おすすめ美術館10選in京都。エリア別に魅力をご紹介

2019.02.28

伝統的な家屋や歴史ある寺社が立ち並び、日本ならではの観光地として人気を集める京都。あまり知られていませんが、個性豊かな「美術館」が多いのも魅力のひとつです。京都のおすすめの美術館や、それぞれの魅力を紹介します。

京都駅周辺

まずピックアップするのは、京都観光の中心でもあり、アクセス的にも回りやすい京都駅周辺の美術館です。気軽に足を運べる観光スポットとして、見どころを紹介していきます。

美術館 えき KYOTO

「美術館 えき KYOTO」は、1997年に開館した、比較的新しい美術館です。場所はJR京都駅に着いてすぐ、駅ビル内のジェイアール京都伊勢丹7階に隣接していて、京都に着いてすぐにでも向かえるスポットとなっています。

国際的な観光都市・文化都市として発展を続ける京都の、情報発信の中心になるべく設立されたこの美術館。絵画や工芸といった伝統芸術から、写真、絵本、アニメ、ファッションなど親しみやすい分野まで取り扱い、誰もがリラックスして楽しめる場所です。

京都の新たなカルチャーの発信地として、ぜひ足を運んでみてください。

角屋もてなしの文化美術館

揚屋(現代で言うところの料亭)として、16世紀から京都で長年営業を続けた「角屋」。その建物は唯一現存する揚屋の遺構となっていて、現在は「角屋もてなしの文化美術館」として公開され、当時からの京都の文化を伝える場となっています。

美術館として「紅白梅図屏風」などの貴重な美術品を所蔵する一方で、独特の造りをもつ建物自体も、国の重要文化財に指定されています。京都ならではの貴重な建築文化を体感しながら、本格的な美術館としての展示などを楽しめるおすすめスポットです。

東山エリア

京都市の南東部にある東山区は、祇園などの繁華街もある一方で、清水寺や八坂神社などがあり、伝統的な建造物が並ぶエリアとして知られています。この東山にある美術館を、個性的なものから大規模なものまで見ていきましょう。

清水三年坂美術館

清水寺のほど近くにある清水三年坂美術館は、主に幕末から明治にかけての日本の工芸品を展示する美術館です。

当時の工芸の名品・優品とされるものは多くが外貨獲得のために国外へと輸出されていましたが、それを美術館の設立者で館長でもある村田理如が買い戻してコレクションし、2000年に開館を果たして現在に至ります。

それまでは日本であまり知られてこなかった幕末・明治の貴重な工芸品の数々を見ることができ、当時の日本文化の空気を感じられる場として必見です。

井伊美術館

井伊美術館は、日本でも唯一の「甲冑研究・考証の美術館」です。防具のみならず刀剣や馬具などにも研究は及び、アジアやヨーロッパも含む武器・戦闘の研究機関として運営されてきました。

館長の井伊達夫氏は大河ドラマ「おんな城主 直虎」の井伊直政の後裔で、日本の甲冑研究の第一人者として知られています。また、直政と同じく井伊家の重要人物でもある井伊直弼の史料などが所蔵されているのも注目ポイントです。

大河ファンや歴史ファン、昔の合戦などが好きな方にとっては、間違いなく楽しめる美術館でしょう。

何必館 京都現代美術館

1981年に開館した「何必館 京都現代美術館」は、独特の世界観を持つ美術館です。館名の「何必館」には、人間を縛るさまざまな定説を「何ぞ 必ずしも」と疑い、自由な発想や精神を保つために貢献をする、というコンセプトが込められています。

美術や工芸で幅広い功績を遺した北大路魯山人や画家の山口薫、村山華岳の作品を中心に所蔵していて、茶室や庭園なども備えています。展示室から玄関に至るまで、洗練されたデザインの建物も見どころです。

絵画・写真など展示の内容は幅広く、静かで上質な空間と相まって、作品の世界にじっくりと浸らせてくれます。「美術・工芸の展示・紹介」に徹底的なまでのこだわりを感じる場として、必見です。

