠かせません。磯・砂浜・渓流・コンクリートなど、足場の状態によって最適なソールを選び分けましょう。

まずは知っておきたい靴底の種類

靴底(ソール)は、靴を構成する最も重要な部分の1つです。種類や素材によって、滑りやすさや歩きやすさ、靴底の劣化の早さなどが左右されます。釣り用シューズを選ぶときは、どんな種類のソールが使われているかを見分けられるようにしましょう。

ラジアルソール

『ラジアル』は英語で、『放射線状』や『星形』を意味しています。『ラジアルソール』は、グリップ力の高いラバー製の面に、さまざまな形の凹凸があるのが特徴で、滑りにくく、歩きやすいのがメリットです。

主にアウトドア・釣り用のシューズ・長靴などに採用されていることが多く、他のソールに比べてグリップ力はやや控えめです。ものにもよりますが、3つのソールの中では、1番価格がリーズナブルで手に入りやすいでしょう。

水をはじくので、靴底が汚れたらサッと洗うだけで綺麗になります。

フェルトソール

『フェルトソール』は硬質なスポンジのような素材で、繊維の力で濡れた石などに密着するのが特徴です。石の多い渓谷を歩くのに向く一方、底が平面のため、落ち葉や砂泥のぬかるみ、突起の激しい岩の上では滑りやすいでしょう。

フェルトは、履いていると摩擦で擦り減ったり、砂・泥などが入ったりして、次第にグリップ力が低下します。定期的なメンテナンスや張替えをするのがおすすめです。

フェルトスパイクソール

『スパイク』とは、地面をがっちりと捉えるために靴底に埋め込まれる小さな部品のことです。フェルトソールに、ピンを打って滑りにくさを高めたのが『フェルトスパイクソール』で、スパイクとフェルトソールのよさをあわせ持っているといえるでしょう。

踏ん張りが必要な足場の悪い場所では、グリップ力が高いフェルトスパイクソールが役立ちます。しかし、泥や落ち葉が多い場所では目詰まりを起こすので注意が必要です。

シチュエーション別シューズの選び方

釣り場に合わないソールを選ぶと、転倒・落下する危険性が高まる上、快適な歩行ができません。磯や渓谷、岸壁など、釣りをするシチュエーションに合わせてソールを選んでいきましょう。各ソールが向く場面と向かない場面を解説します。

バス釣りやオカッパリにはラジアルソール

比較的足場のよい堤防釣りや、川辺でのバス釣り、魚を追い求めて移動するランガンスタイルには、『ラジアルソール』が適しています。

ラジアルソールのグリップ力はやや弱めですが、弾力性のある底面は、一般的なシューズに近く、色々な場所を自由に歩き回れるのがメリットです。雨上がりの舗装された道路や落ち葉の上・堤防・船上・岩盤が入り組んだ場所などを歩行するのにも役立つでしょう。

一方、海藻がはりついた滑りやすい磯では、踏ん張りのきく別のソールに履き替えることをおすすめします。

砂浜や渓流釣りにはフェルトソール

大きくて丸い石が連なる渓流釣りや、凹凸のないテトラポットの上は、濡れると滑りやすくなり、水に落ちる危険性が高まります。『フェルトソール』は繊維が濡れた石の上に吸い付くように密着するので、ズルッと滑り落ちるのを防いでくれるでしょう。

