法事でお布施の袋はどうする?準備から渡すまでを流れで覚えよう

2019.02.28

法事で渡すお布施にはマナーがあり、何も知らずに渡してしまうと恥をかいてしまうだけでなく、故人にも失礼にあたります。大人の男性として、いざというときにも慌てずに対応できるよう、お布施のマナーや準備、渡し方などを学びましょう。

袋の準備

法事で、僧侶に渡すお布施を用意する際には、まず、お札を入れるための『袋』を用意しなくてはなりません。ここでは、お布施の袋について解説します。

表書きの書き方

お布施のお金を入れるための袋には、どのように表書きを記せばよいのでしょうか?

お布施は、『御布施』または『お布施』と袋の表に表記します。そして、表書きの下に、施主の姓名をしっかりと記入しましょう。

また、施主の姓名をフルネームで記入するのが一般的ですが、なかには、『〇〇家』などと表記する場合もあります。どちらでも構いません。

水引について

『水引』は、お布施の袋には必要なのか悩む人もいるのではないでしょうか?

一般的には、お布施の袋に水引は『不要』です。水引は、相手側に不幸があったときに渡すものです。お布施は、寺院に渡すものであり、相手側に不幸があったわけではないことから、水引を付けないほうが、より丁寧と言われています。特に水引を使う風習が無い地域の人は、付けないようにしましょう。

しかし、住んでいる地域によっても風習が異なり、双銀や白黒の水引を使用する地域や、関西地方では黄と白の水引を使用するエリアもあります。事前に調べ、確認しましょう。

お布施の包み方

表書きの記入ができたら、お布施を包みましょう。『お布施の包み方』は主に下記の2通りがあります。

  • 奉書紙を使う場合
  • 封筒を使う場合

どれを用いて包むかによっても、それぞれお札の入れ方や包み方などの作法が異なります。

奉書紙で包む

まずは、『奉書紙』で包む方法を紹介しましょう。奉書紙とは、楮(こうぞ)を使っている和紙のことで、丈夫で軽く、しなやかなのが特徴です。

奉書紙での包み方は、下記の手順で行います。

  1. 半紙は裏を上にして置く
  2. お札の表(肖像の面)が上になるように置く
  3. お札の下側の半紙を折り上げる
  4. お札の大きさに合わせて、左側・右側の順で折る
  5. 上側をお札の幅に合わせて折りたたみ、余った部分は内側に折り込む
  6. 2枚の奉書紙を、裏を上にして置く
  7. 奉書紙の中心よりも左側に、表面を上にしたお金を包んだ半紙を置く
  8. 奉書紙の左側を、半紙にかぶさるように折る
  9. 奉書紙の右側も同様に折る
  10. 上部を折って、最後に下部を上部の折った部分に重なるように折る

奉書紙で包むときには、奉書紙の表裏を間違えないようにしましょう。つるっとしている方が表、ざらっとしている方が裏です。

奉書紙で包む方法が、最も丁寧なお布施の包み方です。大人のたしなみとして、ぜひ覚えておきましょう。

封筒に入れる

半紙や奉書紙が手に入らない場合には、封筒を使っても構いません。

封筒には、あらかじめ『お布施』と表記されたものも販売されているので、それを使用する場合には、お札をそのまま入れればOKです。

また、白い何もプリントされていない封筒でも代用可能です。くれぐれも、郵便番号欄等の印字がされているものは使わないように注意してください。白い封筒を使用する場合も同様に、そのままお札を入れて問題ありません。

お札の入れ方

お札は、お札の表と封筒の表書きの向きが合うようにして入れます。これは、祝儀・不祝儀でも使えるお札の入れ方の基本なので、覚えておくと便利です。

お札の向きは、お札の左側が封筒の下になるように入れます。たとえば、1万円札の場合であれば、福沢諭吉が見えるようにお札を重ね、表書きの『御布施』と書いてある部分の施の側にお札の左辺がくるように入れます。

つまり、右手で表向きのお札を持ってそのまま封筒に入れれば、自然と正しい向きでお札を入れられる、ということです。

また、使用するお札については、新札でも、古いお札でも失礼に当たります。新札に1度折り目を付けてから入れる、または、汚れていない新札ではないお札を使うとよいでしょう。

お布施の渡し方

お布施の渡し方にも、包み方や表記同様に、マナーがあります。せっかく供養に訪れてくれた僧侶に対して、失礼のないようにしましょう。

ここでは、用意したお布施を僧侶へ渡すときのマナーについて解説します。

切手盆に置く

お布施は、そのまま手渡しするのはマナー違反です。僧侶に渡すときには、『切手盆(きってぼん)』を使いましょう。

渡すときには、お布施の表書きが僧侶から見て正しい向きになるようにして、切手盆ごと渡します。

袱紗を使う

自宅で法事を行わずに、寺院や会場などで行う際には、袱紗(ふくさ)を使用します。また、切手盆どうしても用意できなかった場合にも、袱紗を使用してもOKです。

袱紗に置いて渡す場合には、弔事用の袱紗を使用し、包み方も弔事用にする点に注意しましょう。

渡すタイミング

渡すタイミングには、特に決まりはありません。一般的には、葬儀や法要が終わったとき、または、始まる前の挨拶のタイミングで渡します。

知識として知っておこう

法事のお布施のマナーについては、冠婚葬祭のなかでも、施主にならない限りあまり必要がないと思っている人もいます。しかし、いざというときに、知識として知っておけば、慌てずにスムーズに行動できるでしょう。

ぜひ、この機会に覚えておきましょう。

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