岡崎エリア

京都市の北東部を占める左京区の岡崎には、美術館や図書館、動物園、コンサートホールなどを抱える岡崎公園があり、京都の文化施設が集まる地域として賑わってきました。

岡崎公園には3つの美術館がありますが、それぞれの特色を見ていきましょう。

京都市美術館

京都市美術館は、東京都美術館に続いて、日本で2番目の大規模な公立美術館として設立されました。1928年に昭和天皇即位の大典が京都で開かれたことをきっかけに1933年に開館し、国内でも特に歴史のある美術館として知られています。

明治以降の幅広い美術品・工芸品が所蔵されていて、また国際的な美術の交流の場としても、大規模な展示が多く行われてきました。

まさに西日本の美術の中心地となっていて、美術に興味がある人、日本の近代文化に触れたい人なら、一度は訪れたい場所と言えるでしょう。

京都国立近代美術館

京都国立近代美術館は、館名にもあるように、主に近代~現代の美術・工芸を中心に所蔵・紹介する美術館です。

京都の工芸文化を保存して伝えたり、関西の芸術家の作品を多く取り上げたりといった地域に根づく展示はもちろん、近現代の美術を日本全体、世界全体の視点から整理して展望するような活動もされています。

文化都市としての京都芸術の歴史を知り、その雰囲気を体感できる美術館となっていて、寺社などと併せて京都観光で巡るのにもぴったりの施設です。

細見美術館

岡崎公園の他の美術館が主に近代以降の作品を扱うのに対して、細身美術館では、時代もジャンルもさまざまな美術品が、幅広く所蔵されています。

特に仏像や仏画、仏具などの仏教美術品、金属などの工芸品に力が入れられていて、他にも琳派など江戸絵画の面でも多くの傑作が揃えられています。

また、京都の町屋建築を取り入れた建物自体も見どころで、カフェやレストラン、屋上庭園、茶室なども備わっています。ゆったりとした空気が流れる癒しの場としても、注目のスポットです。

京都市外

京都市内だけでなく、街を出たところにも注目の美術館があります。京都の名所めぐりの際はもちろん、関西を巡る観光での寄り道スポットとして、要注目です。

アサヒビール大山崎山荘美術館

京都と大阪の境にあるアサヒビール大山崎山荘美術館。天王山の山腹にあり、近くには淀川も流れるなど、雄大な自然の景色のそばに建つ施設です。山荘風の外観や内装は、実業家の加賀正太郎が自らデザインしたもので、昭和初期に建てられたものが保存・修復されて1996年に美術館としてオープンしました。

所蔵品には数々の陶磁器や貴重な工芸品、調度品などが揃っていて、印象派の画家クロード・モネ作品が多く所蔵されていることでも知られています。

また、豊かな自然に囲まれた雰囲気や、子供向けイベントなど地域に根づく活動もあり、誰もが親しみやすく訪れることができる美術館です。山の中の静かな観光スポットとして、おすすめです。

宇治市源氏物語ミュージアム

宇治市源氏物語ミュージアムは、その名の通り、紫式部の「源氏物語」にフォーカスを当てた施設です。

施設を代表する所蔵品としては、他の写本とは大きく異なる特徴を持つことから源氏物語研究の重要文献とされ、一時は行方不明になったことから「幻の写本」と言われてきた「大沢本」があります。

また、他にも源氏物語の内容に関する展示物、映像展示などが多数あり、その世界観にじっくりと浸ることができます。

源氏物語のファン、古文ファンにとっては、必見の施設と言えるのではないでしょうか。

京都で芸術を味わおう

歴史のある建物や街並み、寺社仏閣によって日本の文化を伝えてきた京都ですが、「美術館」というかたちでも、その工芸や芸術は保存され、紹介されてきました。

日本美術から西洋美術まで幅広く触れることができ、おしゃれな外観や周囲の景観そのものも楽しめる京都の美術館の数々。京都観光の際にはぜひ巡って、貴重な所蔵品やユニークな展示を見てみましょう。

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