コンクリートやゴロタ石がある砂浜でもフェルトソールが役立ちます。ただし、濡れたフェルトに砂がたくさんついていると、グリップ力が低下するので注意しましょう。

ゴツゴツした磯釣りにはスパイクソール

ゴツゴツした岩が連なる磯釣りでは、足の踏ん張りが重要です。スパイクソールは、岩の凹凸にスパイクが入り、しっかりと足場が固定できるので『磯釣り』には欠かせません。

スパイクは、面ではなく突起物によって支える構造です。テトラやコンクリートなど、スパイクが噛まない構造物は苦手で、長時間の歩行では足が痛くなる可能性があります。

ヌルヌルした場所にはフェルトスパイクソール

海藻がはりつくヌルヌルした磯・川底・岩場・岸壁・斜面など、足場の悪い場所を歩くのに最適なのが『フェルトスパイクソール』です。

滑りやすい濡れた場所を歩くのに適したフェルトソールと、凹凸の多い場所に適したスパイクソールが合わさっているので、あらゆる場面で力を発揮してくれるでしょう。

シューズ選びのポイント

フィッシングシューズを選ぶときは、ソールの種類のほかにもチェックすべきポイントがあります。濡れや蒸れに強く、快適に釣りができるものを選びましょう。

防水性や透湿性などの各性能を確認

釣りは水辺で行うアウトドアなので、足元が海水で濡れたり、ぬかるんだ道を歩いたりするケースが多いでしょう。荒天や急な雨に見舞われるのは日常茶飯事です。

釣り用シューズには高い『防水性』が求められます。靴底の継ぎ目から水が染みてこないか、水を通しにくいシームレス加工になっているかなども重要なチェックポイントです。

また、シューズの内側で発生した水蒸気(汗)を外に逃がし、蒸れを最小限に抑える『透湿性』も大切です。防水性と透湿性を両立した、透湿防水仕様のシューズを選ぶのがよいでしょう。

釣りに合わせてシューズのタイプを選ぶ

釣り用のシューズには、ショートカット・ミドルカット・ロングタイプなどがあります。丈が足のどの高さにあるかで、防水性・防寒性・動きやすさが変わるため、よく検討しましょう。

たとえば、ぬかるんだ道や波の多い海辺を歩くときは、水が上から侵入してこないミドルカットやロングタイプがおすすめです。防水に優れた長靴タイプであれば、水深30cm程度の場所でも立ち入りが可能でしょう。

逆に、ゴツゴツした岩場や石や岩の多い渓谷、移動が多いランガンスタイルには、足首が動かしやすいショートカットが便利です。

ソールの種類はもちろん、シューズの形も釣り場に合わせて選びましょう。

使いたい機能も合わせてチェック

釣り場の状態や季節によって、必要な機能は変わってきます。たとえば、波しぶきの多い海辺では、上から勢いよく水が入り込んでくるので、ロングタイプに加え、紐で縛れる機能(コードロック)があると便利です。

また、長靴にレインパンツの裾を入れたとき、めくり上がりが気になる人もいるでしょう。脇や後ろにファスナーがついたタイプで、履き口が調節できるものを選べば、裾のめくり上がりや、ふくらみ感は軽減できます。

冬場の釣りに関しては、足元の『保温性』や『防寒性』が求められるので、ラバーの厚みや、内側の素材にこだわる必要があります。

釣り用シューズを購入するときは、いつ、どんな場所で使用するか、どんな機能が必要かリストアップするのがおすすめです。

おすすめのシューズ

足場の悪い場所で活躍するおすすめのシューズを、2つ紹介します。場所によって向き・不向きがあるので、両方持っていても損はないでしょう。

ハイパーVソール搭載 ダイワ フィッシングシューズ DS-2301HV

油・水床面でも滑りにくい『ハイパーV』を採用したフィッシングシューズです。通常のソールは、静摩擦から動摩擦へ移動する際、大きな変動が生じて滑りやすさに繋がってしまいますが、ハイパーVは移行がスムーズなので、転倒する危険性がグッと抑えられます。

つま先やかかとへ伝わる衝撃を軽減してくれる3D立体成型のカップソールは、足場のよくない場所を歩くのにも最適でしょう。ローカットのスニーカータイプなので、釣り以外のさまざまなシーンでも活躍してくれます。

  • 商品名:ダイワ フィッシングシューズ DS-2301HV
  • 価格:8022円~1万2889円(税込)
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冬におすすめ シマノ ハイパーサーマル・ピンフェルトブーツ FB-049M ブラック

従来のサーマルブールよりも、厚さが5mmアップした極厚の10mmタイプです。靴底からの熱放出が少なく抑えられており、冬の寒さからしっかりと足元を守ってくれるでしょう。

ソールはコの字型のスパイクピンとフェルトのW仕様で、雪の上や滑りやすい苔、海藻のはりついた岩の上でもしっかりと歩けます。冬の磯釣りに持っていたい1足です。

  • 商品名:シマノ ハイパーサーマル・ピンフェルトブーツ FB-049M ブラック
  • 価格:9342円
  • Amazon:商品ページ

自分に合ったシューズを探してみよう

釣り場に合っていないソールのシューズは、思わぬ事故を引き起こします。スパイクはツルツルしたコンクリートが苦手なように、各ソールには、得意な場所とそうでない場所があるのです。

1足で使いまわそうとせずに、しっかりと使い分けることが大切です。店頭で試着して、履き心地や軽さなどもチェックしてみましょう。

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