法事のお返しの相場はいくら?覚えておきたい知識とマナー

2019.02.27

法事では参列者からお供えの金品を頂戴しますが、それに対して施主からはお礼の品を届けるのが礼儀です。この返礼品の額や品の種類に迷う人も多いようです。どのような品を、どんなタイミングで届ければよいのか?という疑問にお答えしましょう。

法事のお返しの相場と品物

法事のお返しは、一体いくらぐらいの品物が妥当なのでしょう。また、どのような種類の品が望まれるのでしょうか。法事のお返しの相場と、おすすめの品物を紹介します。

お返しの相場はいくらくらい?

法事のお返しの相場は、頂戴したお供えの金額あるいは、お供え物の相当額の半分程度が目安です。このとき、当日に用意した食事や引き出物の費用も含めて考えなければいけません。

仮に、当日の食事が7000円で、お持ち帰り頂く引き出物が3000円程度の品物だとすれば、合計で1万円相当です。

お供えを2万円頂いた人には、すでに半分を返したことになり、目安の相場となります。しかし、さらに高額の3万円頂いた人には、半分以下のお返しとなるわけです。この場合、追加で5000円程度の品を後日お届けするとよいでしょう。

お返しの定番と人気商品

葬儀や四十九日の香典返しは、『悲しみが長く残らないように』という意味で消耗品を選びます。一方の法事は違って、茶器・お盆・タオルなどの『後に残る品でもよい』とされています。

そのため、四十九日までの香典返しよりも選択肢が増えて選びやすいのです。もちろん、後に残らないものである『消えもの』、つまりお茶やお菓子・せっけんなどを選んでも問題ありません。

最近では、先方が自由に選べる『カタログギフト』の人気が高く、お返しの品物として増えてきているようです。

法事のお返しに関するマナー

法事のお返しを選ぶ場合、いろいろと気をつけるべきマナーが存在しています。失礼に当たらないように、法事のお返しに関するマナーを知っておきましょう。

お返しの熨斗の書き方

法事のマナーとして、お返しの『熨斗(のし)』の種類を使い分けます。

一周忌までの法要の場合は黒白か双銀を、三回忌以降は青白か黄白の結び切りの水引です。結び切りにするのは、悲しいことが繰り返さないようにという意味がこめられています。表書きは『志』あるいは『粗供養』としましょう。

包装紙に関しては、白・黒・グレーなどのモノトーンか落ち着いた色調の青や緑を選部ことが一般的です。おとなしければシンプルな柄が入ったものでもOKです。

法事のお礼状は必要か?

四十九日の法要では、四十九日目を無事に迎えられたことや、お世話になった感謝を込めて、『忌明け礼状』を品に添えて渡すことがあります。とはいえ、これは絶対用意しなければならないわけではありません。

年忌法要で帰られるときに直接渡す場合は、そのときにお礼の言葉を添えてお返し品を渡せばよいので、お礼状を出す必要はありません。しかし、法要当日に渡せず宅急便などで届ける場合は、お礼状を添えて届けるとよいでしょう。

お返しを渡すタイミングとマナー

お返しの引き出物は、あらかじめ袋に入れて持ち帰りやすいように用意するのがマナーです。会食の最後に施主が、参列者に一人ずつ挨拶をして配っていくのが一般的とされています。

また、料亭やホテルなどの場所で会食をする場合には、席が決まっているので、あらかじめ座席に置いておいて、会食が済んだら各自持って帰ってもらうという方法もあります。このやり方だと無用な混乱を避けられるので、間違いなく渡せます。

覚えておきたい法事のお返しの豆知識

法事のお返しについて、望ましいことや避けるべきことが色々とあります。最低限覚えておくべき法事のお返しの豆知識を紹介しましょう。

お返しとして避けた方がよい品物

祝い事とは違って、法事は不祝儀であるためお返しとしてふさわしくない品もあります。

例えば、『昆布や鰹節のようなギフト』は、結婚の結納にされる縁起物と被るのでNGです。そもそも結納で使われる理由が、昆布が『よろ昆布』というゲン担ぎなので、それはよろしくないでしょう。

また、『日本酒やビールの詰め合わせ』は、神事のようなお祝い事を思い浮かべる品なので避けた方が無難です。『金券』の場合は、その金額が明確にわかり、値踏みされたようで礼儀を欠くと考えられます。

お返しに関する疑問、こんな時どうする?

お返しに関する、よくある疑問についてお答えしましょう。

まずは、熨斗を薄墨で書くべきか?という点です。四十九日までは、墨をする時間がなかった、涙で墨が薄くなったという理由から薄墨を使うのが一般的な考え方です。それ以降の年忌法要では、通常の濃い墨や筆ペンで書いて問題ないでしょう。

また、熨斗には表書きの下に、姓のみを書きます。ただし、施主名をフルネーム書きしても問題はありません。

一般的に引き出物は、法要後に出される食事(お斎)は人数分が必要になります。しかし、夫婦や家族連れで参列頂いた場合は、夫婦・家族に1個ずつで問題ありません。

同居している身内が法事に参会しても、お供えをしないため引き出物はもちろん不要です。ただし、身内でもすでに独立をしていて、お供えをした場合には引き出物を渡します。

法事のお供えの半額相当の品物が一般的

法事のお供えへのお返しとしては、基本的に頂いた分の半額相当の品物を用意するのが一般的です。一昔前のような厳しい制約は薄れつつありますが、中にはしきたりに厳格な人もいるので、相場とマナーをわきまえて選ぶのが賢明でしょう。